概要
フローリングとは、木の板または板を模した素材を敷き詰めた床のことである。また、その施工に用いる床材のことも指す。日本語で言えば「板敷き」である。
英語の「flooring」に由来する語であるが、英語では床材として用いるものすべて(コンクリート、石材、タイルなど)も含め、木材や木材風の床に限らないことに注意。
pixivではフローリングの素材を頒布している絵師もいる。
材質
フローリングに用いる床材は、天然の木(木材)を薄く切って貼り合わせた合板の上に挽き板や薄く切った化粧材を貼ったものである。合板の上にプラスチックシートを貼ったものや、HIPS(耐衝撃性ポリスチレン)などのプラスチックを木材のような外見に加工したものも多い。天然木をそのまま床材にしたもの(無垢材)もあるが、高級である。
軟質プラスチックを使ったシート状床材「クッションフロア」のうち木目風・寄せ木細工風のものも「フローリング」と称されるが、見た目が似ているだけの別物である。
特徴
デザインは、天然素材、人工素材を問わず、一定の幅の細長い板を同一方向の流れに敷き詰めたものが一般的である(メイン画像を参照)。近年では寄木貼りや正方形のタイル状の板を敷き詰めたものもフローリングと呼ばれるようになっている。
フローリングは、畳や絨毯と異なり、毛羽立ちが生じないので、埃の原因になりにくく掃除がしやすいという利点がある。
欠点としては、無垢材や合板を使ったものは水分や紫外線で劣化しやすく手入れに手間がかかる点が挙げられる。プラスチック系素材は水に強いが、長く家具を置いていると凹んだり変色したりすることもあり、一旦変色してしまうと対処不能である。