「どうだ?自分が操り人形になった気分は。」
「全て失った。妻も娘も……もう私を愛してくれるものは、誰もいない」
データ
身長 | 195.0cm |
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体重 | 98.0kg |
生体コネクタ | 顎(正確には顎の裏側) |
頭文字デザイン | 操り人形と手板(P) |
特色/力 | 指から出現させるコントロールラインによって対象を人形の如く操る、専用のクラリネットから放つ音波攻撃 |
スーツアクター | 高田将司 |
概要
ある人物が「パペティアー(操り人形師)」の記憶を内包するガイアメモリを挿して変身したドーパント。
裏地が赤の白いスーツに黒いズボンに黒い手袋という道化師のような身体と龍と悪魔を足したような黒い頭部を持ち、地味ながらも妙に存在感のある姿が特徴。
リコちゃん(CV:澤田萌音)というフランス人形を操るが、普段のリコちゃんは可愛らしい顔つきだが操られた際には口が耳まで裂けた悍ましい形相(悪夢に出てくるレベル)に変形する。サバイバルナイフを手にしている。また、動きが身軽で素早い上に仮面ライダーの必殺技ですら破壊されないほどの耐久性をも備えている。
他にも作中では蹴りをいなしたり、奪ったり、発砲したりするなど、トリッキーな芸当も可能である。
また、リコちゃんだけでなく両手から放つ糸「コントロールライン」で捕縛した人間やドーパントや仮面ライダーの意識を奪い、文字通り「操り人形」にする能力を持つ。
このコントロール能力を解除するには操られた本人、あるいはパペティアー本体にダメージを与える他ない。
一応、銀色のクラリネットから怪音波を放ち相手の動きを止めることも出来、その間に操る戦法を得意とする。
但し、マネー・ドーパントやライアー・ドーパントなどと同じ能力特化型ドーパントの例に漏れず、本体自体はたいして強くない。
正体・行動
(ネタバレ注意!)
正体は病で妻の千恵に先立たれ、その後交通事故で娘の里香子(演:澤田萌音)も失ってしまった小説家・堀之内慶應(演・CV:四方堂亘)
ガイアメモリによる毒素もあり、一度娘を侮辱した相手は決して許さず徹底的に追い詰めるなど娘への愛情が暴走した状態になってしまっている。その一方で照井竜の挑発に乗らず冷静に対応する一面も見せていた。
劇中では当初「リコちゃん」を操り、酷評した評論家たちを襲撃していた。
事前にリコと名乗る少女が鳴海亜樹子の前に現れていたため、当初は堀之内の娘・里香子がドーパントの本体と誤解されていたのだが、後に里香子は交通事故で亡くなっていたことが判明する。「リコちゃん」は里香子の残した形見だったのだ。
物陰からリコちゃんを操っていた堀之内はルナトリガーの攻撃で炙り出され、リコちゃんも亜樹子に回収されてしまうが、井坂深紅郎の助けでその場を離脱。
口論の際に「あんた自分の娘を愛してないんでしょう!?」と非難した亜樹子を抹殺すべく、井坂から手駒として与えられたクレイドール・ドーパントを操って鳴海探偵事務所を襲撃した。
所内にいたフィリップを追い詰めたものの、ガンナーAの乱入でクレイドール・ドーパントがダメージを受けて意識を取り戻してしまった為、次は亜樹子を直接襲撃。助けに現れた仮面ライダーダブル、アクセルと交戦する。
アクセルを糸で操り、その能力を完全に引き出してダブルを追い詰めたものの、メモリガジェット「フロッグポッド」の音声で騙された隙に反撃を受け、アクセルのコントロールを解除されてしまう。そのままサイクロンメタルのメタルツイスターによりメモリブレイクされた。
変身解除された堀之内は妻も娘も亡くして全てを失った事を吐露するが、亜樹子から「まだ『リコちゃん』がいる」と諭される。
劇中で亜樹子の前に現れていた少女は里香子本人ではなく、メモリの副作用かパペティアーメモリが人形に影響を及ぼして現れた幻影もしくはリコちゃんの付喪神とでもいうべき不可思議な存在であり、彼女はずっと堀之内を止めようとしていたのだ。
その言葉を聞いた堀之内はようやく狂気から解き放たれ、堀之内は亜樹子から受け取ったリコの人形を抱きしめ、静かに涙を流していた。
その他
W劇場版第2作「運命のガイアメモリ」にもT2パペティアーメモリとしてメモリのみ登場。
ロストヒーローズ2ではハザード・キューブでザコ敵として登場する。前作では登場しなかったがライアー・ドーパントやユートピア・ドーパントも並びに今作に初登場した。(後者はボスキャラ)
余談
パペティアーには裏[陰・背後]で糸を引く人、黒幕という意味もあったりする。
スーツは白いスーツを着たアクターが手袋と頭部を着けただけという簡素な物。原理として同じ表現が使われた怪人として令和のグラニュート族がある。
類似の低予算怪人マスカレイド・ドーパントのスーツは変身前に着ていた衣服が残ったものという設定だが、パペティアーの白スーツはドーパント体の一部であり変身前後で服装が丸ごと変わる。
人形の声は後に仮面ライダーOOOのキヨちゃんの声に流用された。