『俺はライオンだからな どうせ命を張るなら でかい相手の方がいい』
CV:武内駿輔
プロフィール
年齢 | 28 |
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誕生日 | 8月11日 |
血液型 | B型 |
好き | ギャンブル |
嫌い | 細かいこと |
好きな食べもの | カルビ(肉) |
嫌いな食べもの | ゴーヤ |
『凍牌』の裏主人公、およびそのスピンオフ作品『牌王伝説ライオン』『牌王血戦ライオン』の主人公。
裏世界で広く名を馳せる麻雀打ち。波を読む直感型で、強運と繊細な技術を持ち合わせる。
その金髪と性格、波に乗って相手を一気に押し殺す強さから「ライオン」と呼ばれている。
「じつにけっこう」が口癖。
基本的に一匹狼として雀荘に出没するが、ヤクザの代打ちとして雇われることも多い。また必要あらばコンビを組むこともある。
『凍牌』ではケイ、『ライオン』では石原洸(イッシー)や戸村を主に相棒としている。
容姿は金髪、白いスーツに臙脂の赤シャツ、金のアクセサリーを身につけているなどホストのような出で立ち。それゆえ初見の打ち手には軽視されがちであるが、彼らはすぐその認識を改めることになる。
『凍牌』では物語の途中から眼帯をする(後述)。なお金髪はブリーチやウィッグなどではなく「自慢の地毛」。
性格は豪放磊落で、相手の金品からプライドまで、とことん絞り抜く。関ひではるからは「食っても食っても満たされない餓鬼」と揶揄された。しかし金こそ根こそぎかっぱぐが金の亡者というわけではなく、スリルを味わい強者と真っ向から勝ちまくることに餓えているというのが正しいように見える。負けたら何でもするという取り決めで圧勝した表のプロ雀士に「お前はこれから一生 麻雀でリーチをする時『スーパーオチンチンリーチ ラリホーッ』って言ってリーチしろ」という一切自分の得にならない要求をしていたが、これは裏返せば退屈な相手から得るものは何もないという見方もできる。またケイが本来のスタイルを忘れて逃げの麻雀に走っていたときは、対面から思い切り蹴りを食らわせて目を覚まさせるということもやっており、彼にとって勝負の純度というものは重要事項であることが窺える。
数百万円と保険証も入った財布一個をまるまる平気で賭けたり、時には自らの身を犠牲にすることも躊躇しない。さらに背負うものの差からツキが逃げてしまうと感じたときは、戦略的観点からも自分の体の一部などを賭けて同等のリスクを背負い、覚悟とツキを取り戻すという狂人じみたこともやっている。
大辻巌に散々にコケにされて負けたときはストレスにより心因性視覚障害で右眼が見えなくなるほどのプッツンぶりを見せたり、大ピンチのときでも同陣営といえど通し・差し込みで勝負を決めるのを拒否するなど、「ライオン」の異名に相応しくプライドは極めて高く、それを傷つけられたときの怒りは自分をも食らいそうに凄まじいものがある。
結構な女好きでもあり、ケイとの交戦時、金の不足分としてまだ幼いアミナを要求したことすらある。ただし後に自身も少女2人を引き取った際は面倒臭がっていたことから、これはケイの闘争心を煽るための狂言だった可能性が高い。
『ライオン』によれば、「堂嶋」という名はあくまで自称かつ裏社会での通り名であり、本名ではない。
しかし本名は隠しているわけではなく、本名が書かれている保険証を所持している。最終回でそれは「安田薫」と明かされた。
凍牌ではとことん冷めていたケイに衝撃を与え、以降も強敵としても心強い味方としても登場し続ける。
ちなみにケイが右足の小指を失ったのは、最終的にはケイの決断ではあるが、間接的には堂嶋のせいである("波"というオカルティックな概念を植え付けたこと、その対局でケイに立ちはだかったこと)。
雀風
一言で言えば"波"。要は「流れ」を最重視する、現実ならスーパーウルトラアナログ派である。また他者の"波"を事前に感じ取る力もあり、相手の波を事前に回避しつつ徐々に吸収し、自らの"波"を作り出す。自分あるいは他者に起こりつつある"波"を感じ取ると、「波が来ている」「波の音が聞こえる」などというのがお決まりの文句である。そして大津波を一度発生させてしまった彼を止められる者はほとんどいない。
"波"に完全に乗るために、カンの連発や和了牌見逃しの高めツモ狙いをすることは日常茶飯事。その豪快なスタイルゆえ隙も多く、作中それなりに負けているが、命は取られていない、大会では常に決勝に残るなど、彼なりのバランス感覚の良さも窺える。事実"波"をめぐる駆け引きでは細かい技を駆使しており、必ずしも大技ばかりの男ではない。
ときには"波"に関係なく大物手が連発して入ることがあるが、これは「麻雀のツキの偏りが統計的数字に収束するには、あまりに人間の一生は短い」(=生まれて持った強運)と説明されている。
『凍牌』での活躍
第2話の終盤で突然現れ、ケイと賭けをして敗北。ケイからは、その意図を理解されてライバルと認識される。その後もケイの行く先によく現れ、最大のライバルとしても理解者としても共闘することもあり、ケイとコンビ打ちで戦った際には阿吽の呼吸で勝利を収めることが多い。
竜凰位戦にて大辻にコケにされたストレスにより右目の視力を一時的に失い、黒眼帯をしている。それでもなお勝ち抜いて決勝にのし上がったが、何人もの暴漢に襲撃されて麻雀が打てなくなるほどの重傷を負わされ、左目を失明。しかし塞翁が馬というべきか、眼帯をしていたおかげで見えないと勘違いされたため、右目は襲われずに済んだ。竜凰位戦は棄権し、繰り上がりでケイが決勝に進出した。
竜凰位戦後容態は回復し、今度は左目に眼帯をして自分を襲った犯人を探すために山扇会へと乗り込む。
途中ケイ・高津組の参戦や、両陣営のレート吊り上げにより、一半荘の負けで数百億円という恐ろしい勝負となる。南部飼う二人の異国の少女に翻弄されつつも、ケイの機転で大逆転勝利を収める。
しかしこの対局中に、自分を襲ったのが山扇会ではなく高津組だと気づき、最後の局で高津組との決別を表明して役満を蹴った。
高津の主催する『サバイバル麻雀』は存在を知ったのが遅くなったため、最後の大詰めで登場。堂嶋の麻雀は怖いもの知らずであった高津の自信を初めて揺らがせた。途中自分も2度ラスを引いてロシアンルーレットをすることになったが生き延び、高津の最期を見届けた。
『ミナゴロシ篇』ではスピンオフの登場人物であった戸村と共におり、かつて堂嶋であった白翁を再び倒すために竜凰位戦へと身を投じる。
スピンオフでの活躍
第一部『牌王伝説ライオン』
少年時代、「堂嶋」という凄腕の麻雀打ちの実力に惹かれ、彼と戦うために偽札を賭けて対局するも敗北。その代償として本物の堂嶋から「右足の指を全て切り落とす」か「一生麻雀を打たない」か二択を迫られた末に、前者を選択し右足の指を切断した。
このケジメを機に、「堂嶋」との再戦を望み、彼の名を自称して麻雀を打ち続けた堂嶋は、やがて裏世界ではその名を知らない者はいない麻雀打ちとして名を馳せることになる。
ある日雀荘で麻雀で生計を立てる青年・石原(通称・イッシー)と出会い、以後暫く彼と行動を共にする。
様々な雀荘で麻雀の打ち筋をイッシーに見せ付けていくなかで、ある日、かつて日本一と呼ばれた凄腕の代打ち・黒田勝との互いに全財産をかけたサシウマ麻雀に挑み、壮絶な対局の末に敗北。
その後は借金だけが残り石原の家に居候しながら雀荘で金を稼ぐ。そのなかで楽しそうに麻雀を打つ愛想のいい客と打つうちに、堂嶋自身が忘れていた「麻雀が出来るだけで楽しい」純粋な気持ちを思い出し勝利を収める。これを機に初心に戻り「麻雀を楽しむ」ことを建前に借金返済のために再出発する。
人間島と呼ばれる麻雀大会に出場し、さまざまなルールが設定された特殊麻雀やそれに望む猛者たちの戦いを経て無事に借金を返済したのと前後して裏世界でその名を更に知らしめることになった時点で一旦幕を下ろす。
第二部『牌王血戦ライオン』
イッシーとは別れて雌伏の時を過ごしていたが、雀荘で堂嶋を慕うクニヒロという少年、さらには人間島麻雀で組んだ株トレーダーの戸村と出会う。
その後、人間島で堂嶋と戸村は命を蝕む寄生虫を植え付けられていたことを知り、それを排除するために『土曜会』、そして本物の堂嶋の行方を追って麻雀大会「サイバー杯」へ参加し、優勝してサイバーロック社に加入する。
仕事を続けていくうちに本物の堂嶋と再戦が叶う。激闘の末に勝利し、彼の命は取らず視力と名前を奪った。なおこの戦いで本物の堂嶋から"波"という概念を得たようである。
その他
スピンオフが作られるほど読者人気の高いキャラクターである。
当然ながら女性人気も高く、Pixivではケイとの腐女子向けイラストも多い。