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あんたに勝てないと思う 僕の心に概要を
群馬県出身の日本の漫画家。誕生日は6月4日。既婚で、現在2児の父。城西大学付属川越高等学校卒業。
1998年、読み切り『彼女は笑う』で第39回ちばてつや賞ヤング部門大賞を受賞。この時は本名の松本剛名義で掲載していた。そのまま『週刊ヤングマガジン』(講談社)にてデビュー。短編「となりのおねえさん」「黄色に染まれ」を発表後、1999年に『別冊ヤングマガジン』にて初の連載作・『サオリ』を執筆。
2000年、再度ヤンマガに栄転、『クーデタークラブ』を連載、2002年より代表作『彼岸島』を連載する。同作は2度の映画化、ドラマ化、ゲーム化、ショートアニメ化の他、欧州や東アジアを中心に翻訳されて海外でも出版されている。
氏の作品のファンは『彼岸島』に登場する吸血鬼への映画版公式サイドからの呼称から、「キモ笠」と呼ばれている。(着物+編笠の格好が由来)。
作風
「閉鎖空間や異常事態にて垣間見える人間の獣性・エゴ」を描くことに定評があり、友人らが異常事態に巻き込まれ、心をすり減らした果てにいがみ合い、そうして壊れた絆がさまざまな過程を経て再生する様には目を見張るものがある。
また、描かれたものを強調するシンプルなコマ割り、 “黒”を活かしたおどろおどろしい画、趣味の映画やゲームに影響を受けたであろう大胆な構図、容姿・内面ともに吐き気を催すような邪鬼の描写も特徴的で、恐ろしくもパワフルな漫画が氏の魅力である。
特に吸血鬼を含むクリーチャーデザインの面では極めて高く評価されており、同じジャンルのホラー漫画に限らず、様々な作品に影響を与えている。
…また、インターネット上ではたびたびサンマなどのシーンが(※その台詞回しなどにツボってしまった人々により)話題に上るほか、時折陰影など荼毘に付したよと言わんばかりのシンプルな作画、「敵登場→苦戦→都合よく便利アイテムを獲得したのを皮切りに逆転→情報収集やキャラ登場or退場→一般人を助けて次の敵の情報収集→また次の敵登場・・・」というRPGのような展開、たまによくある必然性のない回り道、プレイ中のゲームに影響を受けたのでは?と思しきアイテムや動物の登場、主に明さんの腕の左右間違いといった作画ミス、結構重要な展開やキャラ設定を数話後には忘却、突如ブッ込まれる下ネタやブッ飛んだ展開、どんどんエログロ方面にぶっ飛んでいく敵の造形…など、良く言えば省エネかつ独自性に富んだ、漫画を描くようになっている。
しかしながら、それでも(それが、と言うべきか)読者からの支持は非常に厚く、逆にそれが唯一無二の魅力を生み出しているのだから世の中分からないものである。
展開の読めない、常に緊迫したホラー映画の如き空気感こそが松本作品最大の魅力と言って良い。
映画など諸々に影響を受けたと先生自身が語っているように昨今の漫画には若干珍しい展開も多く、ツッコミどころは数え始めてしまえばそれこそ星の数ほどあるのだが、それらも含めて問答無用で”面白い”と思わせる魔性の魅力があるのである。
…一方で、そんな先生による作品の読者はファンなのかアンチなのかよく分からない立ち位置にあり、アンチはアンチで何故か相当に作品を読み込んだ上での悪口を言うなど、ある種独特な層を形成している。
某掲示板では、ファンとアンチで言っていることが大して変わらないのでスレッドが統合されたという結構真偽不明な噂がまことしやかに囁かれたのもその際たる例だろう。
人物像
大の映画好き、ゲーム好きである。
ちなみに『彼岸島』の主人公宮本明の「宮本」という苗字は、宮本茂に由来するとのこと→参考
吸血鬼のボス、雅様のモデルはフレディ・マーキュリー氏のMV狂気への序曲中に登場するフレディ扮するヴァンパイアがモデルらしい……とのこと。
また、雑誌巻末での先生のコメントは、かつては「コタツを買った」等の簡単な近況報告だったが、現在は毎回「○○を見ました。」から始まる丁寧な映画の感想や、作品中のこだわった箇所などを述べることも多い。
ファンからは「先生ェ」「アイスデブ」「コオジ」「光を司る者」といった愛称で呼ばれ、敬愛されている。
「アイスデブ」という呼称はというと「最後の47日間」最終話に登場した、アイスを齧るモブキャラ(メイン画像の人物)に由来する。
何ということのないモブキャラだが、その妙にリアリティのあるセリフ回し・ビジュアルなどから当時の作者自身をモデルにしているのでは?と読者の間で話題になり、先生の愛称の一つとなった。
…なお、アイスデブは仮に作者自身がモデルだとすれば、その手のキャラにありがちな変に持ち上げられたり主人公たちと密接に関わったりといったことはなく、他のモブと同様にばっちり悲惨な目に遭っており、その点も評価されている。
また、近年の松本先生ェはアイスデブよりはシュッとしており、ハンサムかつ男前である。
2022年よりTwitterのアカウントを開設し、絵日記などを投稿している他、ファンからの作品に関する質問(特に雑誌掲載時と単行本での謎の修正点や、作中の描写だけでは分かりにくかったキャラクターの言動の意図など)にも時々答えている。
いずれも、非常に穏やかで優しい人柄がうかがえる投稿であり、ともすれば些細なことで炎上しがちな「長期連載の人気漫画の作者」という立場でありながらトラブルとは無縁である。
この作品リストが先生ェのだからちくしょう!!
※単行本化されたもののみ
関連イラスト・・・・アナタノ・・ミタ・・イ
あったよ関連タグが! でかした!
みんな外部リンクは踏んだな!! 行くぞォ!!
コミックDAYS【第1回】もうひとつの『彼岸島』 -松本光司 目次コメントの世界
ドラマ「彼岸島」松本光司インタビュー、三池崇史から松本への誌上インタビュー
ワー ワー
※失礼の無いようにしましょう。