「これが運命か…。我が国我が民我が家族…守護する壁は砕かれず。このコーサス・ハスティーある限り…!」 (第43話)
演:中村獅童(ライニオール・ハスティーと兼役)
概要
シュゴッダムの先代の王。ハスティー兄弟ことラクレス・ハスティーとギラ・ハスティーの父親。本編ではすでに故人。病死とされている。
初代シュゴッダム王のライニオール・ハスティーと顔立ちがそっくりである。
ラクレスやギラと比べると先祖似の顔立ちだったのだろう。
服装はギラのもの(元はラクレスのもの)に似ているが、垂れ布が両肩から伸びた赤いケープに加え、頭部と首回りを白い頭巾で覆っているのが特徴。
〜ネタバレ注意〜
本編ではすでに亡くなっており第43話でのラクレスへの取り調べの際に彼の計画と最期が語られる。
当時はハスティー家に代々伝わるオージャカリバーZEROの持ち主にして、先代オオクワガタオージャーであったことが明かされた。また、何かしらの病を患っていたのか時折咳き込む姿も見られた。
長年シュゴッダム王家はダグデドに隷属してきたが、彼は秘密裏に反抗を決意、忠誠の証という建前で力をもらい受けようとする。そこでダグデドは妻である王妃(演:松原奈佑)に自身の力を送る。すると、何もしていないのに王妃が子を身籠もってしまう。そうして生まれたのがギラであり、程なく妻も亡くなってしまう。
特殊な生まれの子をダグデド討伐の道具とすべく、シュゴットソウルを使った料理を食べさせて感情すら失ったマシーンにしようとする。
だがソウルの影響で一時的に正気を失いかけた件、そしてさらにソウルを食べさせて心すら失わせようとした計画からその事を良しとしなかったラクレスが猛反発。
そんな時反抗計画を看破したカメジムとグローディが襲撃。王の間で凄まじい戦いの上で戦死、見せしめも兼ねて神の怒り事件を起こされてしまう。
彼の死因は公には病死とされ、ギラは孤児院に預けられこの一件はラクレスは墓場まで持っていく覚悟で秘匿されることになった。結果的にラクレスは父親と喧嘩別れする形で先立たれてしまったが、彼は父の意思を継ぎ生涯を掛けて宇蟲王を倒す決意を固めた。
ラクレスの「王の間では壮絶な戦いの跡が残されていた」という証言から、並のバグナラク怪人を大きく上回る戦闘能力を持つ宇蟲五道化の内二人を相手に病床の身で比較的長時間戦い抜いたのは想像に難くない。先代ゴッカンの裁判長であるカーラスがカメジムに瞬殺された点を考えると、当時の時点ではかなり高い戦闘能力を持っていたと思われる。
我が子を道具にしようとするといった非情な行為も行っているが、ギラを気にかけ罪悪感に心を痛めるような表情を見せていたこと、「俺だって…守りたいんだよ…家族を…」と呟く、そして時折吐血し余命と時間が残されていなかった様子から、例え犠牲を払ってでも大事な者達を守ろうと決意する息子同様、根は芯の強い人物だったのかもしれない。
余談
- 名前の由来はコーカサスオオカブトと思われる。
- 演者の中村氏は劇場版にて初代シュゴッダム王のライニオール・ハスティーを演じていた。
- 劇場版の初日舞台挨拶にてテレビシリーズへの出演を希望しており、それが実現された形となっている。
- 衣装における白頭巾は、中村氏本人がアラビアのロレンスをイメージした提案が採用されたものである。