カスレア
かすれあ
TCGやソーシャルゲームにおいてレアリティに反して著しく価値の低いカードの俗称。
トレーディングカードゲームにおいて、カードは「ブースターパック」という中身がランダムに封入された商品を買うことで増やす(ようするにガチャ)のが一般的。
そして、ブースターパック内ではカードの稀少度に差が付けられており、稀少度の高い階級のカードは封入率が低いレアカードと呼ばれる。
カードパックは箱に複数が入って売られており、これをボックスという。
レアカードは1ボックスあたりで封入数が決定されていることが多く、一箱ですべてのレアカードが揃うとは限らない。
カスレアは、限りのある1ボックス内の高レアリティ枠数を無駄に占有し、同じ稀少度なのにそれに見合わない性能しかないことでカードゲームのプレイヤーに損をした気分にさせてしまうのである。
「ハズレア」という呼称はこの、同一稀少度内での実質的な価値の差を強調した表現である。
カスレアは実装当初は雑魚カード扱いされても、後に有効な利用法が見つかったり相性のいいカードが登場したりするなどしてカスレアからトップレアに昇格することもある。
ブースターの弾の中で、あまりにもカスレアが多いとパックそのものが外れパック扱いされることもある。
売り手にとって最も理想的なのは、同一ブースター内にバランスブレイカー並みの壊れカードないしは、実戦的で需要の高い強力なカードと、レアカードを当てる運があってもカスレアなせいで無駄になるような雑魚カードの高レアリティが混ざっている状態である。
買い手にとって理想的なのは、全てのレアが実用的なパックである。
また、FtPゲームを取ることが多いデジタルカードゲームやソーシャルゲームでは、同様にブースターパックに該当するガチャを実装する際、意図的にハズレア枠を設けることも少なくない。
これは、稀少度の中でさらに差をつけ、プレイヤー/金蔓の射幸心を煽ってランダムにのめり込ませたり、簡単に強力なカードを入手してプレイヤーが有利にならないようにするためのビジネスギミックである。