概要
登録抹消された車両(廃車)の残骸。乗用車やトラック、バスから鉄道車両まであらゆる車両を指して使える語。
似た呼び名に「草ヒロ」があるが、こちらは屋外で長い間保管しているものも含まれる(自動車税を支払わずに済むよう、登録を一時抹消している場合が多い)。
廃バスや貨車などは倉庫や飲食店、休憩所などとして利用されている場合もある。静態保存状態で展示されている保存車は普通は廃車体とは呼ばないが、車両としての役割は既に終えているのでこのカテゴリーに該当する。
廃車体の末路
放置された廃車体は、そのまま放置され朽ちていく場合もあるが、大抵はいずれかの時点で工場などに引き取られて解体されスクラップとなる。
廃車体を海底へ意図的に沈没させ、人工漁礁として活用、および観光地として昇華する事例もある。そのまま水没すると汚染物質による水質の悪化を招くことから、事前にその物質類を予め除去してから沈めている。過去に漁礁として沈めた廃タイヤが公害を助長するからと、後日海底から引き上げる措置が取られた(Afpbbニュースより)。
- 一例
- 神戸市電の廃車体を須磨の沖合に海没処分。(神戸市広報 - twitter)
- 2019年6月25日、街中に放置された車両を撤去、海没処分して人口漁礁に活用する政策を提案した。(バンコク週報より。記事名略)
- 廃車した地下鉄車両から配線などの内装や汚染物質を全て取り除き、構造体を洗浄した上で海没処分。10年間で約2600両もの車体を海底に沈めたという。(Starthomeより、記事名略)
「廃バスを用いた人工魚礁がもたらす経済効果について」など、廃車体の人口漁礁化を扱った論文も制作・発表されている。