概要
キク科ブタクサ属の一年草。北米原産で明治時代に渡来した帰化植物である。
開けた土地にいち早く侵入、地下茎からアレロパシー物質を出して他の植物の発芽を抑制し、単一の群落を作るが、数年でハルジオン、ススキ、ヨモギ、セイタカアワダチソウなどに取って代わられる。
ブタクサ花粉症
夏から秋にかけて咲かせる花は目立たない風媒花で、大量に撒き散らす花粉は近縁のオオブタクサとともに『秋の花粉症』の主要な原因となる。統計によると原産地であるアメリカ合衆国の全人口の5~15%はブタクサ花粉症で、日本でも人口の1割以上がブタクサ花粉症とする報告があるが、夏風邪と勘違いされてしまうこともある。日本ではスギ花粉症よりも早い1960年代にブタクサ花粉症が報告されている。
外来生物法で要注意外来生物に指定されている。