概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」の虹村億泰のセリフ。
トニオ・トラサルディー経営のイタリアンレストランで出された数々のイタリア料理の、あまりの美味しさに感動した億泰の心境を体現したセリフである。
特に有名であろう記事タイトルのこのシーンは前菜『モッツァレッラチーズとトマトのサラダ』を口にした時の一言。そう、まだ前菜の段階である。
億泰はチーズとトマトの味の調和をサイモン&ガーファンクルやウッチャンナンチャン、高森朝雄とちばてつやによる「あしたのジョー」などに例えるグルメリポーター顔負けの食レポを行っている。そしてもう一口。
「ンまいっ!!くうう〜〜〜っ クッ!クッ!生まれて来てよかった〜〜 おっかさん!」
もちろんこの料理の他にも億泰は「うまい」を連発している。
料理前に出された『水』
「(ンビ!ンビ!ンビ!)〜〜〜〜 〜〜〜〜 ンまあーいっ!」
第一の皿(プリモ・ピアット)『娼婦風スパゲティ』
「うわああああ はっ 腹が空いていくうよぉ〜〜〜〜〜っ!!食えば食うほどもっと食いたくなるぞッ!こりゃあよおーーッ!!!ンまあーーいっ!!味に目醒めたァーっ」
第二の皿(セコンド・ピアット)『子羊背肉のリンゴソースかけ』
「幸せだァーーーッ幸せの繰り返しだよぉぉぉぉぉ〜〜〜っ ンまあーーいっ」
デザート『プリン』
「デザートはプリン〜〜っ?ケッ!おれは不良だよ…!『プリン』なんて女子供の食う物なんてチャンチャラおかしくて…ンまぁ〜い また来るよ!何回でもかようもんねーっ」
生まれついての境遇もあるので仕方ないところもあるが、トニオさんの料理に対するオーバーなリアクションは、億泰が不良であっても根は純粋な事がよくわかるシーンでもある。
しかし、億泰のオーバーかつ華麗な即落ち2コマリアクションや、自分が苦手なはずの辛い料理ですら吸い込まれるように食いつく食い意地っぷりはパール・ジャムの特異過ぎる効果もあって、東方仗助から「トニオが億泰暗殺を企むスタンド使いではないか」と誤解される元凶にもなってしまった。スタンド使いというのは正解だったが…。
また第4部のアニメが放送された2016年には、このシーンの億泰とコラボしたうまい棒が発売されている。しかしフレーバーは牛タン塩味。トニオさんの料理よりも杜王町の名物を優先した結果なのだろうが…。
第8部では
「壁の目」があるパラレルワールドの杜王町が舞台の第8部「ジョジョリオン」では、広瀬康穂がお見舞いで持ってきた「ごま蜜団子」を東方定助が食べた際に「なんだこれはぁぁーーーッ!ンマイなあああッ!!」と中の蜜を盛大にブチ撒けながら絶賛していた。
また豆銑礼が作ったロマノフを食べた際にも定助と康穂が「ンまあああああいッ!!」と絶賛している。
別の作品において
作品としては全く繋がりがないが、とある科学の超電磁砲に登場するフレンダ=セイヴェルンもまた、鯖カレーを口にした際に発している。一字一句全く同じ言葉で。
漫画版『超電磁砲』は実はジョジョネタ・パロディが結構多く、これもその一つである。
2020年にはこのシーンがアニメ化された。この言葉のイントネーションはなんと第4部アニメとそっくりである。前述の漫画版に仕込まれたパロディはアニメではカット・変更されることが多い中、見事に再現されたシーンである。
「スパイシーなカレーにサバのコクと旨味が乗って(ガフッ)打ち消すどころか相乗効果でお互いを引き立て(ングッ)シャッキリポンと舌の上で踊るって訳よ!!!」
余談
ジョジョシリーズではそれ以前にもイタリア料理をキャラが賞味するシーンがあり、第2部でもイカスミスパゲティが登場している。
イギリス人のジョセフ・ジョースターからは最初「インクの入ったスパゲティ」と誤解され激怒されたものの、実際食べてみると「ンまい!ンめーじゃあねえかッ!いけるぜッ グーーーー」と大絶賛だった。