抉り穿つ鏖殺の槍
げいぼるく
- ランク:B++
- 種別:対軍宝具
- レンジ:5~50
- 最大捕捉:100人
ホーミング魔槍ミサイル。クー・フーリン本来の宝具。またしても別の文字が当てられている。
オルタの場合は自らの肉体の崩壊も辞さないほどの全力投擲であるため、通常の召喚時よりも威力と有効範囲が上昇している。
敵陣全体に対する即死(心臓破壊)効果があり、即死にならない場合でも大ダメージを与える。
(ルーン魔術によって「崩壊する肉体を再生させながら」投擲しているため、クーフーリンがダメージを受けることはない(途方もない苦痛を除く))
その威力たるや、アルジュナと一騎打ちしていたところへの不意打ちとはいえ、カルナに一撃で致命傷を与えるほど。
また、心臓破壊を免れてもその破壊力はすさまじいの一言であり、作中では幸運Aを持つ嫁王でさえ心臓破壊は免れたものの、心臓以外の臓器を丸々抉り砕かれるという、全国の奏者を恐怖と絶望に叩き落とす致命傷を負うほどである。
唯一耐えきったのはラーマだけであるがそれでも心臓の8割を破壊されており、強力な呪いの効果で回復することができず、まともに戦闘に参加することすらままならない状態であった。
当時のクー・フーリン・オルタは聖杯のバックアップを受けていたことで大幅に強化されているが、宝具の威力に関しては大聖杯と直結しているアルトリアオルタも宝具が連発出来るだけで宝具自体の威力は別に変わっていないので恐らく関係ない(そもそも心臓破壊能力がある時点で槍の威力の問題じゃないと思われる)。
即死効果として心臓破壊能力があるが、即死という扱いであることから『刺し穿つ死棘の槍』の体内殲滅と同じ「敵HP分の威力の上乗せ」効果であると思われる。原作者のきのこ氏曰く「サーヴァント戦において心臓を破壊するだけでは即死にはならない」とのこと。これは、人間と違いサーヴァントは心臓を破壊するだけでは死ぬとは限らないためである。きのこ氏は呪腕の妄想心音は即死じゃないと明確に否定している。妄想心音は内臓に直接ダメージを与えているだけといった感じ。
奈須「ランサーのゲイ・ボルクによる内部破壊と、泥心臓を握り潰しただけの■サンを一緒にしてはいけない。」
余談だがランサー時の体内殲滅は胸(恐らく心臓)に当たった時に発動する模様。
伝承上において、クー・フーリンの槍は「足で打ち出すことで30の鏃に変わって敵陣を刺し穿つ」対軍兵器である。また直接突き刺せば、「穂先の五つの切れ込みが無数に分裂して相手をズタズタに裂く」とも伝わっている。
劇中で詳しく描写されることがないため、詳細は不明だが、おそらくこの対軍兵器・人体破壊兵器としての側面が強く打ち出されている可能性がある。