概要
映画『スーパーヒーロー戦記』にてアガスティアベースに保管されている本。
解放されれば世界の構造が歪むとまで言われており、それを死蔵・封印するためにアガスティアベースが作られた。
その正体は、『仮面ライダー』『秘密戦隊ゴレンジャー』といった「仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」をはじめ、『人造人間キカイダー』『快傑ズバット』『アクマイザー3』『変身忍者嵐』といった東映特撮、もっと言うならば石ノ森ヒーローに関連する書物である。
本来『仮面ライダーセイバー』の世界にはワンダーライドブックの存在の関係上「物語に描かれた世界は全て実在する」という基礎構造がある。そのため、『機界戦隊ゼンカイジャー』といった東映特撮の書物が解放されれば、そこに描かれているヒーロー達と悪との戦いが、第四の壁を越えて「セイバーの世界」に解放される事になる。
アガスティアベースは本来この事態を防ぐために配置されたのだが、かつて組織に反乱を起こして失敗したサウザンベースの兵士であるアスモデウスも石化した状態でここに封じられており、クロコダイオーが通過したのと同じタイミングで封印が解けて覚醒。
禁書を解放し、ヒーローそのものを消し去るべく動き出す事となった。
また、一斉に封印が解かれた影響で禁書も様々な禁書のページがごちゃ混ぜになり、落丁・乱丁した状態になっている(『激走戦隊カーレンジャー』の書の中に『仮面ライダードライブ』のページが挟まっているなど)。
禁書と所持者
禁書名 | 所持者 |
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機界戦隊ゼンカイジャー | 神山飛羽真 |
仮面ライダーセイバー | 五色田介人 |
仮面ライダーJ | ジュラン |
仮面ライダー龍騎 | ショウ・ロンポー |
仮面ライダーエグゼイド | ラプター283 |
騎士竜戦隊リュウソウジャー | 飛電或人 |
仮面ライダーディケイド | 谷千明 |
仮面ライダーゼロワン | 押切時雨 |
仮面ライダー剣 | ドギー・クルーガー |
仮面ライダーキバ | モモタロス |
基本的に同時期の戦隊・ライダーの組み合わせが多いが、ジュランがJ等捻ったものもある。
ジュランがJとの組み合わせになったのは元ネタの『恐竜戦隊ジュウレンジャー』にてゲキを演じた望月祐多氏が『仮面ライダーJ』にて瀬川耕司を演じていた事に由来するネタだと思われる。一方、ショウ・ロンポーが龍騎の本を持っているのは龍繋がりである事に加えて、演じた神谷浩史氏が『龍騎』のリメイク作品『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』で仮面ライダースティングを演じていた事が元ネタだと思われる(また、どちらにもダイレンジャーのオマージュがあるという繋がりもある)。
また、この他にも富加宮賢人が『激走戦隊カーレンジャー』の本を手にしているシーンがあるが、これは演者の青木瞭氏がカーレンジャー放送年の1996年生まれであるためと思われる。
余談
禁書の見た目についてだが、戦隊側は厚さも表紙のデザインも揃っていたのに対し、ライダー側は表紙のデザインが全て違い、厚さも見事にバラバラであった。例えば『初代ライダー』は広辞苑なみに分厚かったが、『真・仮面ライダー序章』は小冊子ほどしかなかった。