窓付き
まどつき
広大な夢の世界を探索するフリーゲーム、「ゆめにっき」のプレイヤーキャラクターである少女の通称。
「窓付き」という名前はステータス画面の名前欄に書かれているもので、それが本名なのかは定かではないが、本編中でも特に他の名前らしきものは明らかにされていない。
日記が置かれた勉強机とベッドとテレビのある、ベランダ付きのマンションらしき建物の一室で暮らしている。
部屋の扉から出ることはできない。
ベッドに横たわることで夢の世界へと切り替わり、そちらにある彼女の部屋からは扉を開けて様々なフィールドへ出かけていくことができる。
彼女の見る広大な夢の世界を探索すること自体が、このゲームの目的となる。
夢の世界には「エフェクト」と呼ばれるアイテムが散らばっており、これを入手すると姿を変えたり、特定のオブジェクトに干渉したりすることができるようになる。
髪色を変えるといったシンプルなものから、可愛らしいコスプレめいたもの、非常に不気味な姿に変わるもの、探索をスムーズにできる便利な装備などいろいろある。
作中に比較対象が少ないため詳細な体格は不明だが、頭身が低く少女然とした印象を受ける。
一般的なアジア人らしい肌色で、目は閉じているように細く、表情は変わらない。
胸くらいまで伸びた暗めのピンクブロンドの髪を、赤い髪留めで三つ編みのおさげにしている。
七分丈ほどのトップスは落ち着いたピンク色で、胸のあたりに赤い枠で囲われた白とグレーのチェック模様がある。
スカートは膝丈ほどで赤紫色、足には茶色のストッキングを着用していると見られる。
また、靴は真っ赤なローファー、あるいはスニーカーを履いている。
以下は1ドットごとに配色を分析した方による資料である。
髪は赤やピンク系統の色で、三つ編みにしている。三つ編みは二回編まれており、先は二股に分かれている。
髪留めは赤い。ピンクの服は首周りに少し肌が見える。服の窓のような模様は、白色と灰色で構成されている。七部丈程度の袖は胴体部分の布地より薄い色で、手首周りが出ている。
茶色のタイツ、またはストッキングを履いている。スカートの長さはスウェットの四分の三程度。
目は薄目、細目と思われる。というのもエフェクトの一つ・ゆきおんなでは「目の形状が変わらず目の色が変わる」ため。
(もし薄目ではなく目を閉じているのだとすれば、「睫毛の色」が変わるということになる)
リイマジン(再構築)版にあたる「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」ではデザインが若干異なり、愁いを帯びたような顔ではあるが目はぱっちり開いている。
トップスはハイネックの長袖で、足もタイツやストッキングではなくハイソックスを着用している。
上記の基本的な姿に加え、数々のエフェクトを身にまとった愛らしい・おぞましい姿がpixivにも多数投稿されている。
部屋に閉じこもっていて、夢の世界をさまよい歩いては日記をつけている少女……という以上の情報はなく、表情にも乏しいため、人柄についてはプレイヤーの解釈に委ねられる部分が大きい。
現実世界で扉を調べようとすると、「ダメ」「ムリ」とだけ呟いて首を横に振ることから、外の世界を何らかの理由で恐れていることだけは読み取れる。
また彼女が見る夢の世界は公式の紹介文にも「とても暗い雰囲気」と書かれているとおり、どんよりとしている、或いはサイケデリックな印象のエリアが大部分を占めており、精神的に何らかの問題を抱えているのではないかと考察されることが多い。
夢の世界を探索する中で出会う印象的な出来事もまた、窓付きという少女が現実に対して抱いているイメージを示唆するようなものが散見される。
ネタバレ防止のため具体的な言及は避けるが、この作品にも物語の結末というべきものは存在し、そこでの彼女の行動についても、決して明るくはなかったであろう彼女の過去と心境を思わせるものとなっている。
断片的に示唆される情報から、どちらかといえば暗い人物として解釈されることが多い。
何らかの辛い過去によって引きこもってしまい、夢の世界で慰めを得る、或いはさらに追いつめられる、といった両方のストーリーが投稿されている。
現実世界での僅かな楽しい記憶を思い出して救われる話から、包丁を武器に夢の世界を蹂躙して攻撃性を満たすような暴力的なものまで、ゲームのプレイスタイルのように三者三様の描き方をされている。
原作でのキャラ付けが曖昧である故に解釈の余地が大きいことも、作風に幅が生まれる一因と言えるだろう。
一方で、夢の世界では開き直って面白おかしく好き放題に振る舞い、本来驚かす側の役回りである夢の住人たちが逆に振り回されて大迷惑するといったギャグテイストの作品も一派閥を築いている。
ゲーム本編がほぼ一貫して重い雰囲気であることから、こういった作品に癒されるプレイヤーの需要もまた高いのだろうということが窺える。
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コメント
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