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蟲の王

むしのおうさま

蟲の王様とは、ヤングマガジン連載のホラー漫画『彼岸島48日後...』に登場した吸血鬼のことである。
目次 [非表示]

(この世を 自分の理想の世界に変える!!)

「美シイ・・」「ミンナ・・命ヲ・・輝カセテイル・・」


登場話:第229話「異形の者」~263話「灰」


概要編集

『彼岸島 48日後…』に登場する、他種の吸血鬼の血を取り込む際の拒絶反応に耐え、

異能の力を得た混血種吸血鬼(アマルガム)。によって数万人の吸血鬼の中から数百体のアマルガムが生存・誕生し、その中で殺し合わせて残った最強の5体の「息子」の1体で、四男に当たる存在。



元は小学4年生の男児であり、生まれつき心臓が弱いことを理由にいじめを受けていた。そのため人間や世界を憎み、人間のいない怪物だけの世界を妄想してはノートに描き連ねていた。その数3000冊以上!凄ェ!また、人間が異形となったり醜くあっけなく死亡したりする様に「命の美しさ」を見出す、狂気の芸術家とでもいうべき一面を持つ。

性格が歪む中で性癖も歪んだのか、小4にしては歪みすぎだろ!!というフェティシズムの持ち主。なかなかのこじらせぶりである。


現在の姿はカタツムリを彷彿とさせる尾巻きの胴体に、3対の手と脚がついた異形の上部に、歯をむき出しにしたリアルな造形の女性が鎮座するという、伊藤潤二リスペクトな外見の持ち主。


軟体動物のような見た目に反した、しなやかかつ堅いボディを活かしての、尻尾を伸ばして敵に叩きつける攻撃を得意としているが、真に恐るべきは「人間を異形の怪物に変異させる羽虫を放出する」という能力。ボディ先端のラッパのような部分から大量に虫を放出し、これに体を貫かれた者は蟲の王の想像するがままの怪物の姿に変えられてしまう。

これによって自衛隊の一個連隊を単身壊滅させ、国会議事堂近辺およびその地下に途方もない広さの地下迷宮を構築して潜伏している。

また、議事堂の頂点には雅の顔をド正面から証明写真のように刷ったクソみてェな旗が立てられている。敬愛してるんだとか。


どうあがいても攻略不可能に見えるが、唯一の弱点は人間だった時と同じく心臓

大人では入れないような狭い箇所、尾の内部の先端に存在する心臓を破壊することこそが、唯一この暴君を死へ追いやる手段である。



王の誕生編集

いじめと心臓の病に苦しめられる日々を過ごす中、雅によってバンパイアウイルスが散布され、日本列島が吸血鬼に支配される中で自身も感染。

それを彼は「人間のいない世界を、という願いを神が唐突に叶えてくれたようだ」と歓喜した。

そして後に吸血鬼の血を取り込んだ吸血鬼、アマルガム(混血種)なる存在を知り、自身が妄想した世界を叶えるべく、混血種になることを決意。

必死の願いが通じたのか一か八かの変身に成功した彼は、周囲の吸血鬼を怪物に変えた際に自身の思い描いた世界を実現できると確信した。


周囲にわらわらと集まってきたマダツボ○っぽい吸血鬼たちに崇拝される中、彼は自身を蟲の王と名乗る。???「祝え!」


「私ノ事ハ・・」「蟲ノ王ト呼ベ・・」


その後、国会議事堂周囲を制圧し、地下に理想郷を築いた。

そして地下を統治するにあたって、本能で動くだけの変異種だけでは心もとないと考えたのか、あるいはさみしかった(ユカポン談)のか、自身の脳を少し分け与えた思考可能な変異種・拷問野郎を作りだした。

この事が、現在まで続く山本勝次との因縁を生み出すこととなる。



活躍編集

蟲の王を討伐すべく、地下の最深部まで乗り込んだ明一行および自衛隊と応戦し、砲弾さえ全く通用しない不死身の体で彼らを一度は蹴散らし、安心して住処に戻った。

(※倒したものと思っていたが、瓦礫のおかげで彼らは無事)

そして毎日のルーティーンなのか、部下の拷問野郎に「命のアート」の材料となる人間を運ばせ、彼らを異形に変えて命の美しさにアハハ☺️と笑みを浮かべる。


一方で彼の視界から消えた明たちは鮫島がガレキを支えてくれたおかげでしっかり生存しており、彼の子ども時代に描いたノートに描かれた蟲の王の弱点・心臓を破壊する作戦を立てる。

(明さんにノートの場所を聞かれた拷問野郎が知らんぷりして3000番台ダヨ~!と教え、直ちに看破されるほのぼのとした場面でもある。)


再戦時には鮫島の陽動もあって、明と勝次通気孔に相当する器官から王の体内に侵入してきたのに気付かず、さらに体内で戦いが起こっていることを悟られぬように鮫島たちと自衛隊が繰り出した時間稼ぎの攻撃に気をとられることとなる。

その頃体内では、第一関門のなんか鼻水的な何かの激流を2人が切り抜け、第二関門の羽虫を体内で生成する人食いバッタの集団を明が単身相手取り、勝次が心臓の破壊に挑むこととなる。

ここで体内の異変に気付いた王は体内に作り出した羽虫によって勝次の左腕を異形化させて失神させ、一時は妨害に成功するも、明との約束という決死の想いで心臓につながる管(作中では何故か血管と呼称されず、一貫して「管」と呼ばれていた)を全て斬られ・・・。


崩御の時編集

心臓を切り離され死亡・・・という訳ではなく、何故か急激に老化・弱体化。心臓って何なんだろう。顔は皺だらけに、髪も抜け、窮地を脱すべく地上へと逃亡し、明たちは都合よく生えてきた坂道に乗ってエグい速度のジープで追跡する。「王の座は譲らぬぞ」とばかりに議事堂にしがみついて明と対峙し、いじめられていた過去の哀しみや「放っておいてくれ」といった小学生並みの己の心情を吐露。

しかし明から「もう一人の小学生(=勝次)のためにお前を倒す」と斬首され果てた。

(その際、眼前の青空にぱたぱたとはためく雅の旗を見つめながら息を引き取った。


敗北後、王の遺骸は灰となって消滅。灰が風に吹かれる中で、自身が作りだした変異種たちも灰となって崩れていった。また、彼のノートも自衛隊員によって場の流れで燃やされそうになったが、「作品は彼の心の叫び、そっとしておくべき」とするユカポンによって止められた。

それはそれとしてクソみてェな旗は根元から両断され、地面に叩きつけられたのちに入念に燃やされた。


そして変異種を作り出せる王様は倒したとはいえど、片割れたる拷問野郎も一緒に倒してしまわなければ都内になんか中途半端に残っている変異種全ては滅びないうえ、勝っちゃんの左手がずっとこのままなのは可哀そう><....など、色々と真剣に困る理由から明たちは気を切り替えて拷問野郎の討伐を目指すこととなった。


余談編集

3000冊以上のノートを使用していた彼だが、単純に1冊100円だとしても(割と凝ったデザインに見えるため、100円前後の安物ではないのは確か)30万円以上をつぎ込んでいたことになる。もちろん筆記具代も含めれば更に跳ね上がり、親もこれ程までに高頻度でノートを消費(小1から描き始めたとして、変異したのが満4年だとしても年750冊以上、1日約2冊以上は使ったことになる)すれば勉強以外に用いていることは明白なため、彼の両親はノートを凄まじい頻度で買い与えていたのだろう...と推察されている。


また、描ける時間はせいぜい帰宅~就寝までのごく数時間程度なため、描くスピードも尋常でないことが窺える。某動かない漫画家越えてるかも。

スケッチの量・速度を加味しても、芸大/デザイン科の課題などでもここまで過酷ではないだろう。


上記の「拷問野郎は蟲の王の片割れ」という設定は後付け設定では...?とも言われており、読者からは「ハ 片割れに暴力振るったりノートの場所聞いたりしてたのかよ」「脳を分け与えたせいで知能が低下したんじゃ」とツッコまれることとなった。


関連タグ編集

彼岸島


吸血鬼軍の頂点に立つマスターヴァンパイア。

白い髪と漆黒のタキシード姿、陰陽の家紋の入った鉄扇がトレードマーク

数百年前、自身の一族からは異なる髪の色を理由に迫害された哀しき過去がある。


雅様の息子の五男にあたる若き混血種。

こちらも不治の病的な何かで苦しみ、吸血鬼となって以降は力の亡者となり上野の一帯を支配するに至ったという哀しき過去を持っている。

雅の息子様の三男にあたる混血種。

喰った相手の能力を支配する力を持っている虎の姿をした吸血鬼だが、こちらも人間の頃は病に苦しんでいたという哀しき過去持ち

雅の息子の二男にあたる謎多き吸血鬼であり、宮本明の兄の名を名乗る。

れっきとした支配領域を持たないが、間接的に竹馬街や歌舞伎町などの支配に暗躍する。あの宮本篤なのか....?など、真相は闇の中。

現状ではおそらく哀しき過去持ちだろうと予想されている。


変異種(彼岸島) モンスター

吸血鬼 吸血王者 ムシキング

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