概要
2019年12月に大@nani氏が集英社の漫画投稿サイト「ジャンプルーキー」に投稿した作品。
語尾に「ですわ」「ですわよ」と付けるいかにもなお嬢様なキャラたちが、格闘ゲームやプレイヤーに関する様々なネタを繰り広げる。
本作の特徴がチェーンコンボの如く連続して繰り出されるパワーワードの数々。
「クソわよッッ!!間違えたお排泄物ですわよッッ!!」「ひょっとして……??お雑魚であらせられる??」
など格ゲーマーの口の悪さとお嬢様の上品さが合わさった煽りや
「人間ゴジライン野郎」「性癖の38度線」
といった一度見たら忘れられない言葉は読むものの腹筋にガード不能のダメージを与えてくる。
1話は公開後にTwitterのトレンドにで1位を獲得し、ジャンプルーキーで圧倒的な閲覧数を叩き出し、その月のブロンズルーキー賞を獲得し、少年ジャンプ+に掲載された。
そして遂に2020年7月21日よりジャンプ+にて連載が開始されることになった。
連載版では吉緒もこもこ丸まさお氏が作画を担当し、カプコンの許諾を得たためジャンプルーキー版で伏字となっていたキャラ名が正式なものになった。
ちなみに、関連動画の1巻発売PVでも動画の初めにカプコンUSAの表記があり、リュウステージのBGMがそのまま流れて、最後には上坂氏本人が自身の推しキャラとしてCVを担当しているファルケの名を出し、画面にもそのままのキャラクター画像が出てきた。
2022年12月13日に完結。
単行本全7巻。
あらすじ
日本中のお嬢様ゲーマーが憧れる超・お嬢様高校、聖閣東芸夢(かくとうげいむ)学園
祥龍院隆子はこの学園に通う全一お嬢様である
しかし弱肉強食の極たるお嬢様界、彼女の地位を脅かすお嬢様が現れるやもしれない
世はまさに お嬢様戦国時代
登場人物
祥龍院隆子
「私たち、eお嬢様が叩いていいものはボタンと投げキャラとクソキャラだけですわ」
本作の主人公、聖閣東芸夢学園に通う全一お嬢様、使用キャラはリュウ。身長158cm。
格闘ゲームをゲーム・カーストの頂点に押し上げるほどの圧倒的な格闘ゲームの実力とお嬢様力を持つ。
お嬢様は"完璧"であるべきという信念を持っており、お嬢様としても格ゲープレイヤーとしても常に完璧を求め続ける。
それに裏打ちされるようにプレイスタイルは触らせず、近寄らせずの鉄壁の防御が特徴。そこから滲み出るものは転子いわく「強靭な集中力と純粋な殺意と執念の"意志力"」であり、迸る重圧は対戦者を心理的にも追い詰め磨り潰しにくる。
その一方で精神的に追い込まれると台パンしながら暴言を吐いたりと煽られ耐性は決して高くない。そしてオギャる。
上記の台詞の通り投げキャラを蛇蝎の如く嫌っている。レッドブルを愛飲。
二回堂転子
「対戦ありがとうございました リュウはクソキャラですわ」
聖閣東芸夢学園の一年全一お嬢様、使用キャラはザンギ。身長150cm。
全一お嬢様の称号を賭けて隆子に10先勝負を挑むも10-0で敗北し彼女にわからせられ、以後隆子に弟子入りする。
蹴子によればセンスは十分あるものの、メンタルの弱さが課題らしい。激しいプレッシャーを押し付ける性質の隆子は天敵であると共に、まさに転子が乗り越えるべき壁と言える。
ポジション的にはツッコミキャラ。
名前の由来はFABなど投げキャラの超必殺技に見られる二回転コマンド。
雷撃院蹴子
「まーだシコシコガン守備ヒッキー戦法やってんですの??」
隆子の同級生にして彼女のライバル、隆子と出会った当時の使用キャラはユン。
現在はケンをメインとした全キャラ使いとなっている。
隆子とは正反対の圧倒的な攻めのスタイルが特徴。身長173cm。
相手の心理を読み切って手玉に取る手腕を持ち、転子には「相手の感情と理性の狭間を縦横無尽に荒らし尽くす狂気のエンターテイナー」と例えられている。
性格もいかにもお嬢様然とした隆子とは対照的で、快活でフランクな言動が特徴。隆子をよくからかって遊ぶ一方、後輩の面倒見が良いお姉さんキャラの一面も持つ。
「無駄なことも含めて何事も全力で楽しむ」というモットーは隆子も深く敬意を抱く半面、自由奔放過ぎる性格は完璧なお嬢様を目指す身として認め難いという愛憎入り混じった複雑な感情を持たれている。
「舞或姫(まえあるき)」「お排泄物ル」「国際問題」等様々な異名を持つ。隆子同様レッドブルの愛飲者(蹴子いわく「魔剤」)。
名前の由来はSFシリーズのユンの特殊技雷撃蹴。
賃散院十羽子
「目押しでメシ食ってる点では格ゲーもパチスロも変わりませんわ!!」
隆子の同級生、関西出身。
超売れっ子のゲーム開発者、しかし稼いだ金を全てギャンブルで溶かしてしまう、D〇siteのエロ同人並みの倫理観の持ち主。
髪型が縦ロールだが書くのが難しいと劇中で言われ以後顔がξ(゜⊿゜)ξと、どこかで見た事があるAAになってしまう。
長らくジャンプルーキー版のみの登場であったが、第78話にてようやく登場した。
百貫寺張子
「私は……とても……楽しかったですわ……」
(ジャンプ+版にのみ登場)
生まれつきあらゆる日本文化を極めていたナチュラルボーンお嬢様。使用キャラはエドモンド本田。
格ゲー歴は3ヶ月と浅くコンボもろくに使いこなせていない腕前だが、周囲の音や他人の感情が「色」で見えるという特異な才能を持ち、相手の動きを読み切り的確に潰して勝つ戦法が得意(隆子からも「蹴子(脊髄暴れ野郎)に似ている」と評されている)。
ほとんど表情を変えない無感動無気力に見える人物。言葉ではよく「楽しい」と言い自分なりの定義もあるものの、実際楽しさとは何なのかを本人もよく分かっておらず、答えを探し求めているような素振りも見られる。
関東全域のeお嬢様が集う大規模ゲーム学園祭「嬢劇」に突如現れ転子を一蹴、準決勝で隆子との対戦に臨む。
名前の由来はエドモンド本田の必殺技百貫落としと、相撲取りが食べるちゃんこ鍋(張子:ちゃんこ)。
東台院飛紀子
「私程度に負けたお前が—— 彼女と同じセリフを吐くな」
(ジャンプ+版にのみ登場)
過去、隆子蹴子ともに完敗、機械のようなお嬢様、「嬢劇」編のラスボスとして登場する。使用キャラは豪鬼。
外見の特徵は学生なのに制服じゃなくメイド服を着る、それは初めて負けた相手の影響と思います。
元ネタはミッドナイトブリス豪鬼。
セバスチャン
「お嬢様少々言葉遣いが……あと台パンはお控えください」
隆子に仕える執事、公私共に隆子を支えており時にはきつい正論を浴びせて諫めることも。
武術の心得があるのか転子がけしかけてきた不良をガードさせて有利取れる鉄山靠や非常に攻撃判定の大きい発勁、さらに一撃必殺技のHAIKUを使って撃退した。
複数あるの様子。
二次創作について
本作の二次創作やweb上での感想などの投稿について、原作者の大@nani氏は2020年9月11日以下のツイートにて言及している。
ジャンプ+のゲーミングお嬢様に関しましては、スクショ等ネタバレ等R-18ファンアート等全て問題なし、むしろ全ページぶっこんでしまえのバーリ・トゥード(なんでもあり)とまさお氏との共通認識です。
パロディだらけの作風で大変烏滸がましい話ではありますが、ゲーミングお嬢様をどうかお願いしますわ
関連動画
ジャンプ公式による1巻発売記念スペシャルPV
隆子と転子が登場するが二人ともCVは上坂すみれが担当。