概要
中部地方以西に分布する、日本原産のユリ属植物の一つ。5月から7月頃に淡いピンク色の花を咲かせる。花色は産地や変種により濃淡の差があり、ほとんど純白のものや濃いピンク色のものもある。
他のユリ属植物と同じく球根生の多年草である。山地の笹原の縁や疎林内に生育し、草丈は最大で1mくらい。葉や茎がササに似ていることからこの名がある。地域によって葉の形や花の特徴などに変異が大きく、特に孤立した小規模個体群では、一目で産地がわかるほど独特の形態を持っているものがある。
かつての日本では珍しい植物ではなかったが、清楚な花姿と甘い香りから園芸植物として珍重され、乱獲により数を減らした。球根では出回っておらず、山採りや組織培養で殖やした鉢植えの株が少数流通している。病害虫に弱い上、肥料をやりすぎると途端に弱るなど性質はデリケートで、生育もとても遅く、栽培は上級者向け。
花言葉
「清浄」「上品」「純潔」
別名・表記ゆれ
笹百合....ピクシブ百科事典では『原神』のキャラクターの記事として使われている。