幕末の闇の中、最後の忍に命(さだ)められた道は・・・。
ストーリー
16年前、抜忍であった両親は、育ての親である無明上人によって殺害されていた。乳飲み子であった主人公月影は忍の手によって育てられ16年たった今、両親の死の真実と我が身の出生の秘密を知る。怒りと悲しみの中、忍への復讐を誓った月影は生みの親と同じく抜忍への道を選ぶ。
概要
1988年に業務用が、1990年にPCエンジン版が、1993年にゲームボーイ版がリリースされている純和風の忍者アクションゲームで、海外版のタイトルは「Ninja Spirit」。海外では1990年にAmiga、アムストラッドCPC、Atari ST、コモドール64などに移植されている。業務用は二人同時プレイ可能。
※PCエンジン版が、Wiiのバーチャルコンソールで配信されていたが、アイレムのゲーム事業縮小に伴い配信終了済。
その後2019年7月4日にアーケードアーカイブスにてNintendoSwitchとPS4にてアーケード版が配信されている。
自身の出生の秘密と父の仇をとる為に抜忍となった忍者「月影」を、8方向レバーと【攻撃】【ジャンプ】【武器選択】の3つのボタンを駆使して操作しながら、横スクロールまたは縦スクロールの各ステージを進みボスを倒していく残機制のゲームで、一部の敵や罠に接触したり、敵の攻撃が月影にヒットすると1ミスとなる。ミスるとその場復活ではなく、直近の復活ポイントまで戻される(ポイントはステージごとに固定)。
ゲームは、それぞれに独自の特性をもった4種類の武器と、ボタンを押す時間で距離が変わるジャンプ(天井のある場所だと逆さまになって天井を足元にして立つ)を駆使して進む。レバー下要素と攻撃ボタンを押す事で下方向にも攻撃できる他、基本的に全ての武器が4方向ないし8方向に攻撃できる。
武器は、
の4種類を標準装備として全てもった状態でスタートする。ミスした際に武器パワーアップが無効にはなるものの、4種類の武器そのものは基本的に無くなる事はない。
ステージ中に登場する黄色い下忍を倒すと、
- 選択中の武器がパワーアップする「霊光宝珠」※点滅している宝珠
- 最大2体までの分身がつく「分身の術」※青い宝珠
- 炎のバリアを纏う「火輪の術」※黄色い宝珠
- 画面内の敵に一定時間ダメージを与える「破壊の術」※赤い宝珠
のいずれかが出現する。
霊光宝珠はすでにパワーアップ済みの武器を使用している時に取得すると、まだパワーアップしていない武器をパワーアップする。
破壊の術は、メガクラッシュの様に致死量のダメージを与えるのではない為、効果時間中に死ぬまで時間がかかる敵もいる。
ジャンプボタンを押し続ける事による大ジャンプからの空中機動や非常にインパクトのある鎖鎌、そして何よりも緻密に描かれたアイテムドット絵が光るアクションゲームだが、武器のパワーアップや分身を2体つけると敵が硬くなる点や、そもそも敵の出現や攻撃にランダム性が高い事もあって、難易度が非常に高いゲームとなってしまっていた。特に最終面の縦穴は、それまでの苦労を水の泡にしてさらに連コインせよとばかりに、攻略パターン作成が必須で、ラスボスに至っては1撃死のゲームなのに、当たり判定の大きな誘導弾をランダムに出すという鬼畜性能だった。
しかし、ゲームセンターCXではADがロケハンで数時間かかった最終面の縦穴を有野課長は稀に発揮される強運でまさかの早期攻略を果たした事で2時間10分という当時の番組最短クリア時間の記録を残す事になった(その後、夢ペンギン物語を1時間50分でクリアした事で現在は2位)。
PCエンジン版では、ライフ制になったPCエンジン専用モードもあって難易度が全体的に下がった為、無限コンティニューを使えば有野課長でもクリアする事が出来る。ただし業務用と同じ1ミス制のアーケードモードの難易度は相変わらずの鬼畜レベル。
難易度が非常に高くランダム制も高い為に評価の良し悪しがはっきり出るタイプのゲームだが、難易度以外の美麗なドット絵で描かれた純和風の世界観やダイナミックなアクションや音楽については概ね評価は高い。
武器
- 妖刀霧正
月影が逆手持っている刀。レバー入力に対応した上下左右4方向を攻撃できる。
パワーアップせずとも、敵の爆弾や手裏剣といった飛び道具を破壊できる他、耐久力の高い一部の雑魚敵をノックバックさせる事が出来る。
パワーアップすると、刀を振った軌跡にエフェクトがつくようになり、攻撃範囲が大きくなる。
- 渦葉
月影が持っている手裏剣。16方向に投げ分ける事が出来る。
パワーアップ前から高い連射性能を誇り、パワーアップすると3WAYになる為、攻撃範囲が非常に広くなるが、攻撃力が最低なうえに敵の攻撃を一切防げないので、以外と使いどころが無い。
- 雷竹
月影が持っている爆弾。ボール状ではなく竹筒状になっている。8方向に攻撃可能。
攻撃力が非常に高いが、パワーアップ前は画面上に1つしか出す事ができない。パワーアップすると3連射が可能になり、こうなると硬い敵に対して非常に有効な武器となる。
レバー↓+攻撃ボタンで足元の地面や床に爆弾を設置して触れた敵を爆殺する事が可能。
- 昇龍鎖
月影が持っている鎖鎌。8方向に攻撃可能な他、攻撃ボタンの入力時間で伸ばす長さを調整できる。
最大射程が長く、伸ばした先の部分は敵の飛び道具を破壊できる。攻撃力も雷竹の次に高い。
パワーアップすると、鎖鎌を伸ばしている時に、伸ばしている方向と真逆以外の方向にレバーをいれると、鎖鎌が1回転する。なお鎖鎌が伸びきって戻る時は回転させる事はできない。
※公式の説明ではレバーを回転させるとなっているが、実際には真逆以外の1方向入力するだけで回転できる。
各機種 比較動画
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- バーチャルコンソール(Wii)「最後の忍道」 ※配信終了