概要
正式名称は『ポンコツ浪漫大活劇 バンピートロット』。
海外版のタイトルは『スチームボッツクロニクル』(Steambot Chronicles)で、アトラスUSAより発売されていた。
本作は「もう一つの産業革命」と題し、産業革命期初期のヨーロッパをモチーフとした世界観を持つ。
現実世界との違いは、「トロットビークル」と呼ばれる2足歩行の乗り物が非常に発展、普及している事である。
温かみのある描画や丁寧に作り込まれた舞台に加え、自由度の高いシステムや様々な遊び、トロットビークルのカスタマイズ要素、見た目に反し完成度の高いストーリーなど、独特の世界観とゲームとしての出来を兼ね備えている。
基本はロボットアクションゲームであるが、内容の多様性から様々な層がファンとなった。
後にPSPでトロットビークルとのバトルをメインにした『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット ビークルバトルトーナメント』が2008年に発売され、続編の『ポンコツ浪漫大活劇 バンピートロット2』もPS2ソフト(アイレムのゲームソフト内のプロモーションビデオにて確認)だったのをPS3用ソフトとして機種変更後も開発が新たに進められていたが、アイレムのゲーム開発撤退に伴い発売中止となってしまった。ちなみにゲーム事業を受け継いだグランゼーラ側ではなぜか復活作としては開発されていないようである。ただし、開発中止作である続編の制作を再開していない理由は残念な事に不明のようだ。ちなみに、ゲームアーカイブスについては未確認。
登場人物
バニラビーンズ(CV:川島章吾)
「そんなことよりお腹がすいたよ」
本作の主人公で記憶喪失の少年。
乗っていた船が座礁し、ウミネコ海岸に打ち上げられていたところをコニーに助けられる。
プレイヤーの行動次第で善にも悪にもなり得る。
名前はデフォルト名で、ニューゲーム時に変更可能。
コリアンダー(CV:熊坂明子)
「タスケテーココヨー」
本作のヒロイン。
トロット楽団のメインボーカル。通称・“コニー”。
ウミネコ海岸で薬草を採取していた際に海岸に打ち上げられた主人公と出会い、以後行動を共にする事になる。
マジョラム(CV:中井将貴)
トロット楽団のドラム担当。恰幅の良い温厚な少年。
バジル(CV:葉月絵理乃)
トロット楽団のベース担当。眼鏡をかけた小柄な少年。
セイボリー(CV:古山あゆみ)
トロット楽団のピアノ&コーラス担当。金髪の大人の女性。
フェンネル(CV:浦田優)
「ロッコォーン!!」
トロット楽団のギター担当。サングラスをかけた青年。
後に楽団を離れ、新たな仲間と共に革命的なバンドを結成する。
ダンディリオン(CV:渡邊正幸)
元トロット楽団リーダー。現在は山奥で楽器を製作して暮らしている。
ナツメッグ博士(CV:緒方賢一)
トロットビークルの発明者。トロットビークルが闘いの道具として使われる事に難色を示している。