繰り返しの平穏な毎日。
それで問題ないと思っていました。
概要
コミックDAYS(講談社)にて2020年5月末から連載中の漫画作品。作者は左藤真通。略称は「このふか」。未完成の完全体感型VRゲームを舞台に、壊れた世界をデバッグするため旅を続ける主人公達の物語。2023年10月時点で10巻。
アニメは100studio×studioぱれっと制作で、2024年7月から9月までTBS・MBS・BS-TBS(アニメイズムB2枠)そしてAT-Xで放送されたほか、ABEMAなどでも配信されている。
あらすじ
極秘に組織された調査隊「王の探求者」(キングス・シーカー)の一員である主人公・ハガ。この世のあらゆる事象を調べ、世界を旅する探究者は村人からも尊敬されていた。任務の一環でドラゴンの襲撃から村を守ることに成功するハガ。成り行きで助けた少女・ニコラと世界を探検することになるが、ハガの真の目的は冒険ではなく…。
真相
実はこの世界は、「極秘に組織された王の探求者(キングス・シーカー)の一員である主人公が、この世のあらゆる事象を調べ、世界を旅する」という設定を持つMMORPGである。ゲームタイトルは「キングス・シーカー・オンライン」、略称はKSO。
このゲームはまだ開発中であり、ハガたちはゲームのバグを発見するために雇用されたデバッガーであった。ところが、ハガたちはどういうわけかログアウトができなくなり、その状態で1年が過ぎようとしていた。
設定
キングス・シーカー・オンライン
AAAタイトルとして話題のゲームであり、さらに大型のVR機器を用いてログインするため、とてつもない臨場感を得られるRPG。
ゲームの中に閉じ込められる設定としては、ソードアート・オンラインやログ・ホライズンに近い。ただ、これらのゲームは製品として作りがしっかりしているのとは対照的に、「キングス・シーカー・オンライン」は開発中であることから、まだバグが大量に残されている。それらのバグを発見し、ときに利用する謎解きが本作の醍醐味の一つである。
また、ハガたちはデバッガーであるため、デバッグモードの使用権限を持っており、その気になれば様々なチート行為が可能である。
ゲームに閉じ込められて1年もたっており、もはや仕事どころではないため、ほとんどのデバッガーはチートを使って自由気ままに遊んでいる。しかし、閉じ込められたストレスを発散する刺激を得るためにチートを使ってる面もあり、ほとんどのデバッガーは一見正常ながら、精神に異常を生じてしまっている。
なお、バグが大量に残ってる本作で、デバッグモードを使用することはかなり危険な面があり、すでに何人ものデバッガーが「無限ループ」、「処理落ち」、「地面にめり込む」などの状態で身動きが取れなくなっている。
このような状態にもかかわらず、現実世界では「キングス・シーカー・オンライン」の開発は依然として続いているらしく、ハガたちが報告したバグのいくつかは直っている描写がある。
アマノなどは「こんな不祥事を起こしたゲームが発売できるはずがない」という指摘もしているが、開発が続いている理由はデバッガーの誰も良く分かっていない。
当然、ハガたちはバグ報告とともに「ログアウトできない」という事も毎日のように伝えているが、ログアウトは一向に実現していない。
登場人物
主要人物
CV:石川界人
本作の主人公。所属は株式会社ニシマテック。
未だにデバッグの仕事を真面目にこなしている数少ないデバッガー。ただ、それは真面目さだけではなく、仕事に集中することで正気を保とうとしている側面もある。
デバッグに対する姿勢はかなり頑固であり、急がなければならない場面でもバグらしき動作を発見すると、調べないと気がすまない(ただ、バグがそこかしこに残っている本作では、その行為が仲間の危機を救うことも多い)
同僚たちがデバッグモードを使った結果、動作不能に陥った状況を目の当たりにしたため、デバッグモードの使用を頑なに拒んでいる。
CV:矢野妃菜喜
村人の少女。NPC。
ゲームとしては「村人」でしかなく、本来は完全なモブキャラ。ストーリー上は、住んでる村がドラゴンに襲撃され、そのまま死亡するという役どころである。
しかし、何らかの理由により蘇生。また、記憶が「探求者シーカーに憧れ、村を飛び出して旅に出た」という内容に改竄されており、その状態でハガの旅に同行することになる。
本来はバグと思われる現象だが、デバッグのために何度もクエストをやり直し、この少女が死亡するのを繰り返し見てきたハガはニコラに情が移っており、また人恋しさに飢えていたため、ハガは同行を許可する。
- テスラ
「メタAI」を自称する謎の存在。ニコラの姿を借りており、ハガに「デバッグを放棄してゲームの秩序を荒らしている悪質なデバッガー達を追い出してほしい」と頼み込む。
彼女の言によれば、チート行為を続けているデバッガーたちのデバッグストーンを封印すると、ゲームが正常化し、ハガたちのログアウトにも繋がるという。
メタAIは5人おり、その中では最も秩序を重んじ、規律を守らせることに強く拘る。
CV:川島零士
デバッガー。所属は株式会社アソビング。
二足歩行する猫のような犬のような「フェザー」と呼ばれる亜人種をアバターに使用している。
大半のデバッガーと同じく、デバッグ作業を放棄している。現在はとある村に引きこもり、そこで趣味の漫画を描くことに没頭している。
「作業に没頭することで正気を保ってる」という点では、ハガに良く似ている。
偏屈な上に口が悪く、皮肉も躊躇なく口にするが、基本的には人情家であり、仲間はもちろん、NPCにも感情移入することが多い。
CV:高橋李依
株式会社エンタメイション所属のデバッガー。エルフのアバターを用いている女性。
不自然なものは排除しようと考えることが多く、デバッガーとして世界を直すことを優先するハガとは、対立することもある。
「この世界の住人として生きる」と公言し、元の世界に帰ることを諦めている模様。
CV:古賀葵
株式会社エンタメイション所属のデバッガー。
本来はリザードマンのアバターを用いているのだが、ある装備を身に着けたところ、「?」の文字が刻まれた正八面体の姿になってしまう。
ただ、もともとのリザードマンの姿は会社から指示されたもので、本人はあまり気に入ってなかったので、この姿はそこまで気にしていない。
あくまで見た目がバグってるだけらしく、手足は見えないが機能しており、刀剣類などの武器は普通に使える。
アソビング
CV:洲脇陽太郎
アソビングの社長。
デバッグを放棄し異世界ライフをエンジョイする方針を取っており、社員もチート行為を使ってNPCを虐げたり拷問をするなど、良くも悪くもこの世界をゲームと割り切り、無秩序に遊んでいる。
ただ、社長本人は現実世界への未練が強かったらしく、途中で方針を転換し、ゲームクリアをして現実世界に戻ろうとする。
作中のメンバーの中でも、かなり精神が不安定になっている人物で、ふとした拍子に激昂し、それを状態異常の回復用ポーションで収めるという行為を繰り返している。
エンタメイション
CV:古賀葵
株式会社エンタメイションのデバッガー。エンタメイションの社員の指導者的存在。
ログアウトできなくなり、精神異常に陥る社員たちを救うため、この世界に順応し、この世界の住人として生きていく方針を決定した。
CV:古賀葵
株式会社エンタメイション所属。
アマノと細部は異なるが、「フェザー」のアバターを用いている。キャラ付けなのか、語尾に「にゃ」と付けて話す。
明るい性格だが、ギャンブルには目がない。
レンやアルバには強い信頼を抱いており、彼らを疑う行動を取る者には敵対的。
関連タグ
アニメイズムB2
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