日本語版CV:神谷浩史
概要
『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』に登場する仮面ライダーの1人。原作『仮面ライダー龍騎』における仮面ライダーライアに相当する。
アメリカ合衆国の海兵隊員を志す青年、クリス・ラミレスが変身する。アドベントビーストはエビルダイバー。
合衆国海兵隊に志願し、父の期待に応え適正試験を受けるも、直前の健康診断で喘息の持病が見つかり兵役に就けなくなる。祖国を守る役に就けず、父親の望みも叶えられなかった自分に落胆していたところを政府機関のエージェントを騙るゼイビアックスと出会い、ミラーモンスターから人々を守るよう唆されスティングとなった。
当初は変身者が愛国心が強すぎてものすごく融通の利かない石頭であった為、ゼイビアックスから吹き込まれた嘘をまともに信じていた為に祖国を護るという強い使命感から、アドベントモンスターとそれを操っているエイリアンの仲間だと教えられていたキット・テイラーやレンから説得されても聞く耳も無ないという感じで、かたくなに拒み続けて敵対していたが、マヤ・ヤングの仲介によりようやく説得に応じてやっと自分が騙されていた事に気付き、以降はキットとレンの数少ない仲間の1人としてゼイビアックス軍との戦いに身を投じて行く事になる。
なお、戦闘能力は高いのだが喘息という持病を抱えている為、ライダーに変身してからも病に悩まされ、長時間は戦えないために次第に自分がキットたちの足手まといだと考えるようになる。その後病が悪化してドクターストップがかかり、命を守る「海兵隊」としてどう生きるか悩んだ末、最後は仮面ライダーウイングナイトを仮面ライダーストライクのファイナルベントから庇ってベントされた。しかし消失する中でも誇りを失わず、「Semper Fi(海兵隊のモットー。ラテン語で常に忠実であれという意味)」の言葉と共に、敬礼したままレンとキットに別れを告げた。
最終回にてアドベント空間からの帰還後、ベンタラにて喘息の治療を受けた後に地球へ返された。他の地球のライダーとは違い、記憶は操作されなかった。
その後
なお、後日談を描いた小説『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT 2WORLD 1HEARTS』では、ベンタラの技術で病気が完治した為、時間制限なく戦えるようになっている。治療を受けられた甲斐もあり、海兵隊に入隊できたのか新兵(一等兵)となっており、レンから受け取った三本の枝をお守りとして持ち続けていた。ライダーとしてキットらと共に再び戦うか海兵隊としての使命を全うするか悩んでいたが、憧れの的だったスチュアートに背中を押され、復帰を決意した。
余談
“スティング”とは棘という意味である。
ファイナルベントの名称が「ハイドベノン」から「ハイドロベノム」に変更されている(一説によればアメリカ版の名称に即したものにする為らしい)。
仮面ライダートラストとの戦いでは彼に「ヒラメくん」呼ばわりされていた。
吹き替えを担当した神谷浩史は、ゴーストイマジン/仮面ライダー幽汽スカルフォームを演じていた。