概要
ハンデス効果を持ったX-セイバーのチューナーモンスター。
メイン画像は【レスキューシンクロ】における「サモサモキャットベルンベルン」をネタにしたもの。
カードテキスト
(1):このカードが直接攻撃で相手に戦闘ダメージを与えた場合に発動する。
相手の手札をランダムに1枚選んで捨てる。
解説
X-セイバーに属する獣族のモンスターでハンデス効果を持つチューナーモンスター。
レベル3なのでレベル制限B地区のようなレベルを参照するロックカードを回避しやすく、レベルの割に攻撃力が高めであり、その高めの攻撃力にうまく合ったハンデス効果は決まると強力。
チューナー以外の小型アタッカーと共に並べてそちらで壁モンスターを破壊しつつこのカードで直接攻撃してライフポイントと手札を削り、メインフェイズ2でシンクロ召喚して反撃に備えるだけでも相手にとっては鬱陶しいことこの上なかった。
そしてこのカードが登場した際に最も注目されたのは「レベル3の獣族」ということ。つまりレスキューキャットで呼べるのである。
アタッカーとしてもシンクロモンスターを場に出すためのチューナーとしても有用なこのカードはレスキューキャットとの相性が抜群によかったのである。
召喚僧サモンプリーストから2体目のサモンプリースト、2体目のサモンプリーストからレスキューキャット、レスキューキャットからこいつ2体を呼ぶサモプリサモプリキャットベルンベルンはあまりにも有名。一時期そこからぶっ壊れ爆撃機が降臨してデュエリスト達を絶望に追い込んだ。
レスキューキャットが規制されたのは間違いなくこいつのせい。
その後レスキューキャットがゴヨウされた事でこのカードの評価は下がったが、ゾンビキャリアやグローアップ・バルブのような汎用性の高いチューナーも軒並み規制を受けていたため、X-セイバーや獣族デッキに限らずアタッカーとしても活用しやすいこのカードはシンクロモンスターやランク3のエクシーズモンスターを特殊召喚するための素材として、これから再び日の目を見る可能性はあるのかもしれない…と思われていたが、実際にはそんなことは特にないまま2017年を迎えた。
展開力やハンデスの強さはあまり落ちてはいなかったが、エクシーズや一部のペンデュラムとも満足しあえるインフェルニティや、ランク4エクシーズと抜群の相性の良さを見せたE・HERO程の柔軟性はX-セイバーにはなかったらしく、弱くもないが強くもないカテゴリーとして、甲虫装機や征竜などが暴れる様子を数年間眺めていた。
出張しようにも、前述のバルブなどの規制緩和や、カメンレオンやオライオンなどの汎用チューナーの増加により、ギリギリ奈落の落とし穴の範囲内のこのカードは、なかなか採用先が増えず、次第に出番が減った。
2017年からはレスキューキャットが復帰したが、エラッタがされているうえ、復帰するまでに環境が高速・多様化されているため、セットで使われるかどうか分かりづらかったが、レスキューキャットもこのカードもリンク召喚との相性はそれ程悪くなかったようで、時折シンクロ素材やリンク素材などとして用いられるようになった。