死体さんとは…
本項では、後者について解説する。
原作設定
フリーゲーム、ゆめにっきの登場人物の一人。
「死体さん」という呼び名は原作名ではなく、キャラクターを識別するためにネット上で生まれた愛称。
樹海道路に出現するキャラクターで、血を流してうつ伏せに倒れる緑色の肌の、おそらくは男性。
普段は何をしても動くことがないが、★ねこ★を使うとモゾモゾと少しだけ動くので、死体さんとは言うが、もしかしたらまだギリギリ生きているのかもしれない。
話しかけると★しんごう★のエフェクトが手に入る。
なお、樹海に行けばいつでも会えるわけではなく、一度別のマップに移動したのちに出現条件を満たし、樹海に戻らなければ出会うことができないので、初心者はやや会うまでに苦労するキャラクターかもしれない。
二次創作においてよく見られる設定
初期ではそれほどイラストとして描かれることが少なかったが、2008年秋~冬頃から二次設定を加えられた死体さんの絵が増え始める。
その後、ある程度の市民権を得ることに成功し、現在では、決して多くは無いものの時たま絵を見かけることができる。
これはおそらく、ゆめにっき内に男性キャラクターが非常に少ない状態で、かつメイン格の男性(っぽい)キャラクターであるセコムマサダ先生がかなり大人しい性格として描かれるのと対照的な性格で描かれる場合が多かったため、ジャンル内に競争相手がおらず、現在の位置に納まることができたのだと思われる。
原作ではうつ伏せの状態で顔は見えないが、顔の整った青年~大人程度の年頃で描かれる場合が多い。性格は、ヤンキーや舎弟風、気のいいお兄ちゃん風など、ばらつきはあるがどちらかと言えばフランクな性格として描かれる。また、道路で死亡しているため、死因を事故死と見なされる場合が多く、それがきっかけで乗り物(特にバイク)と絡むことも多い。
カップリングは、主人公である窓付きよりも、しんごう繋がりでモノ子か、お兄さんお姉さんの組み合わせということでモノ江が人気(死モノ)…と思われたが、2010年3月付近より、死体さんと窓付きのカップリングも徐々に普及し始める(死窓)。一部の腐ったお姉さん方には、セコムマサダ先生相手のBLも人気。
当然ながら、この設定はpixivで培われた部分が大きいので、他のコミュニティに行った場合に通用するかは不明。
また、原作では顔や年齢もよく分からないキャラクターなので、描き手によって死体さんの外見や扱いに差が出るのは当然です。あまり二次設定にこだわりすぎるのも厳禁です、どれだって死体さんだよ!
各媒体における死体さんのビジュアルについて
原作においては上記のとおりのドット絵しか資料が無いが、ききやま氏公認の上で商業作品化・インディーズゲーム化した作品においては、より詳細な外見設定が確認できるようになっている。
ただし、各作品ごとにビジュアルは異なっている為、顔立ちや設定については各自の想像で補完するしかない。
ラバーストラップ | 唯一顔の描写がある商品で、顔の左半分が見えており、自立している茶髪の青年。目は髪よりも薄く赤寄りの茶。腐敗はしていない。グレーのセーターと、ズボンに入れていない白いシャツを着ている。出血は顔のみだが、背景に血だまり。 |
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ノベル版 | 仰向けに倒れており、手足がかろうじて残っている為ようやく人間と認識できるような状態。酷く腐敗しており、蛆が沸いている。轢死体、成人男性と推測されている。髪は茶髪ではなく、土色と表現されている。 |
コミック版 | ノベル版同様に腐敗気味だが、人間の原型は残っている。うつ伏せ。腹部には何かに轢かれたような凹みがあり、頭部には10円はげのようなものがある。髪型はパンチパーマかベリーショートのような、毛足の短いもの。 |
インディーズゲーム版 | 珍しく死因がはっきり描写されており、死因も含めて腐敗はしていないと思われる。うつ伏せ。手は5本指で、赤よりは黄寄りの茶髪のスマートな青年。背面からの出血はない。髪型はショート~ミディアム。 |