基本情報
和名 | ルリタテハ |
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英名 | Blue Admiral |
学名 | Kaniska canace |
分類 | 鱗翅目タテハチョウ科タテハチョウ亜科タテハチョウ族ルリタテハ属 |
前翅長 | 2.5~4.5cm |
分布域 | 日本(北海道~九州、南西諸島)、中国南・南西部、台湾、朝鮮半島、ロシア沿海地方、インド、ヒマラヤ、インドシナ半島、フィリピン、ボルネオ島、インドネシア |
幼虫の食草 | サルトリイバラ科(サルトリイバラ、ハマサルトリイバラ、オキナワサルトリイバラ、カラスキバサンキライ、サツマサンキライ、ササバサンキライ、シオデ、ヤマカシュウ、サルマメなど)・ユリ科(ホトトギス、タイワンホトトギス、ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス、タマガワホトトギス、タカサゴユリ、ヤマユリ、オニユリ、ササユリ、オオバタケシマランなど) |
越冬態 | 成虫 |
成虫の発生時期 | 5~10月(年1~3化性) |
概要
タテハチョウの一種で、ルリタテハ属唯一の現生種。
学名のKaniskaはクシャーナ朝の君主カニシカ一世、種小名のcanaceはギリシャ神話のカナケーに由来する。
濃紺色の翅に瑠璃色の帯模様をもつ美麗種だが、翅の裏側は打って変わって樹皮に擬態した地味な色をしている。
日本では春から夏、秋にかけてみることができる。
成虫のまま越冬し、春になるとサルトリイバラやホトトギスの葉に産卵する。
卵からかえった幼虫はそれらの葉を食べる。4回脱皮して終齢幼虫になったあと、蛹になり、成虫になる。
幼虫はいわゆる毛虫だが、毛は柔らかく、毒も無い。
成虫は大抵のチョウが好む花の蜜は好まず、専ら樹液を吸い、腐った果実や獣糞、人の汗なども吸うが、春先には花の蜜を吸う様子も見られる。
主に平地から低山地の里山や林縁で見られる森林性のチョウだが、近辺に大規模な緑地があるか、庭でホトトギスや百合の花が栽培されている家があれば、市街地でも見られる。
夏~秋には市街地でも個体数が多い。
日本産は北海道~種子島・屋久島に分布する日本本土亜種(K.canace nojaponicum)、トカラ列島~八重山諸島に分布する琉球亜種(K.canace ishima)、与那国島に台湾から稀に飛来する台湾亜種(K.canace drilon)の3亜種に分けられる。
日本産亜種小名のnojaponicumは、前翅の白色斑がカタカナの「ノ」に似ていることから付けられた。
台湾亜種は前翅の斑が白では無く青色になる事が特徴。
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