雅の息子
あまるがむのなかのあまるがむ
彼岸島に登場する吸血鬼の王、雅様のお気に入りの5体の混血種(アマルガム)達のこと。
東京の街を占有するなど、破格の待遇を受けている。明達一行は、雅の息子達を倒して雅に辿り着くことを目的としている。なお、雅の実子ではない。
彼岸島にて、明さんとの戦いに勝利した雅様は本土を掌握する。
そして程なくして暇を持て余した雅様は志願した数万人の吸血鬼を集めて彼らに吸血鬼の血を与え、殆どの者が急な体の変化に耐えきれず死亡するなか、数百体のアマルガムが誕生した。
雅様はその残ったアマルガム達に殺し合うよう命じ、そして果てしない死闘の末に生き残った5体を可愛がり、そのアマルガム達を息子も同然のように扱うことにした事から選ばれた彼らは「雅の息子たち」と呼ばれるようになった。
四男のハンディ様本人の談では息子達には雅様からは「各々が治める吸血鬼の都市を作れ」と聞かされているとのこと。何か雅様にも考えがあるのかも知れない。
また、同じ息子達の中でも姑獲鳥様のように心から雅様に心酔している者が居たりする一方で、豹丸様のように雅様への明確な敵対心を隠そうともせずに付き従う者まで多種多様である。
五男 姑獲鳥様
上野周辺の「力の都市」を統治する武人然とした吸血鬼。
普段は雅様に憧れて使うようになった三叉鉾を巧みに用いて戦うが、戦いで深傷を負うとパワーアップしてステゴロ戦法で戦うようになるという若干戦闘狂染みた面も。
雅様に心から心酔しており、「姑獲鳥」という名前も彼から賜った
ものだとか。
能力こそ持ち合わせていないが執念深さと身体の堅牢さは並外れており、例え頭を両断されても意に介す事なく戦闘を続ける。
四男 蟲の王様
国会議事堂の地下深くに複雑な迷宮を構築しており、その地下世界の王として君臨している巨大な蝸牛型の吸血鬼。
大きく開いた胴体の空洞の中には膨大な数の蝗型の吸血鬼が住んでおり、王が産む出す羽虫が人や吸血鬼の体内に入ると摩訶不思議な姿の生き物へ変異種と変貌を遂げてしまう。
自身の脳細胞の一部をお気に入りの部下に贈与することも出来るようで、そこから生み出された知性ある個体は自衛隊からは「片割れ」等と呼ばれている。
三男 豹丸様
お台場、そしてレインボーブリッジを含めた地域血の楽園を極めて安定した秩序とともに治めている吸血鬼の統治者。
無駄な争いを好まず、蟲の王と組んで国連軍の空爆をも無力化する強固な防空網を構築しているためか楽園内は非常に治安が安定しており、ショッピングモールに警察署、裁判所といったものまで存在する。
彼には「喰った吸血鬼の能力を奪う」という特性があり、彼の体を構成する虎の胴体、豹紋の浮かぶ上半身、そして桁外れの肉体再生能力や卓越した頭脳でさえも彼がこれまでに奪って獲得してきたものとのこと。
次男 ???
今までの息子達と異なり、白フードに丸メガネといった人間に近い風貌をしている。あれ、この特徴はどこかで見たことがあるような...。
・東京に入ってからバサバサ様や凸様凹様にどすこいさん等、多くの混血種が登場しているが、当時の彼らが雅様の主催したバトルロワイヤル(※通称アマルガムガチャ)に参加していたのかは不明。
当時参加したのは志願者だけとのことなので、意外と参加せず遠巻きに見ていた混血種も多かったのかもしれない。
・雅の右腕金剛は主のいる東京におらず、箱根に拠点を置いていたが東京のアマルガム選抜のことは全く知らなそうな口ぶりだった。
シンプルに左遷されたのでは?という疑惑もあるものの、雅様の生まれた江戸時代の箱根は江戸幕府も重視した流通と防衛を担う一大拠点であり、数多くの関所や宿泊施設が設置された場所。
雅様は明さんが西から来る場合を事前に想定し、箱根に前もって金剛様を布陣させたのだろう。
流石は松本先生、よう考えとる……