「ウンチ・・・」「アナタノ・・タベタ・・イ・・」
「ミンナノ・・・・ワカサガ・・・・」「ウラヤマシ・・・・カッタ・・・・」
登場話:第178話「野球帽」~190話「怒れる鬼神」
概要
『彼岸島 48日後…』に登場する邪鬼の一体。
コオイムシやカメや老人を混ぜたような不気味な姿をしており、水没した巣鴨に佇む廃寺を根城にしている。
かつては優しい笑顔をたたえた子供好きなおじいさんであったが、内心では若さを嫉妬していた。
邪鬼化した後、何を勘違いしたのか若者の排泄物を食えば若返ると信じてしまい、繭のように背中に人間どもを捕えては体液を餌として与えて“飼育”している。
ちなみに排泄物は胸部のカンガルーのようなポケットに溜まる仕組みになっている。
戦闘時は顎下にぶら下がっているふぐり状物体を自由自在に振るって強烈な攻撃を加えてくる。
本編では姑獲鳥様に拐われた勝次がこの邪鬼の背に捉われているかもしれないとの情報を聞き、明たちはこの爺に挑むこととなる。
活躍
巣鴨の廃寺(高岩寺?) にて明たちに戦闘を挑まれ、明の特攻を受けるが、ウンコを口から吹き付けて返り討ちにし、刃つきの義手を落としてしまった明を背中に捕えてしまう。
その後も山下やネズミも捕え、明を含めた多くの人間に餌を与えて腹を下させてしまう。
我慢も空しく休載開けにあられもない姿を晒してしまった明は偶然脚で掴むことができた木片を利用して背中から腹側へと掘り進み、ポケットへと脱出することに成功した。
(背中とウンコ溜まりポケットが繋がっていることに対しての読者サイドへの真摯な補足描写も兼ねているのだろう)
そうとは知らず爺が次はユカポンに魔手を伸ばした瞬間、ポケットから脱出した明の昇竜拳を腕に喰らい彼女を落とし、さらには偶然ユカポンがイカダから見つけたみかんに脱出時使用した木片をぶっ刺したものをバットで右目に打ち込まれて爺は大ダメージを負う。
ユカポン「こんな所に」 「みかんがあるよ」
明さん「フン」 「まさかこんな木片に何度も助けられるとはな」
そして明が落とした義手刀の方も鮫島によって無事に回収され、廃ビルの屋上付近に陣取って再度明に挑む爺だったが自慢の玉を斬り落とされてしまう。勝負あったかに思えたが・・・?
(ちなみにこの回が2019年1発目の掲載であり、まさに落とし玉・・・「お年玉」といったところである)
戦慄の第二形態
鮫島「ぐわっ」「皮が剥けやがった!!」
クソ食い爺は首部分の皮が剥けて巨大化・脱皮し、見るも悍ましき触手に覆われた巨大な怪物と化した。
爺はビルを容易に貫通する触手の威力を披露しながら背中の人間を3人引き抜いて喰らい、体力を回復させて明に応戦する。
しかしその巨体の周囲をあえて破壊して爺を陥没させ、頭部の位置を低くした上で一気に斬首するという明の策の前に敗北。
その際「死ぬのは嫌」「老いるのは嫌」と邪鬼の身でありながら涙ながらに吐露していたが、「俺の仲間に手を出した奴は許さない」とする明に斬首された。
「ツライ・・・・」「トシヨリハ・・・・ツライヨウ・・・・」
そして彼の遺骸は生命力の高さを危惧した明によってバラバラに切り刻まれ、ここに爺との戦いに終止符が打たれた。そこ、クソ製造機にされた怨みとか言わない。
その後に爺に捉われた人間はめでたく全員が解放されたが、勝次と目された子供はデブの左吉なる全く別人のデブガキであったことが発覚。彼が勝次の居場所を知るキーパーソンとなるのだが、それはまた後の話・・・。
余談
クソ食い爺編において、ヤンマガ掲載時には「注意 お食事中の方は読むのをお控えください。」と注意書きが載せられていた。
(179話は「食事中~」であった)
そして主人公が敵の罠に捕えられ、壮絶な我慢の末に脱糞する、という展開は『サタノファニ』でもほぼ同時期に行われ、ヤンマガは一時期ウンコ我慢大会と化していた。この世の終わりかな…??
汚物同然の不味い食事を与えられて腹を下す・・・という展開が、クソ食い爺編直前に敵に捕まって監禁生活を強いられた勝次の状況とリンクしているため、「監禁生活」は勝次がクソ食い爺に捕えられている最中に見た幻覚では?という結構真面目な考察が当時読者からなされていた。本編の展開が斜め下だったんですけど…
また、クソ食い爺編の189話から冒頭のあらすじ文の「吸血鬼ウイルス」が「バンパイアウイルス」に変更された。
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