座礁
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ざしょう
座礁は船が浅瀬などに乗り上げて行動不能になる事。
この状況になるにはいくつかの理由が存在する。
程度は状況により異なるが、軽度ならば潮位が最大のタイミングで他の船などに曳航させることで離脱( 離礁 )も可能である。ところが、岩など障害物への衝突や波の影響により船体に穴が開いたり舵や機関等に破損が生じたり、最悪の場合船体が破壊され転覆したり、脱出後沈没することもあるため、また、回収が遅れ放置されたり、重度の場合破棄して解体するしかない事もある。
ただし、横転による転覆やその後の潮位の変化による漂流により沈没さえしなければ船舶自体はともかく船員および乗客の安全確保のための時間が稼げる場合が多いため、意図的に沈没寸前の船を砂浜などの陸地に乗り上げさせる事もある( ただし青函連絡船の洞爺丸などのように「間に合わない」事例も存在する )。
基本的にこのような事故にあった船舶は撤去される事が多いが、環境に影響を与えず他の船舶等に悪影響を与えない、または撤去が困難な場合や、外国船籍などの場合船の持ち主が不明となったり逃走した場合沈没船や難破船のように放置される事例も存在し、それは座礁船と呼ばれる。
なお、海難事故以外にもクジラやイルカのような大型海洋生物が砂浜など陸地に打ち上げられる事も「座礁」と呼ぶ。
クジラの仲間は哺乳類であり一応肺による酸素呼吸を行う生き物であるものの、鯨偶蹄目の中でも最も近縁であるカバとは異なり水中に特化しており、地上では皮膚が乾燥し、水中では浮力により支えられていた内臓も重力により潰れてしまうため、救出には船舶の座礁より急を要することがある。
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