プッタネスカ
ぷったねすか
「『ジョジョの奇妙な冒険』をご覧の諸君ならご存知であろう。プッカネスカとはトニオ・トラサルディーが虹村億泰の注文に応じて作った娼婦風スパゲティのことである!」(大川透のナレーション風に)
缶詰や瓶詰めのトマトの水煮、アンチョビもしくはツナ、ケイパー、オリーブにニンニクや赤唐辛子を用いて作ったイタリアのパスタ料理。
新パスタ宝典という本によると、戦後の混乱期にナポリ湾にあるイスキア島で生まれたものらしく、この島出身の芸術家エドゥアルド・コルッチがパーティーを開いたときにプッタネスカという名前でこの料理を出したのがこの名前の始まりらしい。(ナポリ料理として有名だが、それまでは知られておらず、ウィキペディアでは「ナポリではこれに持ちいるソースをマリナーラとも呼ぶ」とあるが実際は不明)
名前の由来は『ダイヤモンドは砕けない』話中の『イタリア料理を食べに行こう』で述べられたように「あまりにもいそがしい娼婦が適当に作ったらうまかったというのがこの名の起源らしい」という説があるが、
他にも
「娼婦が客引きのために出したのが由来」
「激務の娼婦が体力を回復するために食べたから」
「娼婦を思わせる刺激的な味わいのため」
「娼婦同様たまに味わえば美味だが、毎日食べると飽きるから」
「娼婦は忙しいので買い物にあまり行けず(加えて頻繁に出歩いていると仕事柄他の人に嫌がられるので)買えるものが保存の効く物に限られる、その保存食を使った料理だから」
など色々な説があり、はっきりとはしていない。
なお、ジョジョ作中では「にんにくを用いたパスタにチーズはかけないが、このプッタネスカは例外で粉チーズをかける」と書かれているが、実際にはナポリでは魚介類の入ったパスタにチーズは用いず、オリーブオイルで炒めたパン粉を仕上げにかけるという。
(ナポリと一口に言っても地域差もあるので、荒木先生の間違いとは言い切れない)