概要
ドラマや映画作品で女優として活動していたほか、『ファイナルファンタジー10』に出演したことをきっかけに声優としてもいくつかの作品に出演していた。
デビュー当初はNHKプロモーション所属であり、デビューも連続テレビ小説『あぐり』である。
2006年の暮れから芸能活動を休止。
休止後の2011年に『DDFF』に「青木まゆこ」名義で出演し、以降はスクウェア・エニックスのゲーム作品に限り、過去役の再演という形で散発的に活動を行なっている。
なお、現在は芸能人として特定の事務所に所属しているわけではないようで、声優としての出演も作品ごとの個人契約であると見られている。(※クレジットなしでの活動を行なっている可能性もあるため、詳細は不明)
主な出演作
『全ファイナルファンタジー大投票』における手紙
2020年にNHKで放送された「全ファイナルファンタジー大投票」では、本人の出演はなかったものの、森田成一宛という形で手紙を送っており、キャラクターランキングにてユウナが2位へランクインした事の謝辞や、ユウナを演じた時の思い出などが綴られていた。
手紙は番組内で森田が代読したが、さまざまな想いが込められた青木からのメッセージに感極まってしまったのか、涙をこぼしながら読み上げていた。また、この様子は視聴者からも大きな反響を呼んだ。
手紙の内容
ご投票いただいたみなさま、ありがとうございました。ユウナが2位にランクインしたと窺い、思わず驚きの声をあげてしまいました。
FFXはシリーズ初、キャラクターボイスが採用された作品でしたので、プレーヤーのみなさまの印象に残るゲームであったかと思うのですが、ユウナに関しては、どちらかと言えば控えめなキャラクターでしたので、この結果は本当に想像もしていませんでした。
2001年の発売から18年が過ぎた今も、こうして選んでいただけるということは本当に光栄ですし、同時にFFXという世界の強さを改めて実感しております。
ユウナは私が初めてキャラクターボイスの仕事をした役で忘れがたい存在です。ユウナの第一印象は、「まじめで、芯が強く、優しい、完璧なヒロイン」 どうしたら近づけるのかをいつも考えていました。
けれども物語が進むにつれ、本当は不器用で必死なユウナの姿が見え、一層ユウナへの思いが強くなりました。今でも、なにかの折にFFXの世界に触れると、すぐにユウナの感情が戻ってくるような感覚があり、私のどこかにずっといるんだなあと思うのです。
実は、私はキャラクターボイスとモーションキャプチャアクターの両方で、ユウナ役として参加していました。そのため、収録は長丁場でしたが、どの現場も楽しかったという印象が残っています。普通はあまりないのだと思いますが、モーションキャプチャの現場に、ボイスの役者さんが来てくれたり、みんなで公園でお弁当を食べたり、ゲームの世界と重ねて、勝手に旅の仲間だと思っていました。みんなで一緒につくっていく感じが、とにかくうれしかったのです。
これはもう、本当にご一緒したスタッフとキャストのみなさまに感謝しかありません。
最後に森田さん。あのとき、主人公とヒロインを演じる私たちふたりが、一番経験の少ない役者でしたね。ユウナを演じることのうれしさと同じくらい不安もありました。でも森田さんはいつも全力で、大変なことも楽しんで、収録に臨まれていたように見えました。そんな森田さんについていくことで、私もがんばれたと思います。作品の中でも、そして収録現場でも、間違いなく森田さんが主人公でした。
恥ずかしいのですが、あえて言わせていただきますね。「ありがとう」
青木まゆこ