概要
『R-TYPE』から端を発する一連のアイレムのシューティングゲーム(以下:STG)は数々の斬新なゲームシステムを取り入れてきた事で知られるが、この『GALLOP』ではレーシングゲームの要素をSTGに取り入れており、同様にレースの概念を取り入れたSTGとしてライジングの『疾風魔法大作戦』やデータイーストの『スカルファング』等が知られている。
因みにスコアがランクインした時に入力する事になるプレイヤーのイニシャルは通常はゲームオーバー時に入力するのが一般的だが、本作ではステージクリアのたびにスコアのランキングが入る都合上、プレイヤーのコードネームという形でゲーム開始時に入力する事になる。(この時SEXと入力するとけたたましい警報音が鳴り響き、恥ずかしい思いをするハメになる。大抵のゲームでは強制的に別の名前にされてしまうのだが、本作はそのままゲーム続行となる。)
本作のストーリーは『R-TYPE』シリーズの外伝的な位置づけとなっているが、旧アイレムからアイレムソフトウェアエンジニアリングとなった際に若干の設定が変更されている。
ストーリー
『R-TYPEΔ』でバイドに侵食され、暴走を起こした軍の兵器や工作機の対応に追われている最中、何らかの理由で地表に落着した「バイドの種子」による大型兵器の暴走事件を鎮圧するために出動した、民間運営の武装警察組織と其処に配備されたR-11Bの活躍を描いた物となっている。
後付け設定だが、この戦いは『R-TYPEΔ』で描かれた事件『サタニック・ラプソディ』と並ぶ事件『デモンシード・クライシス』として、『R-TYPE』シリーズの年表等に記載されるようになった。
ゲームシステム
タイムアタック&ボーナス
前述の通り、本作にはレースゲーム(タイムアタック)の要素が取り入れられており、ステージ開始からボス撃破までの時間に応じてボーナス点が加算されるようになっている。自機を画面右(前方)に移動させるとスクロールスピードが加速し、逆に画面左(後方)へ動かすと減速となる。無論、ただ闇雲に突っ走っていては敵の体当たりや地形に挟まれるなどしてあえなくミスとなるので、(単に地形に触れただけではミスとならない)状況に応じて加減速を行なわなければならない。
ロックオンレーザー
名前こそロックオンレーザーだが、タイトーのレイシリーズの同名の武器とは別物。発射ボタンを押したままにするとLASERゲージを消費して画面内の敵にレーザー照射を行なう。Pアイテムを取得する事でレーザーの同時発射数が最大3本にまで増え、スクロールスピードを上げながら照射すると威力が増大する。減少したLASERゲージは非使用時に徐々に回復していくが、Lアイテムを取得する事で一定数回復させる事も出来る。
アイテム
ショットと同時に発射されるサブウェポン(Mアイテム)は地形に接触すると装備が剥がれ落ちてしまう。
P:ショットとロックオンレーザーをパワーアップさせる。
L:ロックオンレーザーの発射に必要なLASERゲージを回復。
M(赤):斜め下に投下するナパーム弾。
M(青):連射は効かないが、威力の高い大型の直進ミサイルを発射。
M(黄):地形に沿って進む小型ミサイルを発射。