概要
半翅目 ヨコバイ亜目 アブラムシ上科 アブラムシ科 アブラムシ亜科 ウロレウコン属に分類されるアブラムシの一種。
長ったらしい和名はセイタカアワダチソウに居る触角が長いアブラムシと言う意味。 そのまんまである。
北アメリカ原産の外来種であり、1991年に日本で帰化が確認された。現在は本州・四国・九州に生息する。
真っ赤な体色に黒く長い触角と白黒の脚が特徴。
成虫の腹部には角状管と呼ばれる黒い2本の突起がある。
体の表面はワックスで薄く覆われている。
体長は1~4mm程。翅がある個体とない個体が居る。
3月下旬から12月にセイタカアワダチソウの茎に集団で見られる。夏は数が少ない。
セイタカアワダチソウの茎に口吻を突き立てて汁を吸う。セイタカアワダチソウの汁を吸うアブラムシは本種のみであり、他の植物の汁を吸う事は無い。
天敵は他のアブラムシと同じくテントウムシ、クサカゲロウ、蜘蛛、寄生蜂、カマキリ、ヒラタアブの幼虫などだが、本種は天敵の食欲を無くす特殊な毒を持っており、他のアブラムシよりも襲われにくい。
本種の毒には天敵の幼虫の成長を阻害する効果もあり、死亡率も高く、成虫には不妊や産卵数の低下などの種の存続を脅かす影響もある為、在来種の天敵達にとってはかなり厄介な存在である。
角状管から赤い粘着液を出す事もでき、液を浴びたテントウムシの幼虫が脱皮失敗や羽化失敗により死亡する確率が高くなる事がわかっている。
関連タグ
本種の食料兼住処の北米原産の外来植物。
秋に黄色い花を咲かせる。
根から周囲の植物の成長を阻害する強力な化学物質を放出す為、駆除対象になっている。
同じくセイタカアワダチソウの汁を吸う外来種のカメムシ。こちらは他の植物の汁も吸う。
本種がモチーフの戦隊怪人。
3話の劇中台詞で登場。この影響で一時的にTwitterのトレンドに本種が上がる事態となった。