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あぐり

えいすけさんとあぐりさん

日本における名前。一方で1997年上半期に放映されたNHK連続テレビ小説第56作目でもある。
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曖昧さ回避編集

もしかして:


吉行あぐり編集

2000年代までにおける日本最高齢の美容師免許保持者(2013年頃に現役記録が更新され、2016年に100歳超えの現役美容師が登場しているため現在は異なる)。1907年生まれ。90歳を超えてなお現場に立ち、馴染みの客相手に仕事をし続けたという、日本美容師界における伝説のリアルチート。2005年に引退、2015年に107歳で大往生を遂げる。


日本におけるダダイズムを代表する作家・吉行エイスケの妻であり、戦後の大作家である吉行淳之介、現代の大御所女優の一人である吉行和子、詩人である吉行理恵の実母であり、すなわち日本文芸・芸能史に大きな足跡を残した「吉行家」の母である。その意味でも日本文化に対しても多大な影響を与えた存在と言える。


関連イラスト編集

美粧おすすめめ


連続テレビ小説「あぐり」編集

1997年上半期に放映された、連続テレビ小説第56作目の帯番組テレビドラマ。主演(あぐり)は田中美里


吉行あぐり(吉行エイスケ夫人)のエッセイ「梅桃(ゆすらうめ)が実るとき」を原作(原案)としている。

なお連続テレビ小説の通例として、あくまでもフィクションとしての作劇がなされており、主人公の姓家も「望月家」となっている。


主人公の旦那であるエイスケは野村萬斎が演じたが、その奔放ながらも土壇場で家族愛を忘れなかった姿から放送中に幾度となく赤マフラーの嘆願が届いたほど。なお原作者曰く「本人はあんなに優しくはなかった 」とのこと。


あらすじ編集

岡山市郊外に住む、美術に素養を持つ少女あぐりは、ある時、奇妙な絵を描く青年に出会う。のち自家の傾きにより、あぐりは地域でも指折りの土建業者(今で言うゼネコン)を仕切っている望月家へと政略結婚に出される。が、望月家で出会った結婚相手とは、奇妙な絵を描き怪しい文章を執筆し、放蕩三昧を繰り返すアホボン(阿呆な坊ちゃん)の栄介エイスケ)であった。

当初は破天荒なエイスケに呆れ果て、義父と夫の軋轢や他ならぬ旦那の浮気など、いらん苦労を背負わされるあぐりだったが、そんな暮らしの中でも常に自らの味方でいてくれる夫の愛情を目の当たりにし、自らの夢である美容師の道に向かって大きく羽ばたいていく。


余談編集

吉行あぐりの娘である、吉行和子は本作にて「主人公あぐりの美容室のお得意様」の役で出演した。のちに主人公が2人目の子を妊娠したシーンにて登場し、妊娠中のあぐりに「この子は女の子だと思うわ」と語るお遊びがある。


放送当時に本作を見た、洋裁家(ファッションデザイナー)の小篠綾子(コシノ三姉妹の母)は、これをとても羨ましがり「自分の人生も朝ドラになればいいのに」と娘たちにボヤいてプライベートジョークにしていた。しかし、それは後に現実になった


声優の大西亜玖璃の名前の由来はこのドラマのタイトル(ひいては主人公および原作者)からつけられている。


また、本作の主題曲「素晴らしき日々へ」は、本放送から20年以上が経過した現在でも、愛知県犬山市の博物館明治村で村内BGMとして流されており、村の雰囲気を一層魅力的にしている。このため、村を訪れた事のある方にとっては「ドラマは知らないが明治村で流れているBGM」として、今なおこの作品(の一部)が根付いていると言えるだろう。

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