シュラウド「荘吉!!!」
『スカル!』
「これが・・・俺の身体・・・」
CV:吉川晃司
スーツアクター:永徳
概要
同作の一編『仮面ライダースカル メッセージ for ダブル』に登場する、仮面ライダースカルの形態の一つ。
仮面ライダーシリーズとしては珍しい、「劇場版限定ライダーの劇場版限定フォーム」でもある。
変身者が鳴海荘吉であることや、その基本的な出で立ちはスカルと共通・近似しているが、一方で後述する荘吉自身の心理状況に起因して生まれた「未完成」な状態でもあり、その点においてはグローイングフォーム(『仮面ライダークウガ』)などに近いものがあるとも言える。
作中では、1999年11月の冬にまだ存命であった荘吉が幼なじみのシュラウドから託された「スカルメモリ」と「ロストドライバー」 を託される形で初めて変身しており、彼の「ビギンズナイト」を語る上では欠かせない存在の一つである。
能力
身長 | 205cm |
---|---|
体重 | 110kg |
パンチ力 | 1t |
キック力 | 3t |
ジャンプ力 | 25m |
走力 | 100mを8秒 |
身長と体重以外はスカルの下位互換。パンチ力とキック力は仮面ライダー電王のプラットフォームと同一であるが、それでも荘吉の持ち前の戦闘能力もあり、スパイダー・ドーパント相手に互角に渡り合ってみせている。
武器もこの時点でスカルマグナムが装備されているものの、後述のポリシーゆえにメモリを装填しての「マキシマムモード」ではなく、終始「ノーマルモード」のみを使用している。
通常のスカルに及ばないスペックについては、かねてより荘吉が「ガイアメモリの力を必要としない」というポリシーを抱いていたことも大きく影響している。
メモリの力を使うことに対する心の迷いがあった上に、初変身も投げ飛ばされた荘吉にシュラウドが投げつけたメモリ装填状態のロストドライバーが自動で巻き付くという彼の意思とは殆ど無関係な形であったことから、変身直後の荘吉には戦いに対する決意が固まっておらず、当然メモリの力も引き出せる状態にはなかったのである。
そうした荘吉の「迷い」は、その出で立ちにも如実に現れており、頭部は通常のスカルの銀色とは異なり半透明のクリスタル状となっている上、トレードマークの一つである額から頭頂部にかけての傷も刻まれておらず、本来それを隠すべき白いソフト帽も被っていない。
スパイダー・ドーパントからも「生煮え骸骨」などと揶揄されたその出で立ちは、帽子というものに対する荘吉自身の拘りとも併せて、この時点での彼がハーフボイルドに近い状態にあった現れであると見ることもできる。
結果として、この心の迷い故に引き起こされた事態の悪化と一連の事件の元凶による非道な振る舞いを目の当たりにしたことでガイアメモリの力を使う覚悟を固めた荘吉がバット・ドーパント戦にて変身を遂げたのが、銀色のマスクに白いソフト帽を被った「仮面ライダースカル」であり、以降の彼は生涯に亘ってこの「完全な姿」で戦い抜いていくこととなる。
備考
特徴的な半透明のマスクは、アップ用・アクション用ともに透明ポリによって成形されており、その材質の都合上分割も通常のスカルのマスクとは異なる形とされている。
また、中のスーツアクターの顔が透けて見えないように、撮影の際にはミル・マスカラス調のプロレスのマスクも合わせて被ることで顔を隠している。
関連タグ
スケルトンコロナモード:『ウルトラマンコスモス』に登場するヒーローの一人。こちらも劇場版限定で登場した形態であるとともに、透明な姿の持ち主という点でも共通項を有する。
劇場版限定フォーム
サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム → スカルクリスタル → タマシーコンボ