概要
モンシロチョウ(紋白蝶)とは、シロチョウ科モンシロチョウ属に分類される蝶の一種。
全長は3cm程。
翅は白~薄黄色で前翅の上部が黒く縁取られ、前翅に二つ、後翅に1つの丸く黒い斑紋がある。
メスは斑紋が大きく、前翅の付け根が灰色。オスは斑紋が小さく、翅が黄色っぽい。紋が黒いならばモンクロチョウの方が適切なのではないかと言われる事があるが、紋があるシロチョウの一種なのでモンシロチョウと名付けられた。
全世界の温帯から亜寒帯まで広く生息し、街中でもよく見られる身近なチョウ。虫に詳しくない人にもアゲハチョウと共によく知られる著名なチョウの一種。小学校の飼育教材として使われる。明るく開けた場所を好み、花の蜜を吸う。
本来はヨーロッパに生息していたが、葉野菜に幼虫や卵がついたまま世界中に運ばれて広がったとされる。日本には奈良時代に大根と共に移入されたと考えられている外来種だが、生態系への影響がほぼない為、駆除対象にはなっていない。
幼虫は緑色で、キャベツやアブラナ、ナズナなどのアブラナ科植物の葉を食べる。野生種より栽培品種を好み、畑に多い。
アブラナ科植物の葉物を栽培する農地では幼虫が葉を食害するため害虫として駆除される。一方で実物を栽培する農地では成虫が花の受粉を助けるため益虫にもなる。
越冬は蛹で行う。
ブラックライトを翅に当てるとメスは白色、オスは黒色に見える。モンシロチョウは紫外線が見えると考えられており、色で雌雄の判別をしていると考えられている。
アオムシサムライコマユバチという寄生蜂の一種は、本種の半数以上の幼虫に寄生しており、幼虫時代の最大の天敵である。
新甲虫王者ムシキングのモンシロチョウ
2015ファーストよりおたすけムシとして登場。属性はグー、レアリティはN。おたすけ技は体力半分以下の時グーで勝つと体力を回復する「白蝶の湖」。
近縁種
- タイワンモンシロチョウ︰日本では対馬と沖縄県の一部にのみ生息する同属種。全長2.5cm程とモンシロチョウよりも小型で、翅の斑紋の数が多い。沢沿いに生息し、幼虫はハナナズナやタネツケバナなどを食べる。
関連タグ
ビビヨン:ひょうせつのもようの元ネタと思われる。
THE_HIGH-LOWS:「モンシロチョウ」という楽曲がある。4thアルバムバームクーヘン収録。
芦原ちかこ:GA芸術科アートデザインクラスの登場人物、先天性の色覚異常により紫外線を識別できる。この設定の公表回ではモンシロチョウの雌雄判別、蛍石の識別といった、その体質を活かした行為を行っている。