概要
特撮番組平成ライダー10作目の『仮面ライダーディケイド』に登場する9つのパラレルワールドのうち、『仮面ライダー電王』の存在する世界のこと。
アレンジ色が強い・原典とは別人が登場する他の世界と異なり、本作のみ原作とほぼ地続きな世界観となっている。
ただし、
- イマジン憑依後、実際に外見が変化する
- (原典では劇中人物が憑依を言動でしか認識できていないため、「憑依時の外見変化はあくまで視聴者視点の演出」という説が有力)
- さらには服装も自動的に変化する
- イマジンが契約者の願いを聞く・叶えることもなく過去に飛ぶ
等といった細かな設定の相違が見受けられるため、原典と似ているだけで「電王の正史とは少し違う世界である」という推測もある。
(この世界が登場した第14・15話の脚本は「電王」メインライターの小林靖子女史であり、これらの違いは意図的な可能性が高い。外見変化に関しては監督の意向の可能性もある)
この世界が特殊な扱いを受けた理由としては、
「『電王』が他の仮面ライダーと異なり非日常が舞台になっているため、異世界を旅する『ディケイド』との相性がいい」「『電王』と『ディケイド』のクロスオーバー映画『鬼ヶ島の戦艦』のプロモーションを兼ねている」などが挙げられる。
『ディケイド』第14話は映画『さらば電王』から少し後の時間軸らしく、カイ消滅後もさまざまなはぐれイマジンが時間改変を目論み暗躍しているようである。
『ディケイド』においては敵イマジンたるアリゲーターイマジンのテロ行為による時間改変で世界そのものが消滅の危機に瀕したが、ディケイドとモモタロスの活躍によりこれは難を逃れ、彼らは江戸時代に飛びオニ一族と戦うことになる。
後の『レッツゴー仮面ライダー』では昭和ライダーやオーズらと同一の世界という設定になっていたが、これが映画独自のパラレル設定なのか、ディケイドの干渉によるものかは不明(少なくとも当時放映していた「オーズ」本編とはパラレルの模様)。
この世界での士の役割は、原典における謎の男性に似た格好の旅人。
ディケイド小説版における電王の世界
小説版の原則に則り基本的に原典である『電王』そのままの世界なのだが、リュウタロスがキンタロスのことを「キンタロス」と呼び捨てにするなど微妙に原作との差異がある。これは小説の監修を手掛けたのが電王本編及び劇場版に一切携わっていない井上敏樹である為、誤って記載されたものと考えられる。
ちなみに士の役割は医者。
関連作品と簡単な時系列
(※いくつかの作品にはパラレル説あり)
- 『仮面ライダー電王』(1話~27話)
- 劇場版『仮面ライダー電王 俺、誕生!』
- 『仮面ライダー電王』(28話~最終話)
- 映画『仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』
- 劇場版『さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』
- 『仮面ライダーディケイド』14話・15話
- 映画『仮面ライダー超電王&ディケイド 鬼ヶ島の戦艦』
- 映画『超・電王トリロジー』三部作
- 映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- 映画『平成ジェネレーションズFOREVER』
- 『仮面ライダージオウ』39話・40話
- 映画『プリティ電王とうじょう!』
- 動画『目指せ!ドン王』
このほか、電王が他の作品にお邪魔した回数も含めると尋常ではない事態になる。おのれディケイド!!