作品解説
原作は志名坂高次、作画は粂田晃宏によるパニックホラー漫画である。日本文芸社から刊行されている『週刊漫画ゴラク』にて、2016年9月16日号から2019年9月6日号まで連載されていた。単行本はニチブンコミックスより刊行。
本作品のスピンオフ漫画『モンキーサークル』が『漫画ゴラクスペシャル』(同社刊)にて、2018年10月号から連載中である。原作・作画とも本編と同じく志名坂と粂田が担当している。
2018年10月26日よりアニメ配信アプリ『アニメビーンズ』でWebアニメを配信されている。
あらすじ
薬害問題により社会的に苦境に立たされた藤谷製薬の社員たちは、結束を高めるためレクリエーションとして谷川岳の次に死者が多いとされる岩砕山を訪れる。キャンプ初日の夜、鉈(ナタ)を持った巨大な猿のような生物と遭遇し、翌朝同僚の惨殺死体を発見する。
登場人物
早乙女(さおとめ)
cv:八代拓
本作の主人公。23歳。営業担当だが、無愛想な性格で周りに馴染んでいない。過去にバイク事故で親友を亡くし、また登山中の事故で父を亡くしている。身近な人物を守れなかった責任から「2人を殺した」と語り、社員たちから敬遠される原因となる。
宮田(みやた)
cv:寺島拓篤
早乙女とは同期入社であり、学生時代からの友人。23歳。周囲から敬遠される早乙女を庇う事が出来ない自分に後ろめたさを感じている。
林(はやし)
cv: 山北早紀
庶務。21歳。おっとりした物腰の可愛らしい女性。
佐藤(さとう)
経理。31歳。ヒステリックな性格で男性に対する反抗心が強い。
猿(さる)
藤谷製薬の社員たちを襲う謎の存在。ヒトよりも大きな猿のような姿をしており、キャンプ初日の夜から何度も襲撃を繰り返す。
関連タグ
必要悪…ネタバレだが、藤谷製薬の社員達を狙う犯人達の目的は彼らを惨たらしく殺した後で自害する事で藤谷製薬が起こした薬害事件を何百年と語り継がれる伝説とする事である。つまり、被害者と自分達自身が『悪人には報いが来る』という教訓として残る事である。その為に犯人の一人は自ら致死性の毒を摂取し、薬害事件の後に入社して直接的な関わりの無い早乙女にそれを世間に広める語り部を頼んでいる。その後、早乙女は生き残った仲間と共に本を書いた。