最初に
定義概要で述べた通り、Pixiv では、『ガールズ&パンツァー』のキャラクターであるドゥーチェ・アンチョビのイラストが一般で、カタクチイワシの絵を探すこと自体が難しい。「ピクシブ百科事典」の項目はタグと連動しているのであり、タグを選んで表示されるイラストがアニメの少女キャラクターばかりであるのに、イワシ料理のイラストが出てくるのは、違和感が極めて大きい。
曖昧回避での主記事項目の選択が間違っている。しかし、ここでは記事自体は、カタクチイワシとその料理の説明とする。メイン画像は、キャラクターのアンチョビとする。
一般の百科事典とは異なり、「ピクシブ百科事典」では、「アンチョビ」の項目は、アニメのキャラクターの項目とすべきで、イワシの説明は、「アンチョビ(魚)」などで分岐させるのが自然である。
曖昧さ回避
- アニメ『ガールズ&パンツァー』の登場人物。→アンチョビ(GuP)
- カタクチイワシ科の小型魚の英語での総称。
- 上記魚類を塩とオリーブオイルに漬けた加工品。
- 漫画『コロッケ!』の登場人物。→アンチョビ(コロッケ!)
- 安永航一郎の漫画『海底人類アンチョビー』。
- ビデオゲーム『どうぶつの森』のキャラクター。→アンチョビ(どうぶつの森)
本項では2.と3.について解説する。
概要
アンチョビとはカタクチイワシ科の小魚(上のイラスト)で地中海、南アフリカ、ペルーなどに分布する。また、この魚を塩漬けにし、オリーブオイルで漬けたもの。一般的には後者を指す。発祥のイタリアでは「アッチューガ」と呼ばれる。
発酵食品ならではの旨みと独特の香りが特徴。
作り方
まず新鮮なカタクチイワシから頭と内臓を取り、数ヶ月塩漬けにする。そうして発酵させたあとオリーブオイルに漬けて保存する。
食べ方
塩分が多いため、そのまま食べるのは難しい。大抵は調味料のように、何かの料理に少量ずつ入れて食べる。イタリア料理やスペイン料理には欠かせない調味料。
歴史
古代ローマ時代に「ガルム」という魚醤があった。これは魚を細切りにし、塩水に漬けて発酵させたもの。ガルム自体はローマ帝国の衰退とともに廃れたが、その名残がアンチョビとして残ったと言われている。
形態
フィレ状
三枚おろしにしたそのままのもの。パスタやピザの隠し味など幅広く使える。缶詰や瓶詰として売られている。日本ではこれが主流。(下のイラスト)
ロール状
オリーブやケイパーというフウチョウボク科の木のつぼみのピクルスなどで巻かれたもの。フィレに比べて塩気が少なくまろやか。オードブルやカナッペのトッピングに使われ、ほどよい旨みと塩気がアクセントになる。こちらも缶詰や瓶詰で売られていることが多い。
ペースト状
ドレッシングやパスタ、ソースに使われる。手軽で安価なため、使う量の多いバーニャカウダソースやアンチョビペーストを作るときに最適。こちらはチューブに入っていることが多く、適量出すことが出来る。
関連タグ
オイルサーディン:同じくカタクチイワシをオイル漬けしたもの。こちらは発酵しない。