13歳ながらプロ雀士になった少年。日がな一日麻雀以外のことを考えられず、対局のときは六感を全開にしてあらゆる情報をかき集めるため、化け物と呼ばれるほどの実力を誇る。父いわく「麻雀以外の情報を脳に入れる余裕がないから、昨日の夕食も覚えていない」。いつも一人反省会をするようなメンタルの弱さと、裏麻雀のダーティな戦い方に慣れていないのが弱点。

後継作『凍牌　コールドガール』でも茅ヶ原高校麻雀部の部長として登場。

『凍牌　コールドガール』（1巻～）

榊原亜美奈

アミナの成長した姿。2代目高津組を率いている。ケイ譲りの優れた雀力と、麻雀の枠に囚われない大胆な戦略を駆使し、持ち前の胆力で敵を打ち破っていく。「アミナにお任せ！」と「自分の番がきたんだよ」が決め台詞。

増田夏目

アミナのためなら命を投げ出す覚悟を持つ、血気盛んな女の部下。男三人を喧嘩で殴り倒せるほどの腕っぷしの強さで暴れまわる。

柏木

中年男性。アミナのサポート役を務めることが多く一見部下のようだが、実際は高額な代金と引き換えに色々なことをこなす「何でも屋」。

川島学・神崎陣

谷津高校の麻雀好きな男子高校生二人組。後にアミナの「友達」になる。彼らが奪われたスマホを麻雀で取り返すことが、物語の始まりとなる。名前は「ガク」「ジン」と表記されている。

里中美雪

谷津高校の眼鏡で長髪の女子高生。ガク・ジンの幼馴染。友達を純粋に大事に想える清らかな心の持ち主だが、元雀プロの父と雀荘を経営する家の影響で、優れた雀力がある。

城土千里

谷津高校を裏で支配する半グレ集団『KURENAI』のリーダー。敵はもちろんしくじった味方にも容赦がない。その一方で勝負や人生に熱を求め、熱さで勝負に勝っていくという、戦い方も生き方も前作の堂嶋と同じスタイルを持つ。また作中でアミナの敵にも味方にもなっており、物語のポジション的にも堂嶋に近い。

ほぼ初心者の状態でアミナ達を追い詰める剛腕ぶりを見せた。アミナに惚れこんでおり、彼女を自分の物にしたいという欲求がある。

岡

常に片目が黒髪で隠れている、『KURENAI』の一員。城土の右腕的存在。城土に負けない冷徹さを持つが、雀力や洞察力では一歩譲る。

田伏

元『一軍』の代打ちで、現在はおしぼり業者。里中父娘を強請り、勝負を挑む。

坂本香菜

谷津高校の現国の教師で、麻雀同好会の顧問。城土にハメられて強請られていた。直撃のたび左腕にノコギリを曳かれるという流血ルールを呑み、自由を求めてKURENAIに勝負を挑む。

高橋美世

茅ヶ原高校麻雀部副部長で女子高生プロ。誕生日の差でわずかに柊に史上最年少プロの記録を譲った程度には優れた雀力の持ち主。気が強く、プロ雀士としての高い誇りを持つ。

斎藤

半グレ集団『蝗』のリーダー。「レインボー」という麻薬の取引に手を染めており、谷津高校で事件を起こした結果、アミナと勝負することになる。

用語

桜輪会

関東の大手ヤクザ。高津組、倉橋組などが所属し、後に宮地組も加わる。組長は病で伏せっているため、幹部会が取り仕切っている。

山扇会

関西の大手ヤクザ。ケイのライバル役として、様々な大勝負で必ず絡んでくる。

羽鳥の名簿

通称『名簿』。リーマンショック時に日本政府は、国で保護する（=倒産させない）企業のリストを密かに作ったが、この際どの企業がどの政治家にどれだけ賄賂を送ったり接待をして、リストに載せるよう働きかけたのかが詳細に記されている。政治家の名前は与野党や大臣の新旧問わず幅広く記されており、これを手にすれば思い通りに政官財を動かせるとされる。

羽鳥の父はリスト作りを主導していた官僚との太いパイプを持ち、窓口のような存在であったため、『名簿』の作成が可能となった。

土曜会の記録

通称『記録』。大手ゼネコンと政治家の癒着の記録で、『名簿』同様これを手にすれば日本を支配できるとされる。土曜会はもともと親睦のための麻雀会に過ぎなかったが、若き日の白扇が暴れまわるにつれて高レート化し、癒着の温床になったという。