概要
遊戯王OCG及びアニメ『遊戯王GX』に登場する地属性・獣族の効果モンスターである。かつては使用禁止に指定されるほど対戦環境で活躍したが、現在では調整(エラッタ)を受けて無制限になっている。
ヘルメットをかぶった猫で、ヘルメットのマークは十字ではなく円にハートが付いたもの。
カード性能
カードテキスト
- エラッタ前
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体をフィールド上に特殊召喚する。
この方法で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
- エラッタ後
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
「レスキューキャット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
解説
レベル3以下の獣族モンスターをデッキから特殊召喚する効果を持つ。
このカード1枚で2体も場に出せるとはいえ、低レベルモンスターは得てして攻撃力が弱いため決定打にならず、しかもエンドフェイズに破壊されるため壁にならない。
初収録された2004年当時としては扱いにくいカードであり、実際アニメGXで浜口ももえが使用した時も効果を発動することなく壁モンスターに使われ、破壊されただけだった。
なお、効果使用時は必ず2体選択して、どちらも特殊召喚しなければならない。1枚しか選択できない=デッキに該当のカードが足らない場合には効果を発動できない。これは俗に空撃ちと呼ばれる禁止行為で、遊戯王Wikiに解説ページがあるので詳細や事例はそちらを参照してもらいたい。
シンクロ召喚登場後
レスキューキャットを取り巻く状況はシンクロモンスターの登場で大きく変わった。
このカードでチューナーとそれ以外のモンスターを特殊召喚すれば、そこから即座にシンクロ召喚できるのだ。
このカードの効果で特殊召喚したモンスターは場に残る訳ではないため、エンドフェイズに破壊されるデメリットは実質的に無いも同然。
時を同じくして登場したX-セイバー エアベルンが単体で強力なモンスターなうえ、先述のシンクロ召喚に適役だったのも大きい。
同じくシンクロモンスターの登場によって有用性が増した召喚僧サモンプリーストとは相性がよく、「サモサモキャットベルンベルン」という合言葉はあまりにも有名。
このコンボが決まればぶっ壊れ爆撃機を簡単に特殊召喚できるばかりか、このカードで特殊召喚するモンスターの組み合わせを変えれば職権乱用同心や相手の場も墓地も手札も荒らすチート龍を特殊召喚して場を制圧することもできたため高確率でゲームエンドに持ち込めるため、多くのデュエリスト達を絶望に追い込んだ。
しかも例のデメリットに関しても、それをトリガーとして特殊召喚できて攻撃力の高いグリーン・バブーンや機皇帝が登場したことで、状況によってはメリットとなってしまった。
禁止カード指定
新システムの恩恵で大出世した訳だが、暴れすぎたせいで2010年9月1日をもって禁止カードにされてしまう。
その後のエクシーズモンスターとも相性がよく、さらに調整版とも言えるレスキューラビットもエクシーズ召喚のサポートカードとして大活躍しているので、レスキューキャットの復帰は長らく絶望的だと思われていた。
2017年1月より、エラッタを受けて制限カード(1デッキに1枚のみ)へ規制緩和され、同年10月から無制限となった。
エラッタ後、11期からはトライブリゲードで活躍しているようだ。