里山
4
さとやま
日本の人里近くにある手入れがされてきた山林又はその周辺集落を指す。
「里山」という言葉自体に厳格な定義自体はないが、一般的には田園地帯や山間部の村において雑木林として利用されてきた山林やその集落に対して使われる。
1759年6月の尾張藩の文書「木曽御材木方」でも記されており、これによると里山は「村里家居近き山をさして里山と申候」とされていた。
近現代に入ると、里山のイメージは国木田独歩が1898年(明治31年)に発表した随筆『今の武蔵野』や、森林生態学者四手井綱英による研究などによって国民に広く知れ渡る事になる。
里山は長年人間による伐採、採取、狩猟などによって適切な生態系を維持してきたが、高度経済成長期以降の少子高齢化、乱開発なども相まって十分な管理がされなくなるようになっており、土砂崩れやクマやイノシシなどの市街地への進出化などの原因にもなっている。
コメント
コメントが未記入です