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平家悪霊よ、出てこい!出てきてアリコマンドに乗り移り、呪いの力を与えるがよい!」

CV/二見忠男

スーツアクター/上田弘司

仮面ライダー(新)』 第43話「怪談シリーズ・耳なし芳一 999の耳」登場


概要編集

大首領に捧げるための千のを求めて、人々を襲っては耳を奪っていた怪人で、人々からは耳食いお化けと恐れられていた。すでに九百九十九組の耳を集め、千組目の耳に筑波洋の耳を捧げようとする。鼻で相手の耳を吸着し奪い取る。この鼻には仕込み刀があり、洋の耳を奪い取ろうとした際にだけ見せた。

アフリカジャングルの奥地で会得した悪霊寄せの術でアリコマンドに平家の霊(女官×2、僧侶×2、武者1人)を降霊させ、自身も耳を奪ったタカシ少年に変身し耳なし芳一の霊を自称。念力で洋達を苦しめ、がんがんじいが介入してこなかったら洋は危うく耳を取られるところだった。

ミミンガーが呼び寄せた平家の悪霊と戦った洋は悪寒を覚え、かつて耳なし芳一がそうした如く、谷源次郎の紹介で知り合いの住職(ひょっとして赤心寺の関係者?)の元、護符をつけて瞑想、護符と住職の力でミミンガーを追い返した。タカシ少年を人質に再度耳を奪おうとしたが、洋が耳なし芳一の話に倣って耳を含めた全身に梵の字を施されたため術が効かず、刀を武器に直に戦うことになった。

身に纏っている落ち武者風の鎧(術の一環も兼ねていると思われる)のため防御力もあるが、保護されていない腋が弱点で、そこをチョップで突かれて99の技の一つ風神地獄落としで倒された。


ミミンガーが倒されたことでタカシの耳も元に戻った。(他の犠牲者には触れられていないが同じく元に戻ったと思われる)



余談編集

一応の怪人だが、書籍などの掲載写真では付け鼻が取られて仕込み刀が露出したままになっており、何の怪人かわかりにくいことになっている。


幽霊なんて信じないよ」とこの回で言っていた洋だが、前々回で、いないとも言い切れない的な発言したような…


「筑波洋の耳でなくても地道に一般人襲えばいいのに」という声もあるだろうが、千手観音への願掛けで千の供物は大願成就のため、最後の千個目は特別な物でなくてはならないという荒行があり、そこからの引用と思われる。

千の耳は第52話でも魔神提督が大首領の怒りを鎮めるために供物として捧げている。しかしこの時は度重なる失敗でさすがに受け取ってもらえなかった。


「耳食いお化け」とは、放映当時北海道で広まっていた怪談。背の高い老人の姿をしていて足が速く、子供の耳を齧るという。九州北部では、手に鎌をもった女の姿をしていて夜遅くまで遊んでいる子供の耳をその鎌で切り落としてしまうという。やがて岐阜県発祥の類似怪談口裂け女に収斂していったと言われる。


関連項目編集

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