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戦隊タブー

せんたいたぶー

講談社の漫画Webサイト「コミックDAYS」にて連載中の、TK2原作/エド・バルスト作画による漫画。
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正義を前に 犯してはいけない 罪(タブー)などない。


概要編集

戦隊タブー』は、講談社の漫画Webサイト「コミックDAYS」にて、2024年5月18日から連載配信されている、TK2原作/エド・バルスト作画による漫画である。単行本モーニングKCレーベルで既刊1巻(2024年8月現在)。


表題の通り、ジャンルは戦隊モノであるが、表題後半の「タブー」にある通り、戦隊レッドが同僚である戦隊ピンク不倫関係を持ってしまうことから始まり、以降も正義のための手段として禁忌行為を犯していくのが特色で、「正義の”インモラル”サスペンス」というコピーが付けられている。


あらすじ編集

20XX年、怪人結社エンドレスの脅威により恐怖のどん底にあった人類の前に救世主となるヒーロ『結束戦隊クロスレンジャー』が現れた。クロスレンジャーの5人の想いを込めた力「クロスエネルギー」によるクロスバスターの必殺の一撃で怪人を退治し、世界はまた一歩平和に近づいてゆく。

…のだが、ある日、総指揮官である玄野茂博士からクロスピンクのクロスエネルギーの不足を指摘されたクロスレッド・赤間烈央は、その原因を探るべくクロスピンク・園田桃の悩みを探るため、話を聴くことにした。


ところが…桃の悩みは烈央への想い、即ち恋愛感情であることを知った烈央は、その悩みを解消すべく、敢えて桃と一夜限りの禁断の過ちに及んだ。


全ては正義のため。


登場人物編集

結束戦隊クロスレンジャー編集

本作における戦隊ヒーロー。怪人対策基地「BARRIER」(バリアー)本部に所属し、以下の5名から成る。


赤間烈央(あかま れお)/クロスレッド

本作開始時点で29歳。顎に無精髭をうっすら生やした青年男性。左眉毛に傷がある。5人の結束の力を信じる熱き戦隊レッド。私服は文字Tシャツを着用している。元クロスピンクである妻の橙花との間に長男の真飛を儲けている一児の父でもある。


過去に昆虫型の怪人に家族を惨殺されたかのような描写があり、そのためか怪人の殲滅こそ正義と信じている。


作中年代の8年前は後にクロスブルーとなる息吹と隊員選抜最終試験を争っており、息吹が転落した女性受験生を助けたうちに模擬エンダーを一体倒したことでスコアで息吹に勝り準隊員となった。


5人の力の結束のため、何より正義のために、クロスピンクである桃との一夜限りの関係を持つに至った。


青重息吹(あおしげ いぶき)/クロスブルー

本作開始時点で27歳。冷静な性格の戦隊ブルーの青年男性。戦闘結果の分析も行っている。作中年代の8年前は烈央と隊員選抜最終試験を争うライバルで、上記の通り女性受験生を助けたことでこの時は烈央に敗れたが、その時も試験後声をかけてきた烈央に「いついかなる時も為すべきことを為す それが俺の正義だ」と返している。「正義を執行する者はどんな過ち(タブー)も犯してはならない」を信条としている。


黄美宮光輝(きみみや こうき)/クロスイエロー

本作開始時点で23歳。ナルシストな性格の戦隊イエローの青年男性。


葉向井心晴(はむかい ここは)/クロスグリーン

本作開始時点で20歳。臆病な性格の戦隊グリーンの青年女性。眼鏡っ娘


園田桃(そのだ もも)/クロスピンク

本作開始時点で26歳。サバサバした性格の戦隊ピンクの青年女性。烈央に対する密かな想いがあり、これが原因でクロスエネルギーの不足を来したことが烈央との不倫のきっかけとなった。


クロスレンジャーの兵装編集

クロスレンジャーの戦隊スーツ

  • クロスメット:戦闘を動画記録できる機能を持ったヘルメット。保存容量は50TB。
  • クロススーツ:クロスエネルギーで戦闘力が強化される上下一体のスーツ。最大パンチ力は10トン。
  • クロスフォーマー:リストバンド型変身アイテム。「変身!」のかけ声で変身する。変身の所要時間は1.5秒。
  • クロスウェポン:クロスエネルギーを圧縮充填したハンドガン。威力は最大3,000ジュール。
  • クロスボード:最高速度200km/hの浮遊型ボード。

クロスバスター

クロスレンジャーの5人の想いの力を結束させた「クロスエネルギー」を放つ必殺武器。5丁のクロスウェポンを連結させている。その特性からメンバーのクロスエネルギーが不足すると十全の威力を発揮できない欠点がある。


クロスブースター

装着すると一時的に力が130%に上昇するブレスレット。但し体力の消耗が激しくなる欠点がある。


怪人対策基地「BARRIER」編集

クロスレンジャーが所属する組織。本部内に訓練設備を持ち、前記の隊員選抜試験を行っている。また、クロスレンジャーの兵装の開発も行っている。


玄野茂(くろの しげる)

総指揮官を務める博士。車椅子に乗っている身だが、烈央の過去の回想では直立した姿も描かれている。


怪人結社エンドレス編集

本作の悪の組織。数日に一度人間界と繋がる「異空間」に拠点を構え、まだ卵の段階にある「王」の誕生の日「エンドレスデイ」の実現とそれによる異空間と人間界の一体化の野望を持つ。以下の怪人幹部怪人が登場する。


鳥怪人(とりかいじん)

第1話「綻び」の冒頭に登場する、がモチーフの怪人。クロスエネルギーの不足でこの怪人を倒しきれなかったことから物語が始まる。第5話「新兵器」で子供の「ひよこ怪人」30体とともに浅草に再出現したが、第6話「本物」でクロスブースターを装着したクロスレンジャーの攻撃の前に敗北し、死亡した。


ゴリラ怪人(ゴリラかいじん)

第2話「覚悟」前半に登場する、カウボーイハットを被りコートを着たゴリラの怪人。クロスバスターで倒された。


植物怪人(しょくぶつかいじん)

第2話「覚悟」後半に登場する、雪男の毛むくじゃらの体毛が無数のに変化した形相の怪人。人間を下等生物と見下している。池袋駅に出現し、通行人を蔓が伸びた触手絞首した後にその首を斬首して殺害した。最後はクロスバスターの前に敗北して死亡した。


エンダー

戦闘員。口の部分がガスマスク状になっている、黒地に白の斑点が入った全身タイツを着用している。


王衛守護団編集

怪人結社エンドレスの「王」の側近としてその卵を守護する四体の幹部怪人。


天使怪人セフィム(てんしかいじんセフィム)

天使の姿をした女幹部


鬼怪人シュラ(おにかいじんシュラ)

の姿をした幹部。力の信奉者で、人間界への侵攻に積極的。


機械怪人トロン(きかいかいじんトロン)

マスコットのロボットのような姿で浮遊している幹部。王衛守護団の立場から、人間界への侵攻に消極的。頭部から出た4本のケーブルが4体のエンダーの頸部に接続されている。


????怪人ユガ(????かいじんユガ)

褐色肌をした青年男性の姿の幹部。いずれ王の誕生が来るであろう状況から人間界への侵攻に無関心。


その他の登場人物編集

赤間橙花(あかま とうか)

烈央の妻で真飛の母。年齢と旧姓は第1巻時点では明らかにされていない。元はクロスレンジャーのクロスピンク(即ち桃から見た前任者)で「歴代最強のクロスピンク」と言われている。少なくとも息吹と桃とは面識があるような描写がされている。


赤間真飛(あかま まなと)

烈央と橙花の間に生まれた一人息子の長男。両親と会話できる程度の年齢の幼児である。


青重凜(あおしげ りん)

息吹の妹。19歳。兄と対照的に好奇心旺盛で快活な性格。


関連タグ編集

戦隊もの

コミックDAYS

ブラックカラー ~悪の組織をマネジメント~:同時期にモーニング本誌で連載を開始した一風変わった視点の戦隊もの。

戦隊大失格:版元を同じくする一風変わった視点の戦隊もの。


外部リンク編集

戦隊タブー - TK2/エド・バルスト / 第1話 綻び | コミックDAYS:コミックDAYSの原作ページ

作品公式X(Twitter)アカウント

原作、TK2の公式X(Twitter)アカウント

作画、エド・バルストの公式X(Twitter)アカウント

































タブー編集

※本作『戦隊タブー』の「禁忌(タブー)」が記載されています。閲覧は十分ご注意ください。

















本作の表題にも用いられている言葉で、烈央は「罪」、息吹は「過ち」の意味で用いた。


前記の通り息吹は正義の執行のためでも過ちは犯してはならないという考え方だが、一方の烈央は正義の執行のためならどんな罪も厭わない考えの持ち主である。そしてこの烈央の「罪」が本作の主な要素となっている。


以下に烈央が犯した罪を記す。


桃との不倫

第1話「綻び」で桃のクロスエネルギーのため、妻子ある身にもかかわらず一夜限りの関係を結んだが、それでも桃の烈央への恋心は治まらなかった。第2話「覚悟」で植物怪人との戦闘の際、未だ桃が戦力を発揮できていないことを察した烈央は、戦闘中にもかかわらず桃とキスをし「桃には俺と一生罪を背負ってもらう」と愛人としてのプロポーズも同然の宣言を行った。そして覚悟を決めた以降も桃との不倫をエスカレートさせている。


隊員の監視

第3話「順調」で、隊員全員の悩みを管理するため、烈央が自室で他の4人のメンバーの部屋を隠しカメラで監視している様子が描かれている。


隊員の粛清

同じく第3話「順調」で、烈央は息吹に桃との不倫を指摘された。息吹は植物怪人戦の動画を解析した際、烈央と桃がキスしている場面を見てしまい、それを詰問したものである。これに対し烈央は一旦は息吹に謝罪しクロスレンジャーからの引退を申し出たが、あくまでも「息吹に対しては誠意ある謝罪が効果的だ」と判断してのものである。このタイミングで鳥怪人が浅草に出現したため、鳥怪人を倒したらクロスレンジャーを辞することを約束した。


第6話「本物」で、鳥怪人との戦闘で他の3人がクロスブースターで体力を消耗する中、レッド(烈央)とブルー(息吹)の二人が鳥怪人と対峙し、クロスウェポンでその止めを刺した。


そしてブルーが本部に鳥怪人の死亡報告をした次の瞬間、予想もしていなかった背後からの一突きが彼を襲った。


レッドが、鳥怪人の死骸の腕を使って、ブルーを刺殺したのである。


上記の誠意ある謝罪と辞意で一旦は矛を収めた(ように見せかけた)烈央だが、心の奥底では正義の執行即ち怪人の殲滅(と家庭の維持)への執念があった。また烈央は、息吹について、信念を曲げる人物でなく、懐柔も監視によって得た情報を元にした脅迫も通用しない(そもそも息吹に脅迫を許すほどの弱味がない)と判断した。このことから、口封じのために危険分子となる息吹を粛清したものである。


ちなみに、その次の瞬間、烈央はさも息吹が鳥怪人に襲われて死亡したかのように(実際そう見られる様相だが)息吹の亡骸の前で悲鳴を上げ、本部に息吹が鳥怪人に襲われた旨報告しつつ、その裏で「クロスブースターで増幅された130%の力×4人分で520%のパワーアップになるから、息吹は不要である」と計算するサイコパスぶりを発揮している。








真の関連項目

赤刎創星:関連項目にもある出版社繋がりのダークな戦隊もの戦隊レッドの中の人。複数回部下の戦隊員の粛清を行っている。

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