概要
屍鬼の章は漫画『鬼切丸』のエピソードの一つである。いじめを題材としており、いじめ加害者である登場人物達が自分達が過去に虐げた末に命を落とした少女の鬼で復讐されていく姿を描いている。
主な登場人物
大竹淳
この章の主人公的存在で最大の元凶。20歳。小学校6年生の時、仲が良かった前田と船橋と一緒にクラスメイトである女子児童『古田洋湖』を妖怪呼ばわりして虐めていたが、同窓会で再会した前田に教えられるまでその事をすっかり忘れていた。
船橋
小学校時代に大竹達と一緒に行動していた女。小学校を卒業して8年後に大竹と再会し、片想いしている彼と距離を縮める目的で同窓会を一緒に企画する。他人の痛みを省みない下衆な本性を外見の良さと愛想の良さで誤魔化して生きているタイプ。屍鬼に襲われた際、鬼切丸の少年に「笑ってばかりの女でも自分が痛いと泣くんだな」と呆れられている。
前田
小学校時代に大竹達と一緒に行動していたクラスメイト。ツリ目の男。自分達が虐めた古田の事を覚えていたが、時効だと思っており、罪悪感を持っていない。船橋の死後、大竹と通話中に襲われて死亡。
古田洋湖
この章の鬼であり、最大の犠牲者。大竹達に虐められた末に不登校となり、街を歩いていた処を奴等と遭遇して暴行されながら逃げている最中に橋から川へと転落して死去。遺体が発見されておらず、行方不明扱いされてから死亡となった。鬼へとなり、自分を虐めていた大竹達に復讐した末に船橋と前田を殺害する。大竹を殺害しようとした際に現れた鬼切丸の少年に介錯される形で倒される。
余談だが、この作品に登場するいじめ被害者は優しさを強調する為か、復讐に積極的でないタイプが多い。