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競走馬時代

2歳(1998年)

デビュー前、馬主のシェイク・モハメドが本馬の動きに感動し、2000年のドバイワールドカップを勝つことを夢見て、名前が「ドバイミレニアム」と決められた

10月にデビューし、5馬身差で圧勝。この1戦のみで2歳シーズンを終える。

3歳(1999年)

この春の目標はダービーステークスに定められた。条件戦を9馬身差で圧勝すると、中1週で挑んだ

プレドミネートSも勝利。そして、ダービーステークスに挑んだが、12fという距離が響き、9着に大敗

この敗北で陣営はマイル路線に切り替える。ユジェーヌアダム賞で重賞初勝利を遂げると、ジャック・ル・マロワ賞も勝利し、GⅠ初制覇。その後、クイーンエリザベス2世ステークスも勝利し、このシーズンを終える。

4歳(2000年)

この年のドバイワールドカップを目標に、マクトゥームチャレンジラウンド3でダート初挑戦。4と1/2馬身差で圧勝し、ダート適性もあることを証明。最大目標ドバイワールドカップに向かう。

ドバイワールドカップ

このレースにはアメリカからベーレンス、香港からインディジェナス、日本からワールドクリークと、多くの国の馬が出走。

スタートからハナにたった本馬はそのまま逃げると、そのまま影を踏ませることなく6馬身差、しかもコースレコードで圧勝。鞍上のデットーリ騎手とともに馬主は「これまでで最高の馬だ」と言った。

ドバイワールドカップ後

その後、プリンスオブウェールズステークスも勝利し、BCクラシックに向かう予定だったが、8月に故障。そのまま引退した。

競走成績10戦9勝、唯一の敗北は距離に泣いたダービーステークスのみだった。

種牡馬時代

その後、ダルホムホールスタッドで種牡馬入りしたが、急性グラスシックネス(馬自律神経異常症、致死性の高い神経変性疾患)という奇病を発症し、3度手術するも回復しないまま、2001年4月29日、僅か5歳、1世代の産駒を残して早世してしまった。サイアーラインを残すのは絶望的と思われた。

しかし、そのたった1世代の産駒からドバウィが競走馬として、アイリッシュ2000ギニージャック・ル・マロワ賞を勝利。種牡馬入り後、産駒としてGⅠ馬40頭以上を輩出し、2022年には英愛リーディングサイアーを獲得。あのガリレオと双璧をなす欧州の大種牡馬になるまで活躍した。さらに、その産駒も活躍しており、現在はシーキングザゴールドからミシュリフまでの父系6代GⅠ馬(シーキングザゴールドが勝利したGⅠはいずれもローカルGⅠ)を達成している(しかも、ドバイミレニアムからの父系はいずれも初年度産駒であり、ドバイミレニアムの種牡馬入りから僅か19年しか経っていない

欧州で圧倒的パフォーマンスをみせたドバイミレニアム。その血は数少ない子孫を通して、今も世界で活躍している。

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競走馬 99世代

ドゥラメンテ:日本の競走馬で、現役時代大活躍しながらも種牡馬としては早逝してしまった馬つながり。こちらもドバイミレニアム同様残された産駒が大活躍していることから、海外の競馬ファンの一部では「日本のドバイミレニアム」と呼ぶ者もいる。

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