頂のリヴィーツァ
いただきのりゔぃーつぁ
コミックDAYSで2023年10月18日から2024年8月21日まで連載されていた漫画作品。単行本全4巻完結。
作者は山座一心(pixivアカウント)。
作者のオリジナル漫画「リヴィーツァ家の家庭教師」、特に七話で回想される「アリスの再演」をベースとして商業用にリブートした作品である。
pixivの「リヴィーツァ家の家庭教師」作品目次
窃盗罪により逮捕された囚人シキブは、身寄りの無い者が送られる更正施設「無垢の園」に移送される。
そこは前科持ちの少女たちが共同生活を送る異様な場所であった。
王が遺した「秘宝」を探すためにわざと収監されたシキブは、園の古参であるアリス・ジャバウォック、元貴族令嬢の危険な少女シャルロータ・リヴィーツァと接触し、やがて秘宝探しは園内に惨劇を巻き起こす出発点となる――
・・・というのが建前で、実態はヤベー女どもを集めたイカれた海の孤城を描いた作品である。
＜＜＜全人類同性愛者計画！！＞＞＞
チーム懲罰房
- シキブ・ハナオリ
窃盗罪で無垢の園に送られてきた少女。
生まれつき罪悪感を持たず、人を騙しても殺しても何も感じない。
王が遺した宝を探すためにあえて園に潜入した。
素手で魔術を扱える。
基本的に無表情で言葉数も少なめ。
- シャルロータ・リヴィーツァ
シキブの同室の少女。
魔術師の名門であるリヴィーツァ家の出身で、一応貴族。
暴力や危険行為が多く、上から目線で暴言を連発するため、懲罰房の常連となっている。
父の仇であるカティに殺意を燃やす。
- アリス・ジャバウォック
シキブの同室の少女。
園では一番の古株であり、施設の構造や人間関係に詳しい。
役者志望で、芝居がかった言動をする。
生まれつき「痛み」を感じない体の持ち主。
癖の強い同室メンバーたちに振り回される苦労人。
- セフィロタレイア・ケイナベル
シキブの同室の少女。通称「セフィロ」。
他人のおしっこを見たり聞いたりしたがる変態。
大陸で最大勢力を誇る宗教「キラ教」の教皇の娘で、魔術に関しては天才的。
しかし自制心や道徳心に欠けるため腫れ物扱いされており、園に入れられて2年経つが教会から連絡は無いらしい。
警察係
- ヨハンナ
違反者への鞭打ちの刑を行う規律の守護者。冷酷かつ苛烈な性格。
学力も魔術も優秀。
- ザフィア
裏でサロンを開き喫煙などの非行をする汚職警官。
ヨハンナを邪魔に思っている。
- レスリー
おどおどした少女。
- ミュリエル
懲罰房の看守。図書係のフェイの本妻だそうで、取り調べの名目で職務中に頻繁に肉体関係を持つ。
- サナ
鞭打ち刑を楽しんでいる。
その他
- フローチェ
アリスに懐いている女の子。チクり魔。
- イルゼ
ザフィアの子分の不良少女。過去にアリスと肉体関係を持っていた。
- リシェ
両前髪に2つずつ髪止めをした女の子。無性に人を傷つけたくなる衝動に悩まされており、園に入ったのもそれが理由。最近は自傷行為で解消している。
- ミリシャ
幼い女の子。耳が聞こえず、言葉も話せない。筆談か手話で話す。
ライオンのぬいぐるみがお気に入り。
大人たち
- ガラダィン1世
3年前に崩御したマルクト王国の王。
魔術研究の権威でもあり、アルシュターと共同研究をしていたが、助手のハーヴェリオに2人とも殺され研究成果も盗まれた。
- ハリエット・リデル
無垢の園の城主。キラ教に帰依した貴族のお妃様。
塔の上から園の少女たちを見守っており、園長係以外は会うことができない。
- アルシュター・リヴィーツァ
シャルロータの父。リヴィーツァの当主。
- ハーヴェリオ・エジノローク
ガラダィン1世とアルシュターを殺した魔術師。
捕らえられて拷問の末に殺された。
- クレイン・ハナオリ
シキブの師匠。幻術と日本刀で戦う。独特の敬語が特徴。
- オールドマン
ビナハ公国のスパイマスター。おじさん構文で話す。幻術と2丁拳銃で戦う。
部下が園に潜入しているらしい。
- フゲン1世
教皇。セフィロの父。一見するとテキトーな男だが、かなり鋭い洞察力の持ち主。
- 無垢の園
大陸で最大勢力を誇る宗教「キラ教」が運営する孤児院。
保護者がいない囚人の少女たちが送られる更生施設でもある。
園を出所した少女は主に貴族の召し使いに就職するが、魔術や戦闘の素養によっては軍人になることもある。
基本的に大人はおらず、少女たちだけで掃除や料理、畑、警察など係を分担して共同生活を行う。
城壁は特殊な素材で作られており、魔術での破壊は難しい。
- 魔術
素手でも発動できるが、神経の末端にある魔力の出口「魔孔(まこう)」に負荷がかかり、体がダメージを受けて自壊してしまうため、通常は魔具を触媒にして使用する。素手で魔術を行使できる者は天才に限られる。
また、無免許で魔術を使うと魔術行使法違反で逮捕されてしまう。
- 生命樹
ガラダィン1世たちが研究していた魔術式。
大量の魔力を処理することができるが、あくまで演算をするだけであり、それ単品では役に立たない。よって、命令となる術式を外側に別個で記す必要がある。
