この男たち、社長で仮面ライダー!
この単語が公式に使われたのは仮面ライダーゼロワンの制作発表が初。
一口に「社長ライダー」と言ってもいろいろなタイプがいる。
- 社長として仕事しつつ、正義の味方もこなす“二足の草鞋”タイプ。ライダーとは本来正義の味方であるはずなので、真の意味で社長ライダーと言えるのはこのタイプだろう。ゼロワンなどが該当。
- 表の顔は社長、裏の顔はライダーというタイプ。ライダーとしての活動は一般には認知されていない。逆に言えば「公にできないことをライダーとしてやっている」とも言え、ダークライダーであることも多い。ゲンムなどが該当。
- たまたま兼業してしまっただけのタイプ。全くの偶然や、とっさの行動の結果であり、本人は全くの不本意。インペラーなどが該当。
- 企業公認でダークライダーをやっているタイプ。企業自体が末期で、社長がダークライダーをやっていると知っているのに止められない。または怪人の企業で、ダークライダーこそが彼らにとっての正義の味方。木場カイザなどが該当。
本記事ではこの4つのタイプを上から順にA、B、C、Dとし、リストのライダーの分類に用いる。
社長という責任ある立場と、怪人が現れて人命を脅かせば真っ先に急行しなければならないライダーは基本的にあまり相性の良い組み合わせではなく、タイプAに該当する者は意外と少ない。
ゼロワンは主役ライダーでありながら見事に兼業を成立させていたが、これは自社製品ばかりを狙うテロリストや悪徳社長が悪役だったためとも言える。
逆に、タイプBやタイプDの該当者は結構多い。
まあ、仮面ライダーシリーズにてストーリーの根幹に関わる企業は黒幕である率が高いため仕方がないと言えば仕方がない。
プレミアムバンダイにて『社長ライダー断定Tシャツ』が販売される事が決定した。
ラインナップはゼロワン、サウザー、クロノス、ゲンム、サガの5人。
インペラーも画像はあるが「…………お買い得ですよ」という文章が……
該当者
仮面ライダー龍騎
企業:高見沢グループ
ライダー:仮面ライダーベルデ
タイプ:B
補足:正確には社長ではなく総帥。
企業:佐野商事
ライダー:仮面ライダーインペラー
タイプ:C
補足:劇中で父親が亡くなった事で会社を継いだが、その最期は…。
仮面ライダー555
企業:スマートブレイン
ライダー:仮面ライダーデルタ
タイプ:C
補足:デルタ変身シーンは一度のみ。しかもこの時点では社長の座を追われていたので、厳密には元社長ライダーである。そもそも村上はローズオルフェノクとして変身せずに戦うことも可能であり、デルタ変身もデルタ変身者の三原から力を奪ってライダー側を弱体化するねらいがあったと思われる。『S.I.C. HERO SAGA』において描かれた『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』 の前日譚に当たる物語(劇場版同様本編と相反する描写があるため本編のパラレルワールドに当たる)においてはライオトルーパーの強化型「ライオトルーパーVer.2」に変身している。
企業:スマートブレイン
ライダー:仮面ライダーカイザ
タイプ:D
補足:スマートブレイン社長就任もカイザギアを得たのも原作終盤であるため「社長ライダー」であった時期は作中では短い。タイプBにしていないのもこのため(世間的に新社長の木場がどう見られているのかが作中で全く描かれなかった)。ちなみに社長就任以前であれば仮面ライダーファイズに変身したこともあり、本編のパラレルである劇場版では仮面ライダーオーガにも変身している。なお、元々実父が会社経営者であったため、第1話の事故が無ければ会社を継いで自身も社長になっていた可能性も高い。
仮面ライダー THE NEXT
風見志郎(THE NEXT版)
企業:エクサストリーム
ライダー:仮面ライダーV3(THE NEXT版)
タイプ:C
仮面ライダーキバ
企業:巨大投資企業「D&P」
ライダー:仮面ライダーサガ・仮面ライダーダークキバ
タイプ:B・D
補足:「D&P」は世間的にはただの大企業だが、実はファンガイアが人間を監視するために存在し、重役もファンガイアばかり。ダークキバ初変身時は社長の座を追われていたが、最終的に再び社長の座に舞い戻る。
仮面ライダーディケイド
ライダー:仮面ライダーカリス
タイプ:B
企業:株式会社BOARD(ディケイド版)
ライダー:仮面ライダーブレイド
タイプ:A
補足:「ライダー大戦の世界」で再登場した際、四条ハジメ打倒後のBOARDの社長を務めている(仮面ライダー図鑑より)
仮面ライダーOOO
企業:ノブナガエンタープライズ
ライダー:仮面ライダーバース
タイプ:A?
仮面ライダーエグゼイド
企業:幻夢コーポレーション
ライダー:仮面ライダーゲンム
タイプ:B
企業:幻夢コーポレーション
ライダー:仮面ライダークロノス
タイプ:D
企業:幻夢コーポレーション
ライダー:ライドプレイヤー
補足:ライドプレイヤーに変身したのは仮面ライダークロニクルの顔出し広告を務めた時の1回のみで、この姿での戦闘シーンはない。
タイプ:D
仮面ライダーゼロワン
(21年時点の)仮面ライダー変身者16人(客演含めると21人)のうち、半数の7人(9人)が社長ライダー。しかもまだ増える余地あり。
本編
企業:飛電インテリジェンス二代目→飛電製作所→飛電インテリジェンス四代目
ライダー:仮面ライダーゼロワン
タイプ:A
補足:初期には「ゼロワンとしての正体を隠す」方針でやっていたが、そのうち一般人の前でも普通に変身するようになりあまり意味をなさなくなった。
企業:サウザン・ネットワーク株式会社→ZAIAエンタープライズジャパン→飛電インテリジェンス三代目兼ZAIAエンタープライズジャパン→ZAIAエンタープライズジャパン→サウザンインテリオン
ライダー:仮面ライダーサウザー
タイプ:A
補足:天津本人はまごうかたなき悪人だが、サウザーとしての出撃の際には一応「暴走したヒューマギアを破壊するため」という大義名分を掲げるためぎりぎり正義の味方である。第38・39話にて改心し、或人達と和解したことで本当にヒーローとして動き始める。第42話にてサウザー課課長に降格処分。仮面ライダーゲンムズではZAIAが壊滅したためサウザンインテリオンを設立。
仮面ライダー_令和_ザ・ファースト・ジェネレーション
ライダー:仮面ライダー1型
タイプ:B
ライダー:アナザーゼロワン
タイプ:D
補足:飛電或人の項目で述べているが、其雄が『飛電の大株主』である理由は、飛電是之助の持つヒューマギア事業関連の特許を全て継承した為である故に、映画では是之助の持つ特許と財産が孫の或人では無く息子の其雄に継承されている事が判明している。ここからは法的手続きの話になるが、ヒューマギア事業関連の操業には権利を持つ飛電家の者が必要である為、其雄自身が事業継続の手続きをしなければならない。そしてウィルが社長になるには、先代社長の指名と言う手順が必要となる。ということで其雄に社長になる気がまったく無くとも、一瞬でも社長職に就いていないとこの辺りの説明がつかない(後継者指名と言う体の押し付けができないため)。
REAL×TIME
企業:EADEN
ライダー:仮面ライダーエデン
タイプ:B
補足:シンクネットのメインサーバーが設置されている会社。状況から理人が楽園ガーディアを作り、維持する為に作り出したと思われる。つまり、理人自身が経営者=社長。
ゼロワンOthers
企業:ZAIAエンタープライズ本社
ライダー:仮面ライダーザイア
タイプ:D
補足:ヒューマギアを不法に兵器として運用し、それをビジネスにしようとしたが、滅亡迅雷.netの四人が意を決して変身した仮面ライダー滅亡迅雷に殺害された。
企業:株式会社 仮面ライダーバルカン
ライダー:仮面ライダーバルカン ローンウルフ
タイプ:C
補足:或人が即席で設立させたペーパーカンパニー。仮面ライダー滅亡迅雷にエイムズショットライザーが破壊された為、飛電ゼロワンドライバーの正規使用条件を解析して判明した裏技(飛電家の人間が事業を委託しているヒューマギア関連企業の社長)を使用した結果、子会社社長として就任した。
仮面ライダーゲンムズ
企業:幻夢コーポレーション二代目
ライダー:仮面ライダーゲンム
タイプ:D
企業:幻夢コーポレーション創業者
ライダー:仮面ライダークロノス
タイプ:D
補足:ゲスト枠。平成から続く親子喧嘩に巻き込まれる天津。そして第二部では速…もとい、人工知能アークすら結果的に巻き込んだ。たぶんもっと巻き込まれるだろう。この事を電脳救命センターのスタッフが知ったら頭を抱えるだろう。特に九条貴利矢が。
ライドカメンズ
企業:高塔エンタープライズ
ライダー:仮面ライダー塔天
タイプ:B
補足:メインストーリー開始時は専務だったが、先代社長の父・絶空が倒れた後の権力闘争に勝利し就任。弟の雨竜が社長秘書を務めている。
御曹司
社長ではなく息子。将来的には会社を継ぐと思われる。
仮面ライダー龍騎
企業:不明
ライダー:仮面ライダーガイ
タイプ:B
補足:一度OREジャーナルを乗っ取り、社長の座に就いた事がある。
仮面ライダージオウ
RIDER TIME SHINOBI
企業:今生カンパニー
ライダー:仮面ライダーハッタリ
タイプ:B
余談
タイプBの説明を読んだ方ならある程度察しがついたであろうが、社長ダークライダーが多いということは、それと類似したカテゴリであり社長怪人にも該当者が多いということでもある。
ゴートオルフェノク(花形)、タブー・ドーパント(園咲冴子)、クレイドール・ドーパント(園咲若菜)、ゲムデウスX(ジョニー・マキシマ)、アナザーゼロワン(ウィル)が該当する。
このうちウィルはアナザーライダーであるため、ほとんど社長ライダーのようなものと言っていいかもしれない。
ちなみに社長ライダー兼社長怪人という例もそこそこある。
(村上や木場、天ヶ崎など。「設定上はファンガイアであるため怪人だが、怪人態は未登場のため詳細不明」である太牙、「本来は人間であるが、怪人であるジョーカーに変身する能力も得た」四条、「本来は人間であったが、最終的にバグスター化したため怪人となった」正宗らも当てはまる)
檀黎斗については、人間としての生を終えた(同時に社長も引退した)後に怪人化したためぎりぎり条件を満たしていない……
と思いきや、後年の客演で巨大企業グループの主としての地位を保ちつつアナザーライダーに変身したため、こちらではぎりぎり条件を満たすことになった。