石ノ森章太郎の漫画版『仮面ライダー』に登場するビッグマシン
ショッカー最大の計画である「10月計画(オクトーバープロジェクト)」を阻止するために巨大電子頭脳へ侵入した仮面ライダー2号の前に立ちはだかった幹部格の怪人。飛行能力を持つ他、後述の特殊超音波発射能力を持つ。
対峙した一文字は当初「ビッグマシンだかジンマシンだか何だか知らないが…」となどジョークを吐く余裕を見せていたが、10月計画の恐るべき真相を明かされて動揺する。
更にビッグマシンには頭部から特殊超音波を放って機械の動きを狂わせる能力があり、改造人間である2号も会話中に超音波を浴びせられ、動きを封じられてしまう。
しかし、そこに復活した仮面ライダー1号が参上。脳以外の全てを機械化した1号は2号以上に相性が悪いかに思われたが、本郷はビッグマシンを挑発しながら逃げ回る事で巨大電子頭脳内部で特殊超音波を発射させることに成功した。結果、電子頭脳が破壊されて自爆装置が稼働し、電子頭脳によって制御されていたビッグマシンも「うーん」と唸りながら混乱。そのまま爆発に巻き込まれて破壊されたかに思われた。
しかし実は死んでおらず、『仮面ライダーEVE』で復活。滝和也の前に現れ、再び仮面ライダー2号と対戦。やはり優位に立つが、ライダーマンのロープアームでアイを破壊され、2号のライダーキックに敗れる。
劇中では無感情でいかにも見た目通りの機械的な性格の持ち主であったが、『仮面ライダーEVE』に再登場した際は長年閑職に追いやられていたためかおしゃべりになり、感情もある程度見せるようになっていた。
余談
デザインは地獄大使の元となった。
『人造人間キカイダー』の作中ではプロフェッサー・ギルが、ビッグマシンの特殊超音波と同様のメカニズムを持つ「悪魔の笛」を多用している。
スーパーヒーロー大戦に登場するビッグマシン
大ショッカーのクライス要塞と、大ザンギャックのギガントホースが合体することで生み出される超弩級の破壊ロボット。平成版カニレーザー(鳴滝)と、大ザンギャックは仮面ライダーディケイドとゴーカイレッドを利用して仮面ライダーたちとスーパー戦隊を一掃したのち、この兵器を利用して世界を支配しようとしていた。その巨大さは、脚だけで巨大化したアクドス・ギルらを踏みつぶすほど。ゴーバスターオーと比べると450m程か。
結果的に大ショッカー・大ザンギャックの計画はライダーと戦隊の活躍により阻止されることとなった。しかし、作戦のためとはいえ友情を踏みにじり、ジョーと自分の心を傷つけたマーベラスと士を許せなかった海東大樹の手によりまさかの完成。同じ心の痛みを彼らに味わわせ、同時に全ヒーローの頂点に立つべく大樹=仮面ライダーディエンドが搭乗・操縦し、事実上のラスボスとしてヒーロー達の前に立ちはだかる。
何をやっとるんだお前は。
ただ、デカいはデカいが言うほど強くなく、フォーゼとゴーバスターズの連携の前にあっさり敗れ去る(ファンの間では、あの大きさをひとりで操縦するのは無理があるためフルパワーを発揮出来なかった、破壊させるためにあえて合体させた、実は完全体では無かったなどの説もある)。
ちなみに、ディエンドはビッグマシンが大破する直前に脱出し、辛くも無事であった。
普通にスルーされそうだが、仮面ライダーと戦隊ヒーローの悪役マシンの合体ロボというあり得そうであり得なかった新しい試みがされている存在である。