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概要編集

フランス語の「」を意味するマロンが由来だが、栗色とは違う

暗い茶色から紫がかった赤にかけての色であり、栗色と比べ赤味が強い。

フランス語・イタリア語ではボルドーと呼称される。こちらはボルドーワインに由来する。

かつては日本では栗色と訳されていたこともあったが、前述のように現在では栗色とは別の色として扱われている。このほか海老茶色臙脂色なども近い色として扱われる。


空挺部隊はマルーンのベレー帽が国際的な象徴とされている。


鉄道におけるマルーン色編集

阪急電鉄車両に用いられる「阪急マルーン」が有名。「あずき色」とも評される。

国鉄のぶどう色2号とは全く異なる色合いで、かつて関西急電に用いられたぶどう色3号やサロンエクスプレス東京に用いられた赤7号に近い。


阪急では開業以来伝統的な塗装であり、専用の塗料を用いパテでした処理を行ったうえで4層塗りをするという並々ならぬこだわりによって光沢感ある独特の車体を生み出している。


実は初代1000形の時に窓周りを白く塗る案が出たり、8000系9300系ではメタリックオレンジや無塗装にマルーン帯などの別案が出たこともあったが、利用者から社内からの反発を受け廃案となり、現在でも6300系以降の車両で屋根肩部をアイボリーに塗装(白鉢巻またはチョコパフェとも呼ばれる)したことを除けば開業時のマルーン単色を守っている。


近畿日本鉄道の一般形車両(通勤形電車)の塗装もマルーンと呼ばれる。こちらは阪急マルーンと比べ赤味の強い色で、「近鉄マルーンレッド」とも呼ばれる。

戦前に従来車のダークグリーンから塗り替えられたことが原点とされており、同時期にマルーンからダークグリーンに塗り替えられた名鉄と「色が入れ替わった」とも称された。

戦後の800系で本格採用され、1963年頃に「あかね色」と称されるややぶどう色寄りの色合いに変更されたのを経て1968年頃に赤味の強い近鉄マルーンに変更。現在の近鉄マルーンレッドとシルキーホワイトのツートンカラーは1986年から採用された。


新京成電鉄8000形1次車まではキャンディピンクとマルーンのツートンカラーを採用していたが、8000形2次車からはベージュとブラウンのツートンカラーに変更された。その後N800形も登場当時はマルーンの帯を巻いていたが2014年以降順次新京成のコーポレートカラーであるジェントルピンクに塗り替えられた。


JR貨物の汎用コンテナも19A形以降マルーンに近い赤紫色(JRFレッド)を基調とした塗装を採用している。

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