概要
『とある魔術の禁書目録』及び『とある科学の超電磁砲』に登場する麦野沈利の能力名。
正式名は「粒機波形高速砲」見た目は輝く光線。
本来『粒子』又は『波形』のどちらかの性質を状況に応じて示す電子。彼女はその二つの中間である『曖昧なまま』の状態に固定し強制的に操ることができる。
仕様
『曖昧なまま固定された電子』は『粒子』にも『波形』にもなれないため、物体に衝突すると「留まる」性質を持つようになる。この「留まる」性質により擬似的な「壁」となった『曖昧なまま固定された電子』を強制的に動かし、高速で叩きつけることで絶大な破壊力を生み出す。
その火力は凄まじく、第二位の能力「未元物質」を一方通行以外で唯一貫けるほど。
その分リスクも大きい。まずいちいち照準を合わせなければいけないために連射が出来ず、一発ごとの反動も大きい。照準を合わせなければならないのは、その絶大な破壊力であるが故に一歩間違えれば自滅する可能性があるからである。事実、怒りのあまり照準を合わせず能力を使用した際には自らの腕が吹き飛んでいる。
ただ『拡散支援半導体(シリコンバーン)』という特殊なプリズム板を中継し、拡散掃射を行うなどいくつか発展させた攻撃方法もある模様。
上記の通り、威力だけなら凄まじいが応用力では他のレベル5に比べ特筆秀でた能力とは呼べない何かと不遇な扱いを受ける事が多い。
これは彼女の主任研究者である鮎魚女キャロラインが研究所から追放された事で実質的に能力開発が打ち止めされていたからであり、キャロラインレベルの天才が居なければ能力を伸ばせない繊細な代物だったため。
キャロラインは原子崩しの電子を操作する能力を応用する事で遺伝子配列そのものを改造し、自在にレベル5を生み出すパーフェクトエレクトロンマイクロスコープ「プロジェクト(Angelica)」という計画に着手していたが、麦野では出力が大きすぎて不適合であったため、同系統の太刀魚メアリーに切り替えて研究を進めていた。