概要・あらすじ
女装が趣味の男子高校生:松崎潤は、活発な絵衣子に恋をしてしまう。
彼女に惚れ込んだ松崎潤は、学校非公認クラブ「革命部」に入部し、自分自身を変えたいと願うようになった。
しかし、実は革命部は犯罪をも辞さない超過激派集団だった….!!
主な登場人物
革命部
- 松崎潤
このクーデタークラブの主人公。
普段は真面目な眼鏡の優等生だが、こう見えて女装が趣味。
ある日、勉強に厳しい両親の目から離れようと誰も居ない校舎で女装していたところを絵衣子という少女に見つかってしまい、それが元となり学校内部の非公式サークル「革命部」に興味を抱くこととなった。
真面目だがどこか天然で、一度考え込むと口元を手で隠す癖がある。
- 高山絵衣子
潤が恋した快活なショートカットの少女で、実は革命部のユウジ部長に惚れている。
終盤の最終決戦では革命部のグレーな事情を薄々知りながらも活動を続け、ユウジを止める機会を探っていた。
- 高山美衣
絵衣子の双子の妹で、こちらは大人しい性格。
幼少期のトラウマからか、不安になると色んな意味で暴走する。
- 村上健一
メガネを掛けた七三分けの革命部員。
いつも味噌などを持ち歩いていそうな外見とは裏腹にかなり粗暴で乱雑な性格であり、表面上は丁寧なもののその実、プライドと卑屈さに満ち溢れた性格をしている。
革命部部長のユウジの話をするとコンプレックスからか尋常じゃなく興奮してしまう癖があり、最終的にその鬱屈した自信が災いして革命部への造反へと繋がってしまいう。
中盤では弟と共に危うくユウジに総括されかけてしまうものの、辛くも処刑の寸前で潤に救出された。
- 松岡ユウジ
潤たちの学校内の非公式クラブ:『革命部』の部長。
真ん中で分けたウェーブ気味の前髪が特徴的でな少年で、一人称は「俺」。
普段は極めて優秀な優等生として振る舞っており、学校内ではミステリアスな雰囲気を醸し出していたが実はところどころ負けず嫌いで子供っぽい面もある。
また、健一曰く一度言ったことは必ず実行する性格の持ち主。
作中では革命部に造反した健一たちをノータイムで処刑しようとした一方で、革命部内で自由な行動が目立つ潤に対しては「ユウジに勝てないと思う自身の心に革命を」という彼の決心に好感を抱いていたのかやや甘めな一面も。
しかし、物語終盤では彼の率いる革命部の資金が実は政治的に真っ黒のヤバい金だったということが判明する。
資金難により追い詰められ、超ド級の危険テロ組織と化した革命部は徐々に追い詰められ、最終的に数十年前と同じく部員同士で尋常じゃない殺し合いが勃発して終焉した。
- 細目の革命部員
最終決戦の地、山小屋で潤に共闘を申し出た陽気な細目の革命部員。
凄まじく戦闘経験が豊富で、人を殺すのに躊躇いがない性格の持ち主。
潤には「もし生きて脱出できれば女装のテクニックでも教えて欲しい」と軽口を叩いたが、直後に現れたユウジの手で始末されてしまった。合掌。
その他の人物
- 松岡雄一
物語開始時点で故人であり、表向きは事故で他界している。
ユウジにとって一回り歳の離れた兄で、写真ではユウジと同じように真ん中で髪を分けており、彼と比べて少し大人しめな短めの短髪が特徴的。
(若干あのお方に似ている気も...??)
残った映像によるとどうやら学生運動に強く憧れを抱いていたようで、演説の節々に特徴的な「リアリティー」というフレーズが散見されたことからも死後も弟のユウジに強い影響を与えていたようだ。
慎重に計画を立てて武装蜂起を画策していたようで、警察に嗅ぎつけられてしまったため残った部下たちと共に山奥で自害したとのことだったが...。
(また、ユウジは雄一のネクタイと全く同じ柄のネクタイを常に着用している。相当推しているようだ。)
- 松岡総一郎代議士
ユウジと雄一の父親である有力な政治家で、潤のお父さんと同じく色々と不憫な目に合う人。
彼自身は優秀な政治家だがいかんせん敵が多く、彼の致命的なスキャンダルを起こせないものかと画策した者たちが彼の息子のユウジに接触して革命部の活動資金を拠出していた。
関連用語など
- 「革命部」(クーデター・クラブ)
今作の物語の舞台となる学校内の非公式クラブのこと。
部長が選抜した者だけが加入することができ、入部の際には儀式を執り行い自身の心に革命があるのかどうかを問われる。
("学生にはたいしたことができないという固定概念を覆す"とのこと)
当初こそは小さな規模のクラブかと思われていたが、ストーリーが進むにつれてどんどんその規模の巨大さが明らかになっていく。
驚くべきはその資金力とフットワークの軽さであり、末端部員の健一や潤たちには到底想像もつかないほどの巨大な組織であることが判明する。
一般部員のほか、ユウジに対して反乱を企てたものを処刑する戦闘部隊も存在し、その全貌は謎に包まれている。
部活動名の由来にもなっている「クーデター」は仏語の"coup' d'etat"が由来で、武力蜂起による政変を意味することから学生運動が活発だった時代の過激なコミュニティ・集団内で好んで用いられた。