『アギャアアアア！！』
『アハハハハハ！アハハハハハ！！』
概要ギギャァァァァ!!!!!
作中では登場時に既に邪鬼として変異しており、そして数多くいる邪鬼たちの中でもその比類なき残虐性と獰猛さから島内の吸血鬼たちの産みの親である雅様に非常に気に入られていた。
チワワ様の主な住処は彼岸島の五重の塔の地上１階であり、同じ五重の塔に住む雅様本人からは番犬代わりに飼育されているなど溺愛っぷりがうかがえる。
(ちなみに２階は別の強力なアマルガムの担当階、最上階付近は雅様の指揮する生物学実験施設である)
チワワ様の戦闘能力
邪鬼としての固有の能力は火炎放射。
チワワ様の火炎放射は周りの空気を吸引したのちに放出され、着弾した瞬間にその場で大爆発を起こして周囲を火の海に変えてしまう。
一応彼は火を噴き上げる直前に周囲の空気を勢いよく吸い込み始めるため、事前知識があれば直撃は避けられるものの、凄まじい熱風と火焔弾の炸裂範囲は尋常ではないため完全に回避することは明さんほどの身体能力が無ければ相当に難しい。
またネコパンチの一発で宮本明を一時戦闘不能にするなど素の肉体能力も高いほか、五重の塔から崖の下まで一度のジャンプで移動できるなどその俊敏な運動能力は他の邪鬼の追随を許さない。
最後の47日間における邪鬼化師匠との死闘では熾烈な接近戦となり、溜めの長い火炎放射を使うことなくその強靭な顎で師匠の片腕を噛み潰すなどの攻撃を披露した。
作中での活躍
彼岸島無印でのチワワ様
無印では物語も終盤、雅との最終決戦の最中にチワワ様は主人公である宮本明と接敵するも交戦にまでは至らず、明はチワワ様の生態に詳しい隊長の協力もあり何とか無事に１階を通り過ぎることに成功した。
その後の明たちは雅本人との戦闘に苦戦、なんとか不意を突いて唯一の弱点である501ワクチンを注射した末に雅の弱体化に成功、殺害まで一歩手前の状態まで雅を追い詰めるものの彼は脳波干渉を用いて一階に居たチワワ様を最上階へと呼んでしまう。
地上１階から最上階までの全階層の天井と床をブチ抜いて遂にその姿を現したチワワ様の前にして明と隊長たちは最上階から退避を試みるが、しかし雅様はサイコジャックという特殊能力を使用してチワワ様の身体に憑依する事に成功。
文字通り鬼気迫る表情(※いつものチワワ様)で明たちを追跡するチワワ様(雅様が憑依中)だが、塔を物凄い勢いで逃げ続けて何とか対抗する手段を探したり、本体である雅が途中で失神したりしている間にいつの間にか肝心の501ワクチンの効果が切れてしまっており、今まで通りの不死身の身体を取り戻した雅は明を十字架に縛り付けて勝利。
ここに彼岸島無印の物語は吸血鬼軍の勝利で幕を下ろす事となる。
その後の雅様は明さんに対し「今度こそ私を殺しにこい」と言い放ち、彼を殺すことはしなかった。
そしてさらに人間軍に対して最後の47日間の猶予を与えると宣言し、何故かちょっとツンデレ気味に隊長を連れ帰りつつ雅はチワワ様の背中に乗ってその場をあとにした。
最後の47日間でのチワワ様
最後の47日間においても、人間軍相手に苦戦する吸血鬼の村に雅様直々の増援部隊としてチワワ様が再登場。
そして雅様が任せるだけあってチワワ様の能力は戦場において圧倒的であり、そしてその凄まじい猛攻を食い止め切れずに当初は優勢だった人間軍も壊滅状態に陥ってしまった。
陣形も作戦も総崩れとなり、持ち場を離れて戦場から逃げ出す人員も出る中、戦場に残った人間たちを次第に追い詰め、そして次々に彼らを殲滅するチワワ様。
その時、残った人間達の助けを求める声に呼応してなんと人間軍のリーダーである師匠が地下空間から復活。
...大地を割り地底から蘇った師匠の邪鬼は二対の鋭い鋏や無数に蠢く歩脚を持つ巨大昆虫のような姿をしており、チワワ様もびっくりした事だろう。
その後のチワワ様は先手を打って師匠邪鬼へと突進して片腕を噛み砕くものの、師匠邪鬼の死に物狂いの抵抗の末にチワワ様は師匠の胴体部の顎で頭部を横から噛み砕いて何とか討伐することに成功した。
しかし、師匠邪鬼はその後に人間軍の撤退を助けて自身もレジスタンスのアジトへと向かうも突然戦場に現れた雅様の手により一撃で胴体と頭部を完全に切断されてしまう。
しかし師匠は胴体を斬り落とされ、息絶える直前に執念と凄まじい精神力で身体を動かして雅へと詰め寄り「お前の野望は明が止める」と言い残し、今度こそ完全に死亡した。
余談ぐるんぐるん
チワワ様の首はなんと360°回転する。ぐるん ぐるん
同時に、物凄い速度でガチガチと歯を噛み鳴らしたりもする。
本家の獅子舞リスペクトなのかもしれない...?
(お顔のデザインのモデルはなまはげや獅子舞などのほか、おそらく実在する能面の一種顰面などの意匠も入っている。かっこかわ...怖ェ!!)
チワワ様が空腹となって暴れまわるたび周辺の戦闘員や他の邪鬼を食い殺したり火炎で薙ぎ払ったりなどして少なく無い被害が出るため、彼が腹を空かせないように吸血鬼軍には定期的に彼へ食事を運ぶシフトまで存在している。
彼岸島Xのチワワ様回、『飼育』はぜひとも必見です。
...そして全長が20mをゆうに超える事、顔が至近距離で見ると結構怖いことを除けば性格も大型犬っぽくて可愛いのかもしれない。
また、憑依中の雅様が失神してる最中でも混乱しつつ彼の居る背中を守るべく奮戦するなど見た目によらず案外忠誠心も高かったりする。
邪鬼化する前も元々人懐こい吸血鬼わんこだったのかもしれない。
