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「それを手にしたが最後、君は人間ではなくなるよ」


プロフィール編集

真名マーリン
クラスキャスター
性別男性
身長178cm
体重68kg
出典アーサー王伝説、その他
地域西欧諸国
属性秩序・善・地
好きなもの人間、悪戯、女の子
嫌いなものグランドキャスター
設定担当奈須きのこ
ILLUSTタイキ
CV小林勝也(アニメSN)、諏訪部順一(Réalta Nua)、櫻井孝宏(GoA、FGO)
(現・百成瑛

「呪文を使わないのか、だって?喋るより殴った方が早いのに?」



概要編集

Fate/Grand Order』に登場するキャスタークラスサーヴァント

アーサー王の師であり臣下であり頭痛の種でもあった、伝説の魔術師。『アーサー王伝説』の登場人物としてあまりに有名であり、伝承を紐解けばそれこそ枚挙に暇がない程の逸話が存在している。


初登場は『Fate/stay night』であるが『Fateルート』における回想シーン等の断片的なもの。

後の、小説『Garden of Avalon』及び『Fate/Grand Order』において本格的に登場を果たす。


容姿と呼称について編集

原作ゲーム『Fate/stay night』での登場時は立ち絵や1枚絵は無く、作中でアルトリアからは「魔術師(メイガス)」「老人」と呼ばれている。また、2006年版TVアニメにおいても登場するが、フードで全身を隠している。ただ、フードから覗く手や顔の下半分などに皺ひとつなく、身体的にはあまり老人に見えない。漫画版『stay night』では顔こそ見えないが明確に老人として描かれている。


小説『Garden of Avalon』にて詳細なデザインが描かれ、それ以降はこの姿で定着している。

なお、彼の生きた(人間に関わった)年数は勿論、老人と呼ばれても何も問題ないほど長い。


真名編集

花の魔術師


アーサー王伝説に登場する花の魔術師にしてキングメイカー、「マーリン」。

ブリテンの騎士王・アーサー王の誕生を予言し、王を生み出し、導いた存在。


ウェールズ王妃と夢魔の間に生まれた混血児であり、ブリテンを救うためウーサーの提案に乗り、赤き竜の化身たる理想の王を造った。アルトリアが竜の因子を持って生まれたのは彼の計らい。


誕生したアルトリアを約定によって父王から譲り受け、騎士エクターの下で育てる。ブリテンの王となる運命を背負ったアルトリアが岩に刺さった選定の剣を抜く際に現われ、王の運命を告げた。


彼女が王となって以降は、そのサポートに付いていた。実際は街で遊んでいることも多かったようだが……そのようにアルトリアの治世に永く携わったが、彼女のローマ遠征に際して、手を出したタチの悪い妖精に狙われアヴァロンへと逃げ、そこに仕掛けられた塔に幽閉されてしまった。


同地でカムランの戦いを眺め、アルトリアの契約とその結果を見届ける。


塔から抜け出すことも出来たが、生きたまま己の罪を見続ける道を選び、彼自身が塔を永久に封印。その為、最早永遠に出ることも死ぬことも出来ず、座に上がり英霊となることも無い。何にも関われない存在として塔の中で1人、惑星の終わるその日まで、今も生きて世界を眺めている。


人物編集

一人称は「私(わたし)」アルトリアの夢の中では「ボク」

白いフード付きローブをまとった銀色の長髪お兄さん。自分が混血児であることについては複雑な感情を持っているが、出自からすれば不自然なほど人間を嫌いにならず、むしろ同胞である妖精や巨人たちよりも人間に肩入れするほどに好いていた。後に世界有数のキングメイカーと評される程に、彼は人間にとって良き時代を作るために多くの王を育てた。常に笑顔を絶やさず、人々の営みを楽しみ、花のような統治を目指し、そうした彼の姿は周囲の目には若い男性に映っていた。


しかし、その本当の性質は昆虫のそれに近く、ひたすらに機械的かつ客観的。夢魔としての種族特性とは別に、この惑星の知性体とは相容れないほど脈絡の飛び過ぎた思考形式を有している。現在の世界の全て(並行世界の可能性)を把握できる「千里眼」を有していることも相まって、マーリンにとって世界は一枚の絵のようにしか見えていない。マーリンは彼にとって「美しいもの」を愛しており、彼の求める「美しい絵」が、たまたま「人類のハッピーエンド」であった。彼はそうした「人間の遺す結果」を好いており、その好みとしてハッピーエンドになるよう人間に肩入れしていたに過ぎず、それを作り出す人間そのものには全く感情移入できず、本質的には愛せていない。


マーリン自身もそれを酷いことだとは理解していたが、それこそが夢魔の性質であるため変えることもできず、また理解していてもそこに罪の意識は無かった。マーリンは人間に手を貸し、王を作るだけ。それによって国がどうなろうと彼に責任はないし、何の罪悪感も感じていなかった。


ひとりの人間からの別れの言葉を聞くまでは。


また『Grand Order』第1部7章に登場した際には若干ズレこそあるが人間らしい感情を持っているように見えるが、これも彼個人が持つ感情ではなく、夢魔として夢の中で集めた「心の機微」を燃料として、大雑把にいえば「その場で感情を取得・生産し、使い捨てにしている」だけである。


2019年水着イベントにおいては、どうやらりんご飴の味が分からないらしく、りんご飴の良さを舌が赤くなるのを見て認識していたことから、味覚など一部の感覚が認識できないと思われる。


色々と述べてきたが、人物像を要約すると「イケメンでお人好しだけどすごいロクデナシ」。自身の望む「幸福な結末」を呼び寄せるために様々な権謀術数を巡らせるが、ときにそれで味方が多大な迷惑を被ることもあり、しかもそれを「千里眼」で事前に予期していながらまったく警告しないなど、半ば愉快犯染みているため、多方面から恨みを買うことも少なくない。あくまでも本人は善意かつ最善のルートを計算して行動しており、そして結果を必ず出しているため余計に始末が悪い。


味方をして「最低」と言われているのは、こうしたトラブルメーカー的な気質ゆえ。

だけど事態としては、少なからず最悪の結果だけは免れると言う結果に収まっている。


能力編集

多くの神話、伝承に現れる偉大な魔術師たちの頂点の1人。英霊となった暁には冠位を得る資格を持っているが、上記の通り死ぬことのできない身であるのでその日は永遠に来ないと思われる。


冠位の魔術師であり、その証たる“世界を見通す眼”――「千里眼」の保有者。

マーリンの千里眼は、何処に行かずともその時代の万象全てを把握し、その顛末を読み取れるというもの。また、1つの世界だけでなく、平行世界の現在をも見通す事が出来る模様。それによって平行世界の自分自身の存在を把握し、ブリテン異聞帯の顛末についてもただ1つ以外は見通していた。


彼以前に存在した最高位である千里眼の保有者には、過去と未来を見通す者や、平行世界を含めた全ての未来を見通す者などがいたとされている。彼ら千里眼保有者は、生まれながらにして魔術の最奥にして真理に到達している。それゆえに、人間として生まれながらも人間の視点を得られなかった異端者としての疎外感を感じており、マーリンの人間に対する冷酷とも言える見方も、夢魔としての種族特性以外にも、この千里眼による周囲との視点の違いが大きく影響を及ぼしている。


封印されてはいるが、肉体が眠っている間だけは、何かしらの依り代があれば世界に僅かだが干渉可能なことが『Grand Order』で明らかになった。もっとも出来ることは、相手を夢と現実の狭間に引きずり込んで幻惑することぐらいらしいが、聖杯のバックアップを得ているクー・フーリン・オルタに気配も感じさせず引きずり込むという神業をさらりとやってのけている。また対軍宝具を易々と凌ぐという、規格外級の防衛魔術も行使可能。現界時間は数分程度だったが、この数分でカルデアサイドの勝利に必要な要素をすべて揃えており、策士としても一流であることを証明した。


スカサハがいた影の国は人理焼却で焼却されてしまう事態となったが、スカサハと同じく世界が消えるまで死ぬことができない彼がいるアヴァロンだけは、多次元防御を有しているためか人理焼却に巻き込まれない場所であったために無事であり、第五特異点での介入、第六特異点へのベディヴィエールの送還など、人理焼却という惨状にあっても変わらずサポートができる立場にある。


魔術師のイメージが強いが、実は剣士としても一流の腕を持っている。何せアルトリアに剣術を仕込んだのが、ほかならぬマーリンなのである。実際に戦闘では魔術以外にもエクスカリバーを顕現させての近距離戦もこなし、更に彼の杖内部には短剣も搭載されている。しかも何気に筋力B


一方で魔術は苦手なのだとか。といっても魔術の性能は折り紙つきなので、その理由としては「呪文を唱えると噛んでしまうから」――要するに、単にめんどくさくて毛嫌いしているだけだろう。


なお、彼は夢魔という性質上現実世界で死ぬことは無く、仮に肉体が破壊されても即座に夢の中に逃げ込めるため(復活に時間がかかるため有用性は低い)一見すると不死身である。だが、アルトリア・ペンドラゴン(槍)の幕間「聖槍の騎士王」にて、夢ならどこにでも入り込めるが、夢の主に気付かれると途端に無力化してしまい最悪虫みたいに潰されかねないという弱点がフォウによって明かされた(どうやら夢魔共通の弱点らしい)。なのでレム睡眠の相手の夢には入りたがらない。


加えて石化・呪い等によって思考停止してしまうと夢の中に逃げることも出来ず、そして更に夢の中で存在を維持することも出来ず消滅してしまう欠点も。第1部7章当時彼は夢の中でも別の作業を継続中であり、その作業が万一続行不能になろうものなら直ちに人理崩壊を起こしかねない災厄が現出してしまうという状況だったので、この時ばかりはさしものマーリンも真剣に焦っていた。


モーション中では、聖剣による剣術や杖による打撃・刺突を主とする。聖剣を掲げて光の柱を立ち昇らせたり、地面に刀身を突きたてて地を走る閃光を浴びせたりも可能である。一応、杖から3発の誘導魔力弾や花弁の舞うビームも放つが、やはり本人的には先述の通り物理の方が得意な模様。


ステータス編集

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香BEDACC
ギルガメッシュ??????

保有スキル編集

陣地作成(C)キャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。しかし、飽き性でいい加減なので大抵は途中で放り投げてしまう。
道具作成(C)キャスターのクラススキル。魔力を帯びた器具を作成できる。本人は腕前に自信満々だが、先述通りCランクである為、突出した才能とは言いがたい。
混血(EX)人間以外の血が混ざっている事を示すスキル。マーリンは夢魔との混血とされ、夢魔としての特性を完全に受け継いでいる。他者の夢への介入が可能。
高速詠唱(C)魔術の詠唱を高速化するスキル。魔術詠唱の発音の美しさは全キャスター中でも一二を争うが、早口だと偶に噛んでしまうらしく、ランクは低い。
カリスマ(B)国や軍隊を率いたり、人を引き付けたりする稀有な能力。王や指導者にとって必須とも言えるスキルであるが、何故かマーリンは天然で持っている。
夢幻のカリスマ(A)『FGO』で「カリスマ(B)」の代わりに保有しているスキル。詳細不明。
幻術(A→A+)人を惑わす魔術を扱える事を示すスキル。精神への介入、現実世界への虚像投影などを指す。Aランクともなると精神世界における悪夢は勿論、現実においても一つの村程度の虚像を軽く作りあげ、人々を欺く事が可能となる。
英雄作成(EX)王を人為的に誕生させ、育てる技術。アーサー王の真の父と言えるマーリンは、多くの王を育て、世界でも有数のキングメイカーとして知られている。
単独顕現(A)単独で現世に現れるスキル。「単独行動」のウルトラ上位版。本来、死者ではないマーリンは英霊としては召喚されない。そしてこのスキルはある特殊クラスしか持ち得ないものではあるが、マーリンの場合は自力で獲得してサーヴァントとして召喚されるフリをしている。つまり、彼がサーヴァントとしてマスターに仕えているのは個人的な欲望の発散、有り体に言えば趣味だ

宝具編集

永久に閉ざされた理想郷(ガーデン・オブ・アヴァロン)編集

  • ランク:C
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:1〜5
  • 最大捕捉:7人


「王の話をするとしよう。」

「星の内海、物見の台。楽園の端から君に聞かせよう。君達の物語は祝福に満ちていると――“ 罪無き者のみ通るがいい ”……『永久に閉ざされた理想郷(ガーデン・オブ・アヴァロン)』!!」


マーリンが今も幽閉されている「塔」を周囲に再現する。

地面には花が咲き乱れ、どのような暗闇・地獄であろうと暖かな陽射しが差し込む。たとえ彼に許された空間がわずか十メートル四方の牢獄であり、彼に与えられた風景が遥か上空に切り取られた空だけであろうと、そこは理想郷として在り続けて、自身や周囲の味方に対して加護を与える。


詳細は該当記事を参照。


登場作品編集

Fate/stay night編集

セイバーの回想などで登場。この頃は老人男性の見た目であった。


Garden of Avalon編集

この物語のキーマンとして登場。ビジュアルや声優はここで定まった。

主に彼を語り部として「アーサー王伝説」の一部始終を見ていくことに。口絵にて初めてキャラクターデザインが公開されたほか、サー・ケイによってマーリンの性格や批評等も語られている。


Fate/Apocrypha編集

原作小説では影も形も無かったが、アニメ版第23話に「花の魔術師」名義で登場。決戦の最中においてモードレッドが幻視した「選定の儀」の光景に現れ、彼女が自らの本心を自覚するきっかけとなった。様々な観点から、アヴァロンの塔から様子を観ていた本物が干渉していた可能性がある。


Fate/Grand Order編集

序章でシャドウアーチャーからマシュの盾への関与をほのめかされていたが、第1部5章にて本格的に介入し姿を現す。主人公達の危機に姿を現し、クー・フーリン・オルタの宝具「抉り穿つ鏖殺の槍」を防ぐという規格外ぶりを見せつける。だが、彼自身まだ主人公達と会うべき時では無く、キャスパリーグ(後述。彼の使い魔)を頼むと告げて一時の夢幻のように消え去った。実はその他にもニコラ・テスラを召喚していて、エジソンに現在の状況を伝えるなどの援護も密かに行っていた。第五特異点の最終局面で、「二十八人の戦士」の材料に魔神柱を使った怪物の前に西部アメリカ軍が危機に陥ったが、颯爽と現れたテスラは強力な援軍となった。このテスラの召喚が無かったら確実に時代は終わっていたと言っても過言では無く、彼のサポートは非常に的確なものであった。


第1部6章では、ある理由でアヴァロンへと辿り着いていたベディヴィエールを第六特異点へと送り出している。ベディヴィエール曰く、この時点では本格的にカルデアの助力に入るにはまだ準備中とのことである。また、ベディヴィエールの隻腕に対しても最大級の仕込みをしていた。


そして第1部7章『絶対魔獣戦線 バビロニア』にて遂に本格参戦を果たす。この特異点では「特異点となったウルクはブリテンよりも遥か過去の時代」→「まだマーリンは存在しておらず理想郷に幽閉もされていない」→「居ないという事はつまり死んでいるとも解釈できる」……という強引な力技によって(言うなれば未来英霊扱いで)賢王ギルガメッシュによる英霊召喚に応じて現界した。


同章でサポートサーヴァントとして先行登場し、終局特異点の際に期間限定キャラとして正式実装された。レアリティは☆5。後述するように非常に優秀なのだが、ピックアップ召喚が行なわれる機会が非常に少なく、マスター達からの期待感だけでTwitterのトレンド入りしてしまう程に切望されている。そして、2019年水着イベント『水着剣豪七色勝負!』では霊衣開放Camelot&Co」をひっさげた上で久々のピックアップ召喚が行なわれ、同時にモーションとセリフも一部改変された。この時はトレードマークの耳飾りが無くなっており、隠れていたエルフ耳が確認出来る。


特にモーションではスキル使用により、ランダムではあるがフォウくんマーリンシスベシフォーウ!(錐揉み飛び蹴り)を再現してくれる。因みにフォウくん役の川澄氏のボイスも入っている。


マーリン


だが問題はその日程。(イベント復刻時含め)毎週日曜のみ開催というろくでもないものだったのである。従って、実質的なピックアップ期間は僅か3日間という有様であり、獲得を狙うマスターを阿鼻叫喚させたとか。そしてその後は音沙汰がなかったものの、時が経過した2022年のホワイトデーイベント。開始から一週間後でも召喚の更新がなく、ピックアップ2召喚はないと思われていたが、同年3月12日に、突如ピックアップ召喚が開催される。実に約1年9ヶ月ぶりの復刻となった。


しかしながら、またしてもろくでもない日程での復刻であり、期間は14日13時まで=43時間のみのピックアップ。まさかまさかの記録更新である。更に間が悪いことに、このイベントのピックアップ第1弾はアルジュナ・オルタ。財布の貯蔵は十分かと言わんばかりのラインナップに、またしてもマスターたちの悲鳴が飛び交った……ここでもロクデナシ属性を出さなくてもいいだろうに……


2017年クリスマスイベント『冥界のメリークリスマス』ではエレシュキガルがバビロニアで行ったことへの帳尻を付けるために登場しており、次は直接自分に会いに来るといいと言い残している。


第2部本編においては5.5章が終わっても一切アクションが見られず、ユーザーの中では「マーリンは何やってるんだ?」と疑問に思う声が多かったが、6章『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』の序盤についに再登場を果たしており、主人公の夢の中で意味深なことを言い残していった。


その後、崩壊編にてついに主人公たちが星の内海……アヴァロンへと到達した(ただし、このアヴァロンはあくまでもブリテン異聞帯に存在するアヴァロンの影であり、汎人類史の本来のアヴァロンでは無い)際に待ち受けており「次は直接会いに来るといい」という発言を体現し、厄災を止めるため主人公達への手助けをした。しかし、退去の際に意味深なことを漏らしており……?


ゲーム上での性能編集

ステータスは耐久タイプであり、☆5キャスターの典型とも言えるスペック。

カードバランスは《Quick:1/Arts:3/Buster:1》とキャスタークラスの典型。


肝心のスキル構成だが、はっきり言うならBuster攻撃特化させた孔明、または☆2術鯖を足して1.5未満で割ったようなものという方がわかりやすい、ハイスペックなサポータータイプである。


「夢幻のカリスマ(A)」は強力な全体攻撃バフ(3T)+NP20%アップで、しかもスキルマックスでCT5という驚異の回転率を持つ。エレナ(☆4)のスキル「魔力同調(C)」がスキルマックスで全体NP20%アップのみCT7であることを踏まえると、このスキルがどれだけ破格かが分かるだろう。


「幻術(A)」は味方全体に無敵状態を付与&スター発生率をアップ(1T)+敵全体のクリティカル発生率ダウン(3T)で、味方全体に無敵状態を付与という時点で一つの宝具並の性能を誇る。オマケで付いているスター発生率バフとクリティカルデバフも、ヒット数の多い宝具と合わせてスターを稼いだり、敵からのクリティカル事故を減らすなどの多彩な使い方が可能。後に強化クエストでクリティカル威力UP(3T)とNP増加が追加されており、更にチャージタイムが9から8になった。


「英雄作成(EX)」は味方単体に対してBusterカード性能(3T)&最大HP増加(3T)&クリティカル威力UP(1T)という効果で、このスキルこそが彼の最大の武器となっている。Busterカード性能のアップは魔力放出と同等の倍率が3T続く上に、極めて高倍率のクリティカル威力UP(1T)が付随しているためこれを使用した場合のクリティカルBusterは並の宝具を易々と上回る火力となる。最大HP増加についても、同時に現在HPが増加する事から疑似的なHP回復にもなり、有用性が高いもの。


このように全てのスキル性能が全サーヴァント中トップクラスと言っても過言ではないほど高い。

加えてクラススキル「混血(EX)」のおかげで何もせずとも毎ターン終了時にNPが+5%される。


宝具「永久に閉ざされた理想郷」は上記の通り。本人のNP効率が良いため、効果が切れる前に再発動する事も容易であり、宝具カード選択台詞と掛けて「延々と王の話をしている」とも言われる。


総じてBuster主体のサーヴァントと相性が良く、特にジャンヌ・オルタアルジュナ・オルタなどのクリティカルアタッカーとのコンビは恐ろしいまでの威力を叩き出すことになる。マーリン実装と同時に行われていた採集決戦においては、彼とジャンヌ・オルタまたは坂田金時のコンビが、僅か数ターンの間にレイドボスであった魔神柱を次々撃沈させていく光景が、あちこちで見られた。


第1.5部開始以降はブレイクゲージによるHPゲージの複数化によりボス戦での速攻が厳しくなったため、同じくサポーターの代表である孔明やマシュ玉藻の前等と組ませての長期戦型が主流となっている。2021年8月には他に強力なBusterサポーターの光のコヤンスカヤオベロンが登場している。前者は継戦力を補えるので高相性と言えるが、後者はあちらのクラススキルによって場にいる間マーリンの強化成功率が下げられてしまうため、オーダーチェンジを駆使してスキルを使用する際オベロンを場に出さないようにしたり、長期戦であれば同パーティ起用を避けた方が良い。


人間関係編集

生前編集

アルトリア・ペンドラゴン

その始まりに立ち会い、魔術師として支え続けた主君にして、剣の教え子でもある。

尊敬され親愛も感じられていたが同時にあらゆる厄介事の素だった(例えば修業時代は彼の冷やかしが原因で大抵のトラブルが大事に発展していた)ため、基本的に身内にも丁重なセイバーが「そいつ」呼ばわりしている。アルトリアが選定の剣を抜く時、その進む道が困難なものであり波乱に満ちたものになると確信して喜んでいた。美しいものが見られればいいし、罪悪感はなかった。しかし、船出を見送る時に貰った感謝の言葉に愕然とする。マーリンは美しい結末だけを愛する生き物で、感情もろくに動かない非人間であるが、最終的にはアルトリアの結末に責任を感じて『Fateルート』の結末にて、彼女の恋人である衛宮士郎をアヴァロンに導き、2人の再会を手助けした。


キャスパリーグ

マーリンの使い魔。アヴァロンの塔から自由に美しいものに触れてきなさいと解き放った。

因みに『GoA』のエピローグにおいては、解き放つ際に塔の窓から外へと出しているのだが、よくよく考えるとこの塔は「空中牢獄」と称される地上から浮いた建築物の上に、マーリンのいる高さから推察すると、感動的なラストシーンが一気に台無しになる事実が判明する。実際キャスパリーグの側は涙も流している(具体的に言うと、紐なしバンジーをさせられたようなものである)

それが理由なのか『FGO』にて再会した際には「マーリン死すべし」と蹴り飛ばしていた。


ウーサー・ペンドラゴン

アルトリアの父親であり、ブリテンの先代王。彼にも宮廷魔導師として仕えていた。

ブリテンの守護を願う彼の提案に乗ったことで、アルトリアに竜の因子を付与した。


円卓の騎士

アルトリアの臣下である騎士達。基本的に彼らからも厄介な魔術師扱いされている。

こちらは「いつまで経っても成長しない」と彼らを揶揄っているが……お前が言うな


ベディヴィエール

アルトリアの右腕であり世話役の騎士。円卓の中でも古参なので古い付き合いである。

アヴァロンへと到達した彼に聖剣を素材とした「アガートラム」と改名した銀の腕を授けており、また彼の目的を悟られないように、誤魔化しの魔術をかけて第六特異点へと送り出していた。


モルガン

アーサー王ことアルトリアの姉である魔女。魔術を学ぶためにマーリンに師事したこともあり、その実力はマーリンに匹敵するとも言われているが、結果的にその魔術はアーサーに仇なすために使われた。彼女からもA・Aと同様に殺意を向けられており、一生閉じ込めておくべきと言われた。


ブラダマンテ

巫女のメリッサを通じて、間接的に助言していた相手。彼女はマーリンを大ファンとして慕っており『ホーリー・サンバ・ナイト』での初登場時にマーリンの匂いがする(同じ場にフォウが居たためだと思われる)と過剰反応しており、マーリン所持時のマイルームセリフにてどうやって塔から出たのかと質問してくる。また、マイルームの絆セリフではどこからともなく彼の声がしてくる。


Fate/Grand Order編集

藤丸立香

契約したマスターであり、自分と同じく数々の物語を渡り歩く旅人たる存在。

彼/彼女の特異点での戦いを「物語を救い、よりよい結末をもたらしている」と評して、自らファンを名乗り「マイロード」と呼ぶ等、彼なりに忠誠を誓い慕っている。第七特異点では反則技とも言える手段で現界した他、最終局面でも「自身を塔の中に永久に幽閉する」と言う信条を自ら曲げ、本体が徒歩でアヴァロンから駆けつけるという特例を成している辺り、入れ込み様が窺える。


マシュ・キリエライト

盾の騎士のデミ・サーヴァントであり、マスターと共に歩む旅人。第1部序章にてシャドウアーチャーの見立てでは、彼女の持つ盾の能力はマーリンが裏で関わっていると推測されている。


ロマニ・アーキマン

人理継続保障機関フィニス・カルデアの医務主任であり、臨時所長を兼任する男。

どういう経緯かマーリンとの面識があるらしく、基本的に他人には柔弱な彼もマーリンだけはボロクソに酷評しており、第1部7章において味方として参上した際には大いに頭を抱えていた。このため、彼の素性が全く判らなかった当時は「黒幕の血縁者」と並んで「マーリンの縁者」との予想が非常に多かった。……実際のところはどっちも違ったわけだが。そして終局特異点にて、マーリンがロマニの心酔するマギ★マリの正体という事実が正式に発覚したのであった……ドンマイ。


ギルガメッシュ(術)

第七特異点において、自分をサーヴァントとして召喚したマスター。

召喚された後はギルガメッシュを支えて、ウルクで宮廷魔術師として仕えていた。ギルガメッシュとは実は、生前から知り合いのようなもの(本人達曰く「千里眼」を持つ者同士は、次元を越えて互いの存在を知覚しているらしい。感覚としては職場の同僚のようなものとのこと)であり、ギルガメッシュがマーリンの召喚に成功したのは、マーリンの裏技の他にもこの縁が多分に影響していると思われる。そして、互いに人間を超越した視点で物事が見えているためか「人間には価値を見出さないが、代わりに人間が作り織り成すもの(物語)に価値を置いている」という共通点がある。


プロトマーリン

異世界における自分自身であり『FGO』では自身の妹を名乗るプリテンダーのサーヴァントとなっている。もう一人の騎士王が男性な時点で推察はされていたが女性であり、更にこちらの騎士王と声が似ているようだ。なお「ハッピーエンドを望む」こちらと「永遠の物語を望む」あちらでは相性が最悪で、お互いに関わらないようにしている。それと「妹は無いだろう」とツッコんでいた。


アルトリア・キャスター

別の世界から来た、魔術師として育ったアルトリア。彼女のことは「キャスター」と呼ぶ。

あちらの世界では、マーリンは剣術ではなく魔術の師匠をやっているらしい。しかし、マーリンはどこの世界でもマーリンらしく、相変わらずの言動らしい。しかし、そのマーリンの正体は……また、A・Aからは殺意を向けられており、彼女はさらっと言い流していたが、死なない者を殺す魔術を用意しているとのこと。これにより、マーリンが死ぬことができる可能性が出てきたようだ。


プリテンダー

第2部6章における真の黒幕(ネタバレ注意)。どの様な窮地であろうと覆す為の力となってきたマーリンであったが、その最たる千里眼が通用しない(千里眼で存在を認識できない)恐るべき天敵。


その他編集

衛宮士郎

サーヴァントとなったアルトリアが、とある運命の夜に邂逅を果たした1人の少年。

彼女を縛っていた運命を解放してくれたお礼を後に果たしており、彼に感謝している。


余談編集

『stay night』関連編集

第五次聖杯戦争時のセイバーの苦手なものにある「いたずら好きの老人」は彼のことと思われる。伝説通りに性的な意味でも色々やらかしたようである。セイバー曰く「悪人でした。加えてその、色事に弱いというか、愛の多い人物というか。結局最後にそれが仇(あだ)となって幽閉されてしまいましたが、あの老人のことです。きっと、今でも呑気に愛を語っているのでしょう」と評されており、あまり心配はされていなかった。作中では「老人」と言われているマーリンであるが、勿論彼の地上で生きた年数は老人と呼ばれてもおかしくない年数であるため、別に問題はない。


明言はされていないが『Garden of Avalon』でケイから「~その最初に居合わせた円卓はオレとお前だけだったか」と語りかけられているため、型月世界では円卓の騎士の1人だったと思われる。


過労死編集

『FGO』では上記の「Buster主力サーヴァントのサポーター」として強力な影響力を持つことから、実装以来諸葛孔明童話作家と共に、すっかり過労死同盟の一員となってしまった。どのくらい便利かというと「とりあえず主力バーサーカーにマーリン添えとけば何とかなる」とか言われてたくらいに。攻撃力UP・ゲージチャージ・全体無敵・HP回復・クリティカル誘発・クリティカル威力UP・HP増強と、たった一騎で揃えちゃまずいものがこれでもかと揃うため、たとえBuster主力で無くともいろいろと融通がきいてしまうという、まさに王の助言者であった彼らしい立ち回りを実行してくれる。更にはフレンドからもう一体マーリンを借りて(通称:Wマーリン)クエストに向かえば、働きが2騎分になるため弱点や死角すらなく敵パーティは木っ端微塵に砕け散る。


ただこれは、どんなクエストの攻略でも「マーリン頼み」という状態をゲーム規模で形成し、環境支配の悪因にもなり兼ねないものであった。事実、実装から数ヶ月はこれに近い状況が形成されかけた。そんなこともあってか、現在では「如何にマーリン(キャスターまたはBuster型)を締め出す・ないしその編成においての難易度を高くするか」という方向のクエストも登場している。


しかし、より周回向けの性能を持つサポーターであるスカディの実装以降は周回での需要は少なからず落ちており、以前の様な酷使は減りつつある。ただしそれは需要そのものが減ったわけではなく、周回はスカディ、ストーリー・高難度攻略はマーリンとそれぞれの適性に合わせた役割分担がなされた結果であり、決してそのものが弱くなったというわけではない。ただ2021年の6周年記念で実装された光のコヤンスカヤの実装以降は、Buster強化要員としての役割があちらに移りつつあり、特に速攻クリアを是とする周回廃人マスターにはコヤンスカヤが好まれており、さらにオベロンとマーリンのようにスキルによる干渉もないため、相対的にマ労働環境も変化している。ただ耐久レースでは着実にマーリンに分があり、さらに味方全体への毎ターンNP獲得とリジェネ効果の同時付与は今なおマーリンの特権なので「役割の住み分け」が可能になったという方が正しいだろう。クリティカル主体のアタッカーを起用しての長期戦では、間違いなくマーリンの出番となる。


復刻版の2016年ハロウィンイベント『ハロウィン・カムバック!』では「チャレンジクエスト」のひとつ【ダ・ヴィンチちゃんセレクト】にて、イケメンにもかかわらずハブられるというまさかの事態に。もっともこれは、第1部7章でマーリンが登場した際に既存キャスターに喧嘩を売るような台詞でダ・ヴィンチちゃんをイラつかせたことも一因だと推察されている。つまり残当ェ……


関連イラスト編集

マーリン花の魔術師マーリン

マーリンさんマーリン

マーリン花の魔術師


関連タグ編集

Fateシリーズ サーヴァント キャスター(Fate) グランドクラス

Fate/stay night Fate/hollow ataraxia

Garden of Avalon Fate/GrandOrder

魔術師 女好き 夢魔 混血 円卓組 ひきこもり 幽閉

ひとでなし グランドクソ野郎 マーリンシスベシフォーウ!


星見のティーポット:色合いがそっくりな事から「マーリン汁」という通称で呼ばれている。

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